パッとわかる!ネモフィラの育て方
入手方法 | 2〜4月にポット苗を購入 9月〜10月に種を購入してまく | |
---|---|---|
土 | 地植え | 元々の土+腐葉土+堆肥(基本の土づくりでOK) |
鉢植え | 市販の培養土 | |
植え付け | 根を切らないように注意! | |
水やり | 乾いたらたっぷり | |
肥料 | 地植え | なくても大丈夫 |
鉢植え | 花つきなどの様子を見て、液体肥料をやる | |
花がら摘み | しなくても大丈夫 | |
最後 | 6月ごろになると枯れる・枯れたら抜く |
鮮やかなブルーの小花が美しいネモフィラ。
ネモフィラは鉢や花壇にたくさんの花を咲かせる人気の植物です。
ネモフィラと言えば、茨城県の「ひたち海浜公園」が有名で、青い海のように咲き誇るネモフィラ畑の絶景が楽しめます。
ネモフィラはとても育てやすい上に、こぼれ種で毎年出てきやすい植物です。
この記事では、ネモフィラの育て方についてご紹介します。
ネモフィラの詳細情報
植物名 | ネモフィラ (別名:ルリカラクサ) |
学名 | Nemophila |
英名 | Nemophila |
科名・属名 | ムラサキ科 ネモフィラ属 |
園芸分類 | 草花 |
形態 | 一年草 |
草丈 | 20cm〜30cm程度 |
原産地 | 北アメリカ |
開花期 | 3〜5月 |
花色 | 青・白・黒・複色(水玉模様) |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 弱い |
ネモフィラは、北アメリカが原産のムラサキ科の一年草です。
爽やかな青色の他に、白や黒、水玉模様など、さまざまな花色があります。
一面のネモフィラ畑で有名な「ひたち海浜公園」がきっかけでネモフィラを知ったという方もいるかもしれませんね。
ネモフィラの開花時期は、基本的に4〜5月頃ですが、北海道では7〜8月上旬まで楽しめます。
ネモフィラをお庭に群生させるととてもきれいですよ!
苗からはもちろん、種から育てるのも簡単です。こぼれ種でも育つほど、強い植物です。
繁殖力の強さから、ネモフィラを植えてはいけないと言われることがありますが、お庭に植えても問題ありません。
ネモフィラの育て方|購入から植え付けまで
入手方法と時期
ネモフィラは、ポット苗か種のどちらかを購入することができます。
購入時期 | |
---|---|
ポット苗 | 2月〜4月ごろ(春) |
種 | 9月〜10月ごろ(秋) ※寒冷地は春 |
種まき
ネモフィラは種まきをして、自分で苗を作ることもできます。
自分で種まきをして苗を作るのは、手間はかかりますが、苗を量産できたり費用を抑えられたりするメリットもありますよ!
関東以西は秋(9月〜10月ごろ)に種をまきます。
9月〜10月にまくのが一番ですが、関東で11月に種をまいても、問題なく発芽しました。(2022年)
寒冷地は春に種をまきます。
ネモフィラの種まきの方法は、セルトレーや育苗ポットにまくことも、庭にパラパラっと直まきすることも可能です。
セルトレー・育苗ポットと直まきの違いは…
メリット | デメリット | |
---|---|---|
セルトレー・育苗ポット | しっかり根が張る 植える場所を自分で決められる | 手間がかかる |
直まき | 簡単ですぐにできる | 意外な場所から生えてくることも |
用土
ネモフィラの苗は水はけの良い土に植えます。
地植えでも鉢植えでも育てられる植物です。
地植えの場合、植え付け前に、元々ある土に腐葉土と堆肥を混ぜておきます。
ネモフィラを鉢植えで育てる場合は、市販の培養土を使うとよいです。
肥料分はそんなになくても大丈夫!
種まきの用土は、専用の種まき用土が望ましいですが、培養土や地面の土でも問題なく発芽します。
種まき用土は値段が高いですからね…。普通の土で問題なく育ちますよ。
植え付け・植え替え
ネモフィラの苗を購入したら、すぐに苗を植え付けます。
ネモフィラは移植を嫌う植物ですので、一度植え付けたら、植え替えはしないようにしてください。
根はいじりすぎないようにしましょう。
日当たり・置き場所
ネモフィラは、日当たり・風通し・水はけの良いところを好みます。
半日陰くらいの場所でも育ちはしますが、日当たりの良いところよりも花つきが劣ります。
日差しがたっぷり当たるところに植えるようにしてください。
ネモフィラの育て方|日々のお世話
水やり
ネモフィラの水やりは、土がしっかりと乾いてからたっぷりと与えるようにします。
地植えの場合、植え付けからしばらくしたら水やりをしなくても大丈夫です。
鉢植えは、地植えに比べて土の量が少ない分乾燥しやすいため、定期的な水やりが必要です。
ネモフィラは蒸れを苦手とするため、水やりの頻度が高くならないように注意しましょう。
肥料
ネモフィラに肥料はほとんど必要ありません。
肥料分が多いと、徒長したり葉っぱが茂りすぎたりして、あまり咲かなくなってしまいます。
鉢植えで育てる場合は、様子を見て追肥で液体肥料を与えるとよいです。
切り戻し
春の終わり頃にネモフィラが伸び伸びになって暴れてきたら、切り戻しをします。
ネモフィラの切り戻しをする時には、上の方の茎の方だけ切り取り、下の3分の2くらいは残すようにしましょう。
花切り用のハサミで、バツっと切って大丈夫!
切り戻しをした後は、即効性のある液肥をあげると回復が早くなります。
花がら摘み
ネモフィラを長い期間咲かせたい場合は、咲き終わった花を切り取る「花がら摘み」を行ってくださいね。
花がら摘みをするのが通常ですが、ネモフィラの場合、花がら摘みを控えめにすると、こぼれ種で来年も咲いてくれます。
私はネモフィラの花がら摘みは、そんなにやっていません。
ネモフィラはとても強い植物で、マジメに花がら摘みをしなくても、たくさん咲いてくれる底力があります。
夏越し
ネモフィラは夏の暑さには弱い一年草なので、夏越しできずに枯れてしまいます。
ですが、ネモフィラは花が終わると自然に種を落とします。
花が咲いた後放置しておくと、翌年こぼれ種でまた生えてきますよ!
株全体が枯れたら抜いてくださいね。
冬越し
ネモフィラは、寒さには強い植物です。
そのため基本的に屋外でも問題なく冬を超すことができます。
病害虫
ネモフィラは、蒸れに弱く葉っぱが黄色くなって腐りやすいです。
この腐った状態を放置すると灰色かび病という病気になります。
また、ネモフィラは暖かくなってくるとアブラムシが寄ってきやすくなります。
これらの対処法としては、ネモフィラをこまめに観察して黄色くなった葉っぱはすぐに取り除き、アブラムシが付いたら専用の薬剤を使用するなどの方法があります。
ネモフィラの増やし方
ネモフィラは種で増やすことができます。
ネモフィラの花が咲き終わった後、放置しておくと、勝手に種がこぼれて翌年も生えてきます。
あまり手をかけないようにするのがポイントです。
種を採りたい場合は、ネモフィラの花にお茶パックをつけておきます。
晴れた日に種が弾けて、お茶パックの中に種が集まりますよ!
採れた種は、封筒などに入れて、冷暗所で保管します。
冷蔵庫の野菜室に入れておくのがおすすめです。
採れた種は9月から10月ごろにまいてくださいね。
ネモフィラの育て方で注意すること
ネモフィラはとても育てやすい植物なので、放置でも大丈夫ですが、以下の点に注意すると花がたくさん咲きます。
- 一度植え付けたら、植え替えない
- 蒸れないようにする
- 水やりは乾いてからたっぷりと
- 徒長して伸び伸びになったら、切り戻す
- 肥料は控えめにする
まとめ
ネモフィラの育て方についてご紹介しました。
ネモフィラは一つの株を植えた場合でも、そこからたくさんの花を次々と咲かせてくれるので毎日の成長が楽しくなるでしょう。
とても育てやすい植物なので、ガーデニング初心者さんにもおすすめです。
ぜひ皆さんもネモフィラを育ててみてくださいね。
パッとわかる!ネモフィラの育て方
入手方法 | 2〜4月にポット苗を購入 9月〜10月に種を購入してまく | |
---|---|---|
土 | 地植え | 元々の土+腐葉土+堆肥(基本の土づくりでOK) |
鉢植え | 市販の培養土 | |
植え付け | 根を切らないように注意! | |
水やり | 乾いたらたっぷり | |
肥料 | 地植え | なくても大丈夫 |
鉢植え | 花つきなどの様子を見て、液体肥料をやる | |
花がら摘み | しなくても大丈夫 | |
最後 | 6月ごろになると枯れる・枯れたら抜く |