ネモフィラは4月から5月の間に青い花を咲かせる一年草。
ネモフィラの花畑は絶景スポットとして人気があります。
グランドカバーとしても人気のある植物で、敷き詰めるように植えれば、お庭に小さな花畑を作ることができますよ。
しかし、ネモフィラは植えてはいけないと言われる植物でもあります。
結論を言えば、ネモフィラはお庭に植えても大丈夫です。
ただし、増えやすい植物のため、注意した方が良い点があります。
この記事では、ネモフィラを植えてはいけないと言われる理由や対処法を解説します。
ネモフィラを植えてはいけない理由
ネモフィラを植えてはいけない理由は以下の3つ。
繁殖力が強い
ネモフィラを植えてはいけない理由の1つ目は、繁殖力が強いから。
ネモフィラは、こぼれ種で増える植物です。
ネモフィラは種の生産量が多いので、地植えで放置していると、たくさんの種が地面に落ちて一気に増えてしまいます。
更に、ネモフィラの種はとても小さくて風に飛ばされやすいので、離れた場所からでも芽を出します。
ネモフィラは一年草で暑さに弱く、夏越しができない花です。
しかし、花後にできた種が地面に落ちていると、翌年の春に勝手に芽を出し花を咲かせます。
また、放っておくと野生化してしまう可能性もあります。
ネモフィラは外来種であり、野生化してしまうと在来の植物や生態系に影響が出てしまうため、管理に注意しなければいけません。
とはいえ、ネモフィラは適切な管理をすれば手が付けられないほど増えることもなく、駆除に苦労することもありません。
繁殖力が強いから植えてはいけないというのは誤解とも言えます。
徒長しやすく倒れやすい
ネモフィラを植えてはいけない理由の2つ目は、徒長しやすく倒れやすいこと。
たくさんの花を咲かせるネモフィラですが、いざ育ててみると徒長しやすく、ひょろひょろとした茎になって倒れてしまうトラブルが起きやすい植物です。
徒長したネモフィラは雨に当たったり風にあおられると簡単に倒れてしまいます。
気温が高くなってきたり、株が蒸れてもぺたんと倒れてしまうので、支柱を立てなくてはいけません。
グランドカバーとしてネモフィラの株をいくつも育てている場合、ひとつひとつの株に支柱を立てるのは大変です。
肥料を与えると葉茎は丈夫になりますが、葉ばかりになってしまって花がつかなかったり、花がついても小さくて見た目の悪い姿になってしまいます。
きれいに整ったネモフィラの花畑を作るのは難しく、花が咲いても失敗したと感じる可能性があります。
根が傷みやすい
ネモフィラを植えてはいけない理由の3つ目は、根が傷みやすいこと。
ネモフィラは横に広がり増やしやすいため、グランドカバー向きの植物ですが、踏みつけられると枯れてしまいます。
そのため、人通りのある場所には植えないほうが良いです。
近くに違う植物を植えているなどの理由で、ネモフィラの株の近くで作業をする時はネモフィラの根を傷つけないよう注意しましょう。
ネモフィラを植える時の対処法
ネモフィラを植える時の対処法は以下の2つ。
花がらを早めに摘む
ネモフィラを植える時の対処法の1つ目は、花がらを早めに摘むこと。
ネモフィラが増える原因はこぼれ種なので、種ができる前に花を摘むことで繁殖を防ぐことができます。
ネモフィラは多湿に弱く、灰色かび病にかかりやすい植物なので、花がら摘みは繁殖を防ぐ以外のメリットも大きいお手入れです。
倒れないようにする
ネモフィラを植える時の対処法の2つ目は、倒れないようにすること。
ネモフィラの株が倒れるのは、雨風や伸び過ぎが原因です。
地植えでは雨風を完全に防ぐのは難しいので、支柱を立てたり、株元にバークチップや小砂利を置いて支えてあげましょう。
倒れるからといって深植えにすると、過湿による病気にかかりやすくなるので、深植えは避けます。
更に、肥料のやり過ぎは徒長する原因になります。
植え付け時に元肥を施していれば、追肥は基本的に不要です。
ネモフィラは日当たりの悪い場所に植えても徒長してしまうため、日当たりと水はけの良い場所で育ててください。
\花の支えに便利/
まとめ
ネモフィラは管理に注意すれば植えても良い植物です。
お庭に地植えしている場合、雨風で倒れやすいネモフィラをきれいに長く咲かせるのは難しいですが、支柱やバークチップで対策ができます。
種子の発芽率は良く、気軽にチャレンジできる植物なので、ぜひネモフィラを育ててみてくださいね。
ネモフィラの育て方は、こちらの記事で詳しく解説しています。