スッと伸びた茎の先に、穂のような形をした花を咲かせる可愛らしい宿根リナリア。
ナチュラルで控えめな見た目なので、他の花とも組み合わせやすいのも魅力的です。
宿根リナリアは、その名の通り宿根草なので、放置していても毎年咲いてくれますよ!
キレイな花ですが、こぼれ種でどんどん増えるので、「植えてはいけない」と言われることも…。
今回は、そんな宿根リナリアの育て方についてご紹介します。
宿根リナリアの詳細情報
植物名 | 宿根リナリア |
学名 | Linaria purprea |
英名 | Toadflax |
科名・属名 | ゴマノハグサ科 リナリア属 |
園芸分類 | 草花 |
草丈 | 50cm〜1m |
原産地 | ヨーロッパ |
開花期 | 5月〜7月 |
花色 | 紫、ピンク、白 |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 普通 |
リナリアには、一年草のもの、宿根草のものがありますが、ここでは「宿根リナリア」について解説します。
宿根リナリアは、別名「リナリアプルプレア」「ムラサキウンラン(紫海蘭)」です。
一年草のリナリアと宿根リナリアは、開花時期や花の色、丈が異なります。
宿根リナリアの特徴
ここからは、宿根リナリアの主な2つの特徴についてお話していきます。
毎年咲いてくれる
宿根リナリアは、宿根して毎年花を咲かせてくれます。
こぼれだねでも増えるので、年々株数が増えていくのが特徴です。
冬には多少枯れはしますが、葉は残ります。
宿根リナリアは、放置していても育つほどの強さが特徴です。
花色は3色(紫・ピンク・白)
宿根リナリアの花色は、青紫・ピンク・白の3種類です。
紫
宿根リナリアの中で一番メジャーなのは紫です。
こぼれ種でよく増えます。
毎年咲いてくれるので、ブルーガーデンにおすすめ。
爽やかな色合いで、他の植物の邪魔をしません。
ピンク
ピンクの宿根リナリアは、紫よりもこぼれ種で増えづらいです。
見た目が涼しげ
宿根リナリアは、花も茎もスッと伸びて、涼しげな見た目です。
宿根リナリアはどんな植物にも合うのが嬉しいところ。
紫、ピンク、白の淡い色合いの花や、シルバーがかった葉っぱがおしゃれです。
宿根リナリアは、ナチュラルガーデンやイングリッシュガーデンにぴったり!
宿根リナリアの育て方
ここからは、宿根リナリアの育て方についてお話していきます。
日当たり・置き場所
宿根リナリアに適している栽培環境は、日当たりや風通しの良い場所です。
半日陰の場所でも風通しが良ければ育ちますが、日当たりの良い場所に置いた方が花をたくさん咲かせることができます。
用土
宿根リナリアは通気性や水はけの良い土を好みます。
庭植えの場合は、堆肥などを混ぜこむことで通気性や水はけを良くすることができます。
鉢植えの場合は、市販の培養土を使うと良いでしょう。
宿根リナリアは強いので、通常の土づくりでOK!特別なことをしなくても大丈夫です。
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植え付け・植え替え
植え付け時期は真夏を避けて秋頃に植え付けることをおすすめします。
また、鉢で寄せ植えをする場合は、同じ時期の花を選び、あまり詰め込みすぎないようにすると良いでしょう。
水やり
宿根リナリアを庭植えで育てる場合は、植え付け時には水を与えますが、その後はほとんど水やりをする必要がありません。
ただし、しばらく雨が降らない時には水を与える必要があります。
宿根リナリアを鉢植えで育てる場合は、土の表面が乾いたらたっぷりの水を与えるようにします。
肥料
宿根リナリアは、肥料をあまり多く必要としない植物です。
庭植えで育てる場合は、他の植物に肥料を与えていれば宿根リナリアには肥料を与える必要はありません。
鉢植えの場合は、春と秋に効き目の緩やかな緩効性肥料を規定量より少なめに与えるようにします。
夏越し
宿根リナリアは、夏の高温多湿がやや苦手な植物です。
この時期は、風通しが良く涼しい場所に置いた方が生育が良いです。
夏は花が乱れてくるので、切り戻しをしてください。
しばらくすると再び花が咲きます。
冬越し
宿根リナリアは、冬も地上部に葉が残ります。
株元から生えた新しい芽は残すようにして、切り戻しをしておくと良いです。
耐寒性が強いので、特別な対策をしなくても冬越しすることができます。
切り戻し
宿根リナリアの花が終わりになったら、切り戻しをします。
全体の高さが半分くらいになるように切り取ります。
このようにすると、再びたくさんの花を咲かせてくれます。
- 花後(花がら摘みとして)
- 株姿が乱れたとき
- 冬
病害虫
宿根リナリアは、特に春頃にアブラムシやイモムシが付きやすいため気を付けて観察する必要があります。
どちらも見つけ次第早めに取り除いたり、専用の薬剤を使って退治するようにしましょう。
アブラムシについては、宿根リナリアを日当たりや風通しの良い場所で育てることで発生を防ぐことができます。
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宿根リナリアの増やし方
宿根リナリアは、種で増やすことができます。
種をまく時期は9月頃が適しています。
宿根リナリアはこぼれだねでも増えるのが特徴ですが、花色によって発芽率が異なります。
- 紫…こぼれ種でかなり増える
- ピンク…多少はこぼれ種で増える
- 白…こぼれ種で増えづらい
紫の宿根リナリアは、増やそうと思わなくても、こぼれだねでどんどん増えていきますよ!
まとめ
今回は、宿根リナリアの育て方についてご紹介しました。
宿根リナリアは、涼し気で可愛らしい花をたくさん咲かせてくれるので、自然なお庭を作るのにもぴったりな植物と言えるでしょう。
また、バラの花が咲く時期とも重なるため、ローズガーデンに組み合わせて植えるのもおすすめです。
ぜひ皆さんも、宿根リナリアを育ててナチュラルガーデニングを楽しんでくださいね。