パッとわかる!シンバラリア(コロセウムアイビー)の育て方
- 土質は選ばない植物ですが、水はけのいい土で植えると良いでしょう。
- 年間通して直射日光が当たらないところで育てます。
- 水やりは控えめに、土が乾いていたら水やりする程度にしましょう。
春から秋にかけて、紫色の小さな花を次々と咲かせるシンバラリア。
寒さに強く丈夫で、管理の手間も少ないため、ガーデニング初心者さんにおすすめの植物です。
この記事では、シンバラリアの育て方と管理のコツをご紹介します。
シンバラリア(コロセウムアイビー)の詳細情報
植物名 | シンバラリア |
別名 | コロセウムアイビー |
学名 | Cymbalaria muralis |
英名 | Coliseum Ivy |
科名 | オオバコ科 |
属名 | シンバラリア属 |
園芸分類 | 草花 |
形態 | 多年草 |
樹高 | 約5~15cm |
原産地 | 地中海沿岸地方 |
開花期 | 3月~10月 |
花色 | 白、紫 |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 普通 |
シンバラリアは、オオバコ科シンバラリア属の多年草です。
シンバラリアという名前以外にも、コロセウムアイビーやツタバウンランなどの愛称で呼ばれることもありますね。
地面を覆うように成長し、小さな花を咲かせるのがシンバラリアの特徴的で、花色は紫色や白色があります。
開花時期は、春から秋にかけてで、長い期間楽しむことができる植物です。
またシンバラリアは、こぼれ種で植えっぱなしでもどんどん増えていきます。
その特徴を生かし、グランドカバーや寄せ植えのアクセントなどに利用されることが多いですね。
そんなシンバラリアですが、寒さに強く丈夫で管理の手間も少ないため、とても育てやすい植物です。
よく増えるため、シンバラリアは植えてはいけないと言われることがありますが、きちんと管理すれば問題ありません。
シンバラリア(コロセウムアイビー)の育て方|購入から植え付けまで
入手方法と販売時期
シンバラリアは、ホームセンターや園芸店、ネットショップなどでポット苗を購入できます。
苗を選ぶ際は、ポットいっぱい生き生きしていた葉が広がっているものが良いでしょう。
お値段も手頃なものが多いため、手に入れやすく始めやすいですね。
シンバラリアは、春や秋に植え付けるのがベストなので、植え付けのタイミングをみて苗を購入しましょう。
用土
シンバラリアは、土質は選びませんが、強いて言うならば水はけが良い土が良いです。
地植えで育てる場合は、土をあらかじめ耕して置き、腐葉土などをすき込んでから植え付けを行います。
鉢植えの場合は、市販の草花用培養土を用意し植え付けていきましょう。
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植え付け・植え替え
シンバラリアの植え付けは、春植えなら3月~5月頃、秋植えなら9月~11月頃がベスト。
また、梅雨の時期や真夏、真冬の時期を避けて植え付けを行うと良いでしょう。
シンバラリアの植え替えは、植え付け時期と同じです。
地植えの場合は、特に植え替えの必要はありません。
植えっぱなしでもこぼれ種でよく増えます。
鉢植えの場合は、鉢が窮屈になってきたら、植え替え前の鉢より一回り大きい鉢に植え替えましょう。
日当たり・置き場所
シンバラリアは、日当たりや置き場所を選びません。
日当たりの良い場所でも半日陰の場所でもよく育ちます。
ただしシンバラリアは、直射日光を苦手とするため、夏場は半日陰の場所に移すなど対策が必要です。
そのため育てるときは、年間通して直射日光の当たらないところで育てたほうが管理が楽になります。
シンバラリア(コロセウムアイビー)の育て方|日々のお世話
水やり
シンバラリアは、やや乾燥気味のほうが良く育ちます。
そのため、地植えの場合は雨が長期間降らず、土が乾いていたら水やりする程度でよいでしょう。
鉢植えの場合も同じで、株元の土が乾いていたらたっぷりと水を与えます。
肥料
肥料がなくともよく育つシンバラリア。
そのため、地植えの場合は肥料を与える必要はありません。
鉢植えの場合は、緩効性肥料を秋から春に与えますが、肥料は少なめに与えたほうが良く育ちますよ。
剪定・切り戻し
シンバラリアは、定期的に切り戻しを行います。
生命力の強いシンバラリアは、放っておいてもぐんぐんと成長を続けるため、伸びすぎてしまいます。
そのため伸びすぎていると感じた場合は、切り戻し、または刈り込みを行い整えましょう。
夏越し
どんな所でも丈夫に育つシンバラリアですが、直射日光が苦手。
夏は強い日差しが照り付ける時期となるため、直射日光が当たらない場所に移動させます。
冬越し
シンバラリアは、冬の寒さにとても強い植物。
そのため、特に冬越しのための対策は必要ありません。
病害虫
シンバラリアは害虫被害などの心配ありません。
害虫が発生しづらい植物なので、対策などはしなくても十分よく育ちます。
シンバラリア(コロセウムアイビー)の増やし方
シンバラリアは、種まきや挿し芽、株分けの3つの方法で増やすことができます。
種まき
シンバラリアは、そのままでもこぼれ種でどんどん増えていく植物です。
種まきを行いたい場合は、3月頃と9月頃が良いでしょう。
植え付けたい場所がある場合は、種を収穫して植え付けを行います。
挿し芽
挿し芽の時期は、植え付けと同じ春か秋に行います。
シンバラリアのツルをカットし、植え付けたい場所に挿しておけば簡単に根付いてくれますよ。
株分け
シンバラリアの株分けは、春か秋に行いましょう。
シンバラリアのツルの節から根が生え、地面に根付いているところでカットして植え付けを行い増やします。
まとめ
今回は、シンバラリアについて紹介しました。
とても丈夫なうえ、こぼれ種でよく増えるシンバラリア。
寄せ植えのアクセントにしたり、グランドカバーに利用できたりなど、いろんな利用方法がありますね。
シンバラリアをお庭に植えれば、這うようにどんどん広がり、まるで緑の絨毯のようになりますよ。
そんな魅力あふれるシンバラリア、ぜひお庭でそだててみてくださいね。