パッとわかる!アスターの育て方
- 酸性の土を嫌うので、苦土石灰を用いて土づくりする
- しっかり日を当ててあげると丈夫な株になる
- 連作障害を防ぐために一度植えた土を使わないようにする
アスターは、ギリシャ語で星の形を意味し、花の形が「星」に似ていることから名づけられています。
まさに、たくさんの細い花びらがぎゅっと束ねている姿は星みたく輝いているように見えます。
アスターは、夏に強く長く咲き続けてくれる丈夫な植物です。
この記事では、アスターの育て方と管理のコツをご紹介します。
アスターの詳細情報
植物名 | アスター |
学名 | Calistephus chinensis |
英名 | China aster |
科名 | キク科 |
属名 | カリステファス属 |
園芸分類 | 草花 |
形態 | 一年草 |
樹高 | 30cm~1m程度 |
原産地 | 中国北部 |
開花期 | 6月~7月(秋まき)、7月~9月(春まき) |
花色 | 紫、白、赤、ピンク、アプリコット色など |
耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | 強い |
アスターは、中国北部原産のキク科カリステファス属で、多くの品種が存在しています。
アスターは、古くからお盆に供える花として親しまれてきました。
近年はポンポンフリル咲きやダイアのような大輪など可愛らしい品種があります。
アスターは、酸性の土を嫌うのであらかじめ土づくりしておく必要があります。
定期的に肥料施しや花がら摘みをすることによって、夏の暑さに強く長く咲かせてくれます。
アスターは乾燥に強く過湿に弱いので、水やりはやや乾燥気味に行うとよいです。
花期の終わりごろに、花がら摘みをせず放っておくと種が作られて、翌年に種まきができます。
アスターは色別に花言葉がありますよ!アスターの花言葉はこちらの記事で解説しています。
アスターは一年草ですが、宿根アスターはその名の通り宿根草(多年草)です。
同じキク科の植物ですが、見た目にも違いがあります。
アスターと宿根アスターの違いは、こちらの記事で詳しく解説しています。
アスターの育て方|購入から植え付けまで
入手方法と販売時期
アスターは、園芸店やネット通販で苗や種子を入手できます。
アスターの苗は、3~5月頃から多く出回り始めます。
アスターの種は、年中販売されていますが秋まきは9~10月、春まきは3~4月あたりです。
春まきのほうが気温が十分上がってくるため、育てやすく病害虫の被害が少なめです!
用土
アスターは、水はけのよい土を好み、酸性の土を嫌います。
地植えなら、土に腐葉土・元肥をすき込み、植え付け2週間前に苦土石灰を混ぜておきます。
鉢植えなら、市販の培養土を用意します。
アスターは連作障害が起こりやすいので、一度植えた土を使わないようにしましょう。
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植え付け・植え替え
アスターの種まきは、秋まきは9~10月、春まきなら3~4月が適期です。
種を植え付けてから発芽するまでは、土を軽く被せて乾燥させないように管理します。
発芽適温は15~20℃なので、地域の気温をチェックして植えると発芽しやすいです。
アスターの苗は、4~5月または9~10月に植え付けます。
植え付けるとき、苗と苗の間隔は15cm前後がよいです。
一年草のアスターなので、植え替えの必要はありません。
日当たり・置き場所
アスターは、日当たり・水はけ・風通しのよい場所を好みます。
日陰で育てると、茎が間延びして倒れてしまったり、花つきが悪くなったりします。
十分に日の当たる場所で育ててあげると、丈夫な株になります。
アスターの育て方|日々のお世話
水やり
アスターは、乾燥に強く過湿に弱いので、少し乾燥気味に育てます。
鉢植えなら、土の表面が乾いたら鉢底から水が流れるまで水やりをします。
地植えなら、植え付け時にしっかり水やりを行い、根付くまで水を与えてください。
根付いた後は水やりはほとんど不要になります。
アスターは葉やつぼみに水がかかると、過湿によって傷むので株元に水を注ぎましょう。
肥料
アスターを植え付ける時には、元肥をすき込みます。
その後は、つぼみがたくさんつく頃までは追肥を施しましょう。
肥料は液体と固形のどちらでもOKですので、使い方をチェックしてくださいね!
\元肥におすすめ/
\追肥におすすめ/
花がら摘み
アスターの花が枯れてきたら、花がら摘みをします。
そのままにしておくと種を作り始めてしまうので、花期が短くなってしまいます。
こまめに花がら摘みをすることは、長く咲かせるコツになります!
アスターが咲いてきたら茎ごとカットして、切り花としても楽しむことができます。
夏越し
アスターは、耐暑性が強いので夏越しの作業はとくにありません。
真夏の乾燥に注意しながら、土の表面が乾いたら水やりをするのみでOKです!
冬越し
アスターは、一年草のため冬越しできません。
病害虫
アスターに多い病害虫は、立ち枯れ病、アブラムシとウリハムシです。
立ち枯れ病は、高温多湿の状態が続くと発生します。
発生した株は、回復させることができませんので抜き取って処分します。
夏場の水やりは、土が乾燥しているときだけに涼しい時間帯に行うようにしましょう。
アブラムシとウリハムシは、新芽が出てくる時期や花が咲いている時期に発生しやすくなります。
それらの虫を含め他の虫も寄り付く可能性もあるので、見つけたら市販のスプレーで対処します。
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アスターの増やし方
アスターは、種を採って増やせます。
花期の終わりごろに花がら摘みをせずそのままにして枯れていき、種ができるようになります。
採種したら、紙袋に入れて冷暗所で保管します。
種まきは春や秋にできますが、発芽適温は15~20℃なので地域の気温をチェックしましょう。
まとめ
アスターは、土づくり・肥料・水やりを気を付ければ夏に強く長く咲き続けてくれます。
お盆の仏花として使って良し、可愛い切り花として楽しんでも良し、夏の花壇にも良しです!
ぜひ、この夏にアスターを育ててみてくださいね!
宿根アスターの育て方は、こちらの記事で詳しく解説しています。