まるで時計のような不思議な見た目のトケイソウ。
グリーンカーテンにも使えるので、育ててみたいという方も多いかもしれませんね。
ただ、トケイソウは「植えてはいけない」と言われることが多い植物なんです。
この記事では、
- トケイソウを植えてはいけないと言われる理由
- トケイソウを庭に植える場合の注意点
について解説しました。
トケイソウを植えてはいけない理由
トケイソウを植えてはいけないと言われる理由は以下の4つです。
増えすぎて手に負えなくなるから
トケイソウを植えてはいけない理由の1つ目は、増えすぎて手に負えなくなるからです。
トケイソウはつる性で、うまく活用すればグリーンカーテンになりますが、あたり一面に伸びて収拾がつかなくなる可能性があります。
屋根の高さまで伸びていく場合も…。
トケイソウが増えすぎると、
- 風通しが悪くなり病害虫を引き寄せてしまう
- 他の植物が影になり、生育が悪くなる
- 誘引や剪定などの管理が大変になる
など、お庭に悪影響をもたらします。
トケイソウを植えるなら、成長スピードを見越した上で育ててください。
根が強すぎて翌年も生えてくるから
トケイソウを植えてはいけない理由の2つ目は、根が強すぎて翌年も生えてくるからです。
トケイソウは常緑性多年草ですが、寒さに弱いため、冬に枯れてしまう場合があります。
しかし、根がしっかりと土に活着していると、翌年も生えてくることがあります。
トケイソウには毒性があるから
トケイソウを植えてはいけない理由の3つ目は、毒性があるからです。
トケイソウの葉や茎には、シアン化物やアルカロイドが多く含まれています。
大量に食べると頭痛やめまいなどの健康被害が出る場合があるので、注意が必要です。
他の品種は観賞用なので、果実を食べないようにしてくださいね。
中南米では、トケイソウの成分を利用して、薬草として用いられているそうです。
中南米の各国で薬用とされる.ブラジルでは果実を鎮静,抗不安薬として用いる.西インド諸島,メキシコ,オランダ,南米では根を鎮静,駆虫薬として用いる.モーリシャスでは全草のチンキ剤,エキスを精神的要因からなる不眠症に,根は利尿薬,葉の煎液は催吐剤として用いる.アルゼンチンでは葉を鼻かぜ,肺炎などの抗菌薬とされる.その他,中南米では様々な疾患に利用される.
引用元:熊本大学薬学部
とは言え、素人判断で口にするのは危険なので、食べないのが安心です。
見た目が気持ち悪いから
トケイソウの花の形は独特で、見た目が気持ち悪いと言われてしまうことも…。
とは言え、「植えてはいけない」というほどの問題ではありません。
人の好みはそれぞれなので、トケイソウの花を可愛いと感じる人もいるかもしれません。
トケイソウを植えるときの注意点
トケイソウを庭に植えるときの注意点は以下の3つです。
剪定して大きさをコントロールする
トケイソウはつるが伸びて大きくなるので、手に負えなくなる前に剪定することをおすすめします。
屋根まで伸びてしまうと、後々大変になります。
グリーンカーテンとして使う場合は気をつけてください。
鉢植えで育てて増えすぎないようにする
トケイソウを鉢植えで育てれば、根が広がる範囲を制限することができます。
トケイソウを増やしすぎたくない場合は、鉢植えで育てるようにしましょう。
子どもやペットが近づけない場所で育てる
トケイソウには毒性があるため、子どもやペットが近づける場所で育てるのは避けたほうが無難です。
食べないよう、注意してくださいね。
まとめ
トケイソウが植えてはいけないと言われる理由や注意点についてまとめました。
時計のような独特な見た目が面白いトケイソウ。
育てる場合は注意してくださいね!
トケイソウの育て方は、こちらの記事で詳しく解説しています。