純白の花から強い香りをただよわせるクチナシ。
金木犀や沈丁花とともに「三大香木」と呼ばれています。
庭木としても人気のクチナシですが、花が咲かないというお話もよく聞きます。
この記事では、クチナシの花が咲かない原因と咲かせるための対処法をくわしくご紹介します。
クチナシの花が咲かない原因と咲かせるための対処法
クチナシの開花時期は6~7月です。
この時期に花が咲かない場合は、以下の4つの原因が考えられます。
花芽のついた枝を剪定した
クチナシの花が咲かない原因の1つ目は、花芽のついた枝を剪定したからです。
クチナシは咲いた花の下から葉芽が出て、そこから伸びた枝の先に翌年咲く花芽がつきます。
8月から秋にかけて花芽をつけるので、それ以降の時期に枝先を切ってしまうと次の年に花が咲きません。
花が終わる7月中旬には剪定し、遅くとも8月以降にはならないよう注意しましょう。
葉が混みあったところや徒長した枝、からんだ枝などはカットして風通しをよくします。
日照不足
クチナシの花が咲かない原因の2つ目は、日照不足です。
クチナシは日陰や日当たりのわるい場所でも育ちますが、花を咲かせるには日当たりのよい場所が適しています。
鉢植えの場合は日当たりのよい場所に移動しましょう。
夏場は直射日光で株が弱ってしまうので、軒下などの半日陰に置くようにしてください。
肥料不足
クチナシの花が咲かない原因の3つ目は、肥料不足です。
葉色がうすくなったり、黄色っぽく変色したときは肥料不足が考えられます。
ただし、肥料を与えすぎると花芽がついたのに開花せず落ちてしまうことがあります。
肥料の与え過ぎに注意してください。
植え付け時に元肥として緩効性肥料、2月と8月に追肥として緩効性肥料や油かすを与えましょう。
2月の追肥は寒肥といって、新芽や花芽を増やし根張りをよくするためのものです。
8月は、夏の間に花を咲かせて体力が落ちた株全体に栄養を与えるお礼肥です。
地植えの場合でも元肥と追肥を与えるよう心がけてください。
根詰まりしている
クチナシの花が咲かない原因の4つ目は、根詰まりしているからです。
根詰まりするとうまく栄養を吸い上げることができなくなり、花を咲かせなくなってしまいます。
鉢植えの場合、鉢底から根が出てくるようになったら植え替えをしてください。
2年に1度、4~5月または9~10月に植え替えをします。
鉢から出したら根をほぐして整え、一回り大きな鉢に植え替えましょう。
まとめ
クチナシの花が咲かない原因と対処法についてご紹介しました。
当てはまる原因は見つかりましたか?
よい香りのクチナシがたくさん咲きますように!
クチナシの育て方は、こちらの記事で詳しく解説しています。