パッとわかる!ミモザ(ギンヨウアカシア・フサアカシア)の育て方
- ミモザは、成長がとても早くあっという間に大きくなる木です。
- 地植えにした方が花つきがよくなりますが、大きくなることを考えて、広いスペースに植えてください。
- マメ科の植物なので肥料は少なめで大丈夫。
- 乾燥ぎみが好きな植物ですが、鉢植えは水切れに注意してください。
- 地上部に対して根が浅く、倒木しやすいです。支柱を添えると安心です。
入手方法 | 園芸店やホームセンター、ネット通販で購入する 2月〜3月ごろに出回ることが多い | |
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土 | 地植え | 元々の土+腐葉土+堆肥(基本の土づくりでOK) |
鉢植え | 市販の培養土 | |
植え付け | 真夏や真冬以外ならいつでも植え付け可 大きく育つので、広いスペースを確保する | |
水やり | 地植えは不要 鉢植えは土が乾いたらあげる | |
肥料 | 少なめで良い |
早春に黄色いふわふわの花を咲かせるミモザ。
実はミモザは通称で、「ギンヨウアカシア」や「フサアカシア」のことです。
切り花としてはもちろん、スワッグやリースにしても可愛いので、年々人気が高まっています。
しかし、ミモザは成長が物凄く速く、あっという間に大きくなってしまうのが難点…。
この記事では、ミモザ(ギンヨウアカシア・フサアカシア)の育て方について、ガーデニング初心者の方でもわかりやすく解説しました。
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ミモザの詳細情報
植物名 | ギンヨウアカシア フサアカシア |
別名 | ミモザ |
学名 | Acacia baileyana(ギンヨウ) Acacia dealbata(フサ) |
英名 | Acacia baileyana(ギンヨウ) Acacia dealbata(フサ) |
科名 | マメ科 |
属名 | アカシア属 |
園芸分類 | 庭木・花木 |
形態 | 高木 |
樹高 | 5m程度 |
原産地 | オーストラリア |
開花期 | 3月〜4月 |
花色 | 黄色 |
耐寒性 | やや弱い |
耐暑性 | やや強い |
いわゆるミモザは、「ギンヨウアカシア」や「フサアカシア」のことを指します。
ミモザとアカシアの違いについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
ミモザはマメ科アカシア属で、樹高が5m〜10mになる高木です。
黄色い花がふわふわとしてとても可愛いのが魅力的。
2月の終わり〜3月ごろに咲き、春の訪れを感じさせてくれます。
ミモザはシルバーリーフの葉も大変美しいです。
ドライフラワーにしても楽しむことができるので、インテリアとの相性も抜群。
ただし、ミモザはデメリットもある植物です。
- 成長が早すぎる
- 地上部に対して根が浅く倒木しやすい
- カイガラムシなどの害虫がつきやすい
ミモザは「植えてはいけない」と言われることもあるほど。
大変さも理解した上で育ててください。
ミモザ(ギンヨウアカシア・フサアカシア)の育て方|購入から植え付けまで
入手方法と販売時期
ミモザ(ギンヨウアカシア・フサアカシア)は、園芸店やホームセンター、ネット通販などで買うことができます。
開花期である2月〜4月ごろが入手しやすいです。
おしゃれな苗を扱う店舗やネット通販では、一年中取り扱っていることもあります。
ミモザの仲間のアカシアにはたくさんの種類があります。
ぜひお気に入りを見つけてみてくださいね。
用土
ミモザ(ギンヨウアカシア・フサアカシア)は、水はけの良い用土で育てましょう。
地植えなら、植え付け前に腐葉土と堆肥をすき込んでおくだけでOK!
鉢植えの場合は、培養土を使います。
ミモザはマメ科の植物なので、肥料分(窒素)を取り込むことができます。
そのため、肥料分の少ないやせた土地でも育ちます。
植え付け・植え替え
ミモザ(ギンヨウアカシア・フサアカシア)の植え付けと植え替えは、真夏と真冬を避ければ、いつでも大丈夫です。
ミモザはマメ科の植物なので、移植を嫌います。
地植えで一度植えたら場所は動かせないので注意してください。
かなり大きく成長するので、家やお隣との境界の近くには植えない方が無難です。
鉢植えの場合、水やりしたのにすぐに乾くようになったら、植え替えの合図。
すぐに成長するので、2まわり大きい鉢に植え替えます。
この時、根鉢をあまり崩さないようにして植えてください。
日当たり・置き場所
ミモザ(ギンヨウアカシア・フサアカシア)は、日当たりの良いところに植えてください。
日当たりが悪いと、花つきが悪く場合があります。
また、ミモザは樹高も横幅もかなり大きくなるため、家や塀のすぐ近くに植えると危険です。
十分にスペースがあるところに植えるようにしてくださいね!
ミモザ(ギンヨウアカシア・フサアカシア)の育て方|日々のお世話
水やり
ミモザ(ギンヨウアカシア・フサアカシア)を地植えしている場合は、特に水やりの必要はありません。
雨だけで十分に成長します。
鉢植えの場合は、土が乾いたらたっぷり水をあげます。
地植えでも鉢植えでも、植え付け直後、根つくまではしっかり水やりをしてくださいね。
ミモザは乾燥ぎみな方を好みますが、乾燥しすぎると落葉する場合があります。
肥料
ミモザ(ギンヨウアカシア・フサアカシア)は、マメ科の植物で肥料分(窒素)を取り込めるので、特に肥料を与えなくても育ちます。
鉢植えの場合は、肥料分が流れ出てしまっているので、たまに液肥を与えると良いでしょう。
剪定
ミモザ(ギンヨウアカシア・フサアカシア)の剪定は、花が咲き終わった後すぐに行います。
ミモザの花芽は7月ごろにでき始めます。
遅くとも6月くらいには切り終えておくようにしましょう。
剪定する時期が遅いと、花が咲かなくなる原因になります。
ミモザの剪定の仕方は、こちらの記事で詳しく解説しています。
夏越し
ミモザ(ギンヨウアカシア・フサアカシア)の夏越しは、乾燥による水切れに注意です。
水切れを起こすと、落葉して最悪枯れてしまうこともあります。
朝夕のなるべく涼しい時間に水やりをするようにしてくださいね!
冬越し
ミモザの耐寒温度は-5℃程度と言われています。
ミモザは、関東以西であれば、特に冬越し対策をしなくても育ちます。
寒冷地では、冬に枯れてしまう可能性が高いです。
鉢植えで育てたとしても、かなり大きくなるため、屋内への移動は難しいでしょう。
病害虫
ミモザ(ギンヨウアカシア・フサアカシア)は、カイガラムシやミノムシが付きやすいです。
カイガラムシやミノムシが発生すると、最悪枝が枯れ込む場合があります。
見つけ次第、駆除するようにしましょう。
ミモザ(ギンヨウアカシア・フサアカシア)の増やし方
ミモザは、挿し木で増やすことができますが、成功確率が高くはないようです。
もし挿し木をするなら梅雨前くらいに行うのがおすすめです。
ミモザは、種でも増やすことができます。
花後にできる豆の中に種が入っています。
ただし、増やしたいなら、苗を買ってきたほうが早いかもしれません。
ミモザ(ギンヨウアカシア・フサアカシア)の育て方で注意すること
アカシアブルーブッシュは、花も葉も美しい植物ですが、かなり大きくなることに注意が必要です。
- 家や塀などのすぐ近くには植えない
- 肥料分はそこまで必要ではない
- カイガラムシやミノムシなどの害虫がつきやすい
- 花が咲き終わったら剪定をする
やや癖のある植物で、手入れをしながら育てていく必要があります。
まとめ
ミモザ(ギンヨウアカシア・フサアカシア)の育て方についてご紹介しました。
黄色い花がふわふわとしてとても可愛く、シンボルツリーとしても人気の木です。
インテリアにも活用できるので魅力的ではありますが、あっという間に大きくなったり、剪定作業が必要だったりと、ちょっと手間がかかるのがデメリットです。
大変さを理解した上で、ミモザを育ててみてくださいね。