シルバーの葉がおしゃれでかわいいユーカリ。
ユーカリをシンボルツリーにしている人も多いですね。
人気な一方で、成長が早すぎて巨木になるというデメリットも…。
ユーカリはやや管理が大変な高木です。
この記事では、ユーカリの育て方について解説します。
地植えと鉢植えの管理のコツの違いもまとめました。
ユーカリの詳細情報
植物名 | ユーカリ |
学名 | Eucalyptus |
英名 | Eucalyptus |
科名・属名 | フトモモ科ユーカリ属 |
園芸分類 | 庭木・花木 |
形態 | 高木 |
樹高 | 5m〜100m 品種による |
原産地 | オーストラリア、タスマニア島、ニュージーランド |
開花期 | 品種による |
耐寒性 | 品種による ※耐寒性が弱い品種もある |
耐暑性 | 強い |
ユーカリの品種の中では、グニーやポポラスが人気ですね。
実は、種類が豊富でおよそ800種類もあると言われています。
近年、特に人気が高まっていて、庭植えや鉢植えだけでなく、室内でも花瓶に飾ったり、ドライフラワーにしたりするなど、楽しみ方が増えています。
しかし、地植えするとかなりの巨木になることから「ユーカリは植えてはいけない」とも言われています。
ユーカリの特徴
ユーカリは葉が美しく素敵な面もありますが、巨木になるというデメリットも…。
ユーカリの特徴を詳しく紹介します。
成長が早く巨大化する
ユーカリの2つ目の特徴は、成長が早く巨大化することです。
ユーカリは生命力が強いため成長がとても早く、最大で25mくらいの高さになると言われています。
そのため、植える場所をよく考え、剪定をすることが重要な植物です。
地上部の割に根が浅い
ユーカリは地上に出ている部分はかなり大きくなります。
しかし、その割に根が浅いのが特徴です。
幹に支柱をそえるなど、対策をすることで、倒木を防ぐことができます。
枝物やドライにしても楽しめる
ユーカリの1つ目の特徴は、シルバーがかった美しい葉っぱです。
庭はもちろん、お部屋に飾っても、とてもおしゃれな雰囲気になります。
- 枝を切って花瓶に入れる
- 吊るしてドライにする
- 枝を切って花瓶に入れる
- 吊るしてドライにする
ユーカリはいろいろなアレンジが楽しめるのも魅力のひとつです。
ユーカリの育て方
ここからは、ユーカリの育て方についてお話していきます。
日当たり・置き場所
庭で育てる場合
ユーカリは日当たりと乾燥を好む植物。
屋外の日当たりと風通しの良い場所に置くようにしましょう。
室内で育てる場合
ただし、冬に室内に取り込む場合は例外です。
室内でユーカリを育てるなら、明るい日差しの入る窓辺に置くようにしましょう。
用土
ユーカリは湿気が特に苦手です。
水はけの良い土を選ぶようにしましょう。
地植えの場合
庭の土に、腐葉土や堆肥をすき込みます。
水はけが悪いなら、鹿沼土や軽石を混ぜます。
水はけをよくしようとして高植えはしないでください。
ユーカリは根が浅いので倒れる原因になります。
鉢植えの場合
培養土に鹿沼土や軽石など、水はけをよくする資材を2~3割加えると良いと言われています。
私は培養土のまま植えていますが、問題なく育っています。
植え付け・植え替え
ユーカリは強いので、真夏と真冬を避ければいつでも植え付け・植え替えできます。
ユーカリは地植えも鉢植えもデメリットがあります。
地植え | 巨木になる 剪定必須 |
鉢植え | 特大鉢になる 根詰まりして水切れを起こしやすい |
半地植え | 成長をそこそこ抑えられる 地植えと鉢植えの良いとこ取り |
地植え
地植えすると巨木になるため、植える場所に注意です!
建物や配管の近く、お隣さんとの境界などには植えないようにしましょう。
一度植えると移植は難しいです。
鉢植え
ユーカリは成長が早すぎて鉢植えの管理もやや大変です。
小さなポット苗で育て始めても、あっという間に大きくなります。
土を見て、「すぐに乾くようになったな」と思ったら、植え替えの合図。
根詰まりに気づいたら、すぐに植え替えをした方が良いです。
すぐに成長するので、2まわり大きい鉢植えに鉢増ししましょう。
半地植え
ユーカリの半地植えは以下のようなイメージです。
半地植えは、鉢植えを使って地植えのように育てる方法です。
鉢底穴から主根が伸びるようにします。
ユーカリの半地植えをする場合、小さい鉢に植えてしまうと背丈が伸びた時にグラついて倒れてしまいます。
直径60cm程度の大きな鉢植えを使うのがうまくいくコツです。
ユーカリを半地植えにすると、地植えよりも成長を抑えることができます。
また、鉢植えのように根詰まりする心配がなくなります。
水やり
土がしっかり乾いてから、たっぷりの水を与えるようにしましょう。
ユーカリは乾燥を好みます。
地植えの場合、根ついたらほとんど水やりしなくても大丈夫です。
鉢植えは、水の管理に注意!
鉢の中が根詰まりしている場合、すぐに水切れを起こします。
鉢植えの場合は、「乾燥気味に」ということは意識せずに育てたほうが無難です。
肥料
地植え
ユーカリは肥料をあげなくても十分育ちます。
「植え付ける時に元肥として、緩効性肥料(効き目が緩やかな肥料)を混ぜる」という情報もありますが、あげなくても育ちます!
もちろん植え付け後の追肥などは特に必要ありません。
鉢植え
市販の培養土に肥料が入っていることがほとんどです。
新たに肥料を足す必要はありません。
追肥をしなくても育ちます。
夏越し
ユーカリは、比較的夏の暑さや日差しにも強いのですが、高温多湿には弱いです。
夏場は特に風通しの良い環境で育てるように気をつけましょう。
- 混み入った枝を剪定する
- 場所を移動する(鉢植え)
冬越し
ユーカリは品種によって耐寒性が低いものがあります。
冬の寒波が原因で枯れてしまったという話もよく聞きます。
寒波に備えて、鉢植えで室内に取り込めるなら、室内に入れるのも手です。
剪定・切り戻し
ユーカリは成長スピードが早いため、小まめに剪定をする必要があります。
剪定の仕方は、枝が込み合ってきた部分の枝を根元から切り取るようにします。
切り戻した枝はお部屋のインテリアとして飾ることもできます。
ユーカリの剪定の仕方は、こちらの記事で詳しく解説しています。
ユーカリの剪定に困ったら、プロに頼むのが安心です。
病害虫
ユーカリに発生しやすい病害虫は、うどん粉病・ハダニです。
うどん粉病は梅雨前の5月から7月くらいに発生しやすく、葉に白い斑点が付いて広がっていきます。
ハダニはクモの仲間なので、クモの糸のようなものが付いていきます。
どちらも専用の薬剤を使用して治すことができます。
ユーカリの増やし方
ユーカリは挿し木で増やせます。
挿し木は、新しく伸びた枝の先を10cmから15cmくらいの長さで切り取り、数時間水に浸けてから湿った土に挿しておく方法です。
ユーカリの挿し木は成功率は低めですが、その分成功すると喜びも大きいです。
ユーカリは地域で育て方が違う?
ユーカリは地域によって
沖縄での育て方
沖縄でユーカリを育てる場合、以下の点に注意します。
- 過湿に気をつける
- 台風での倒木に気をつける
- 大きくなりすぎないよう管理する
ユーカリは耐暑性は高いですが、過湿に弱いです。
日本は湿気が多いので、環境が合わない品種もあります。
植え付けの時に、水はけの良い土を使ってくださいね。
また、ユーカリは地上部が大きくなる割に、根が浅いという特徴があります。
ユーカリは台風で倒木しやすいです。
小まめに剪定するなどして、頭が重くなりすぎないようにするのが大切です。
北海道での育て方
北海道でユーカリを育てる場合、冬越しできない場合があります。
屋外越冬は厳しいでしょう。
鉢植えを室内に取り込めむ場合は、明るい窓辺に置くことが重要です。
ユーカリのよくある質問
ユーカリの育てやすさは?難しい?
ユーカリは丈夫ですが、大きくなりすぎるため、管理がやや大変です。
大きくなりすぎる前に剪定する必要があります。
剪定は難しくはありません。
ユーカリの木の置き場所は?
ユーカリは日当たりがよい場所に置くのが良いです。
日光が当たらない場所で育てると、徒長の原因になります。
ユーカリの葉が落ちる原因は?
ユーカリの葉が落ちる原因は、
- 自然落下
- 水不足
- 寒さ
などです。
まだ葉が残っているなら問題ありません。
ユーカリが枯れる原因は?復活する?
ユーカリが枯れる原因は、以下の5つが考えられます。
- 水切れ
- 暑すぎ・寒すぎ
- 根腐れ
- 病害虫
- 強風による倒木
まとめ
今回は、ユーカリの育て方についてご紹介しました。
ユーカリは、ナチュラルでおしゃれな観葉植物として人気が高く、楽しみ方も様々です。
オーストラリアでは、ユーカリは山火事の原因として問題視されている植物ですが、雨の多い日本では発火する条件が整わないので、火事になる心配はありませんのでご安心ください。
ユーカリは丈夫な木でぐんぐん育ってくれるので、剪定や切り戻しをしながらお部屋のインテリアとしても楽しむことのできる魅力いっぱいの植物です。
ぜひ、ユーカリを育てて生活をおしゃれに飾ってみてくださいね!