パッとわかる!チューリップの植え方と育て方
- 肥沃で水はけのよい土で育つ、芽が出たら追肥を行う。
- 植え付けタイミングは、住んでいる地域の「紅葉の見ごろ」
- 冬の寒さに当てることで花芽が形成されるので、屋外で管理して冬越作業ナシ!
チューリップは、春に咲く花の代名詞というほど世界中から愛されています。
国内でチューリップ畑の名所がいくつか見られ、春を思いっきり体感できますね。
チューリップの球根は厳しい冬を乗り越えながらしっかり生育するので、お庭でも頼もしい存在!
この記事では、チューリップの育て方と管理のコツをご紹介します。
チューリップの詳細情報
植物名 | チューリップ |
学名 | Tulipa |
英名 | Tulip |
科名 | ユリ科 |
属名 | チューリップ属 |
園芸分類 | 球根 |
形態 | 一年草 |
樹高 | 15~60cm |
原産地 | トルコ |
開花期 | 3~5月 |
花色 | 赤、白、黄色、ピンク、紫、複色など |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 弱い |
チューリップは、ユリ科の秋植え球根植物です。
原産地のトルコからヨーロッパに伝わったときに、チューリップの花姿がターバンに似ていることから、「チューリパム」と名付けられました。
チューリップには大きく分けて原種と交配種があり、今では交配種の種類が豊富になっています。
咲き方はよく見かける一重咲きだけでなく、フリンジ咲き、八重咲き、ユリ咲きなど。
どの色どの咲き方にしても、葉はドレスのようにしなやかで、花は可愛らしく凛とした姿。
チューリップは大変育てやすいので、ガーデニング初心者にはぜひ挑戦してほしい植物です。
適した用土は肥沃で水はけのよい土、日当たりと風通しの良い場所で管理します。
環境を用意できれば、住んでいる地域の「紅葉の見ごろ」に球根を植え付けて、芽が出るまで待つだけでOK。
芽が出たら、開花するまで定期的に追肥します。
地上部が枯れたら球根の掘り上げるタイミング。
掘り上げた球根のサイズが小さければ植え付けても咲かないかもしれませんが、大きい場合は挑戦してみてもよいでしょう。
チューリップの球根の植え方|購入から植え付けまで
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入手方法と販売時期
チューリップは、球根を園芸店やネット通販で入手できます。
球根の販売は9月ごろから始まりますが、人気のあるものから売れていきます。
お目当てのものは早めに入手しましょう!
球根を植え忘れてしまった人でも大丈夫。
12月、1月ごろになると、チューリップの芽だし苗が販売されます。
芽だし苗は、すでに芽が出た状態で販売されているため、芽が出ないという心配がないのも嬉しいです。
球根の選び方
球根は、一目見て形がよくツヤがあるものが良い状態です。
チューリップの品種によっては、3~4月前半(早咲き)、4月(普通咲き)、4~5月(遅咲き)の3時期があります。
また、品種によって花丈もかなり異なります。
同じチューリップでも様々な品種を植え付けると、開花時期や花丈などがずれて見栄えが悪くなる場合があります。
見栄え良くするためには、単一種をまとめて植え付けることがポイント。
用土
チューリップは、肥沃で水はけのよい土で育ちます。
球根専用の土が販売されているので、鉢植えならそれを使用してもよいでしょう。
地植えにする場合は、庭土に腐葉土と元肥を混ぜてくださいね。
\球根におすすめの土/
植える時期
チューリップは、球根植え付けは地域によって時期が異なります。
目安としては、住んでいる地域の「紅葉の見ごろ」が植え付け適期。
遅くても年内には植え付けを完了させます。
植え方(向き・深さ)
チューリップの球根を間隔10cmほど空けて、球根3個分の深さに植え付けてたっぷりと水やり。
植え方が浅いと、年内に芽が出てしまったり、根が地上に出てしまったりすることがあります。
そういったケースの場合は諦めず、上から土をかぶせて様子を見てみてくださいね!
また、球根の向きもそろえておくと、芽の出方が統一するのでぜひ意識してみてほしいポイント。
膨らんでいる側と、平たい側があるのでチェックしてくださいね。
チューリップの植え替えはなく、球根を掘り上げて乾燥して管理します。
球根植え付け後の水やり
球根を植え付けたあとは、たっぷり水をあげます。
その後は特に水やりせず、自然の雨に任せれば大丈夫。
水をやりすぎてしまうと、腐ってしまって発芽しない場合も。
水のやりすぎには注意しましょう。
日当たり・置き場所
チューリップは、日当たりと風通しの良い場所で育ちます。
寒さに当てることで花芽が形成されるので、屋外で管理してくださいね。
チューリップの育て方|日々のお世話
水やり
チューリップは、乾燥が大敵です!
鉢植えなら、土が乾燥しないようにこまめに水やりをしましょう。
球根を掘り上げて翌年も咲かせたい場合は、花後にも土が乾かないように水やりを続けます。
地植えなら、植え付け直後以外はほとんど水やりはしなくてよいです。
必要以上に水やりをすると球根が腐ってしまう可能性があるので、地植えの水やりはほどほどに。
肥料
チューリップは、芽が出始めたら追肥します。
追肥は、液体肥料を1週間に1回与えればOK。
花後は球根に体力を蓄える期間なので、花がら摘みをしたら肥料をストップしてくださいね。
\元肥におすすめ/
\追肥におすすめ/
剪定・切り戻し
チューリップは、花が咲き終わったら花がら摘みをします。
花茎の上部も少しカットしておくとよいでしょう。
花茎と葉だけにして、光合成によって球根を成長させます。
夏越し
チューリップは、夏越しの作業はありません。
冬越し
チューリップは、冬越しの作業はありません。
冬の寒さに当てることで花芽の形成が促進されますので、冬は見守るだけです!
病害虫
チューリップは、モザイク病にかかりやすいです。
モザイク病は、葉に黄色い斑がぽつぽつ現れるウイルスによる伝染病。
アブラムシやアザミウマなどによって伝染されるので、事前に薬剤を散布しましょう!
チューリップの増やし方
チューリップは、球根を掘り上げて分球することによって増やせます。
花後、葉だけ残した状態から数週間後に地上部が枯れてきたら球根の掘り上げです。
掘り上げた球根は、土を落として水洗い。
洗った球根は風通しの良い日陰で乾燥させてから、植え付けまでに冷暗所で管理します。
ただし、掘り上げた球根は前年より半分くらいのサイズになることも。
球根が小さいと花が小さい場合や咲かない場合があります。
一方、球根が大きいようでしたら植え付けてみてもよいでしょう。
確実に花を咲かせるならば、園芸店やネット通販で球根を購入するのが一般的です。
まとめ
チューリップは、花の可愛らしさももちろんですが、写真を撮りたくなるような魅力があります!
その魅力に思い焦がれて、世界中が品種改良を重ね、様々な色や咲き方が増えてきたことでしょう。
育て方はとても簡単なので、ぜひチューリップをお庭に植え付けて春を楽しみませんか。