雨が続く梅雨の季節に咲き始めるアガパンサス。
清涼感のある青紫色がとても綺麗なお花です。
そんなアガパンサスは、ガーデニングはもちろん公園や歩道の花壇にもよく用いられている人気の品種です。
でもアガパンサスの花が咲かなかったり花付きが悪くて悩んでいる方もいらっしゃるはず。
今回はアガパンサスの花が咲かない原因について解説していきます。
アガパンサスの花が咲かない原因と対処法
アガパンサスはユリ科の多年草で、5月下旬〜8月上旬に花を咲かせます。
花の色は青紫や薄い紫色、白などで、すっと伸びた花茎の先に小さな花が放射状に付きます。
南アフリカ原産で花の形はユリに似ているので、『アフリカンリリー』と呼ばれることも。
和名は『紫君子蘭(ムラサキクンシラン)』です。
アガパンサスはあまり手を掛けなくても成長し花を咲かせますが、一方で花が咲かないこともあります。
花が咲かない原因は主に3つ。
『肥料不足』『株が混み合っている』『過湿』です。
それでは一つずつ見ていきましょう。
肥料不足
アガパンサスはとても丈夫で手を掛けなくてもよく育ちますが、実は肥料が大好き。
綺麗な花を咲かせるためには、肥料を意識すると良いでしょう。
といっても難しく考えなくても大丈夫!
地植えの場合は、植え付け前に堆肥や腐葉土を混ぜておきます。
すでに地植えしてあるものが咲かない時は、一度深く掘り起こしてから堆肥や腐葉土を混ぜ込み、戻してあげてください。
鉢植えの場合は、市販の培養土はそのままで、自身で配合した土は元肥として緩効性の化成肥料を混ぜて植えます。
その後は、地植えも鉢植えも春と秋に緩効性化成肥料を少しずつ与えましょう。
緩効性肥料は、粒状のものがおすすめです。
成分が土にゆっくり溶け出すので植物の肥料焼けを防げ、与える回数も少なくて済みますよ。
アガパンサスの花付きをよくするためには肥料の成分も気にしてみましょう。
開花を促進するリン酸の比率が高いものが適しています。
逆に、葉を育てるチッ素の比率が高い肥料は花付きが悪くなるので注意してくださいね。
株が混み合っている
アガパンサスは生育が旺盛!
成長を見守るのはとても楽しいですが、株が混み合ってくると弱ってしまい、花付きが悪くなってしまいます。
地植えの場合は3〜4年に一度、株分けをしましょう。
鉢植えの場合は根詰まりを起こしやすいので、1〜2年ごとに株分けすると安心です。
時期は3月下旬〜4月下旬、9月中旬〜10月中旬に行うのがおすすめです。
株分けのポイントは、小さく分けすぎないこと。
アガパンサスに限らずどの植物にも言えますが、花が咲くには株の充実が必要です。
小さく分けすぎると株が充実し、花が咲くまでに時間がかかってしまいます。
株分けをするときは、一株に5つの芽があるように分けると良いでしょう。
株分けした後はたっぷりの水と少しの肥料を与えて、鉢植えの場合はしばらく直射日光を避けて管理してくださいね。
過湿
アガパンサスの原産地は南アフリカ。
そのため暑さと乾燥には強いですが、過湿には弱い性質です。
他の植物と同じ頻度での水やりは、逆にアガパンサスには負担となることもあります。
土が湿っている状態が長く続くと、根が傷んで腐ってしまうことも。
鉢植えの場合は土がしっかり乾いているのを確認してから、鉢底から流れるくらいたっぷりと水やりをします。
梅雨の時期など雨が続く時は、軒下や屋根のある場所に移動してあげると安心ですね。
地植えの場合は雨水だけで大丈夫です。
真夏など、地面が乾いてひび割れてしまっている時や葉っぱに元気がない時にはたっぷり水をあげてくださいね。
鉢植えも地植えも、水やりの時は土の奥の根までしっかり水を行き渡らせるイメージで、
土が乾いている期間と湿っている期間のメリハリをつけましょう。
また、用土を水はけの良いものにするのもおすすめ。
赤玉土や軽石、川砂などを使うと水はけが良くなりますよ。
鉢植えは赤玉土:腐葉土=7:3程度の割合が良いでしょう。
地植えは一度掘り起こしてから腐葉土や軽石・川砂を混ぜると水はけ対策になります。
まとめ
アガパンサスの花が咲かない、花付きが悪くてお悩みの方は、今回ご紹介した3つのことをぜひお試しくださいね。
爽やかなアガパンサスのたくさんのお花で、梅雨〜夏のジメジメの時期が楽しくなりますように。
また、アガパンサスは強く丈夫なので、ガーデニング初心者の方にもおすすめです
ぜひチャレンジしてみてくださいね♪
アガパンサスの育て方は、こちらの記事で詳しく解説しています。