春になると赤やピンク、白や紫などの花を咲かせるツツジ。
時期になると、全国いろいろな場所で「ツツジ祭り」が開催されますね。
生垣などでもよく見かけるのでとても身近な存在ですが、花が咲かないというお話もよく聞きます。
この記事では、ツツジの花が咲かない原因と咲かせるための対処法をくわしくご紹介します。
ツツジの花が咲かない原因と咲かせるための対処法
ツツジの開花時期は4~5月です。
この時期に花が咲かない場合、以下の4つの原因が考えられます。
花芽のついた枝を剪定した
ツツジの花が咲かない原因の1つ目は、花芽のついた枝を剪定したからです。
ツツジは6~7月には花芽を作りはじめるので、それ以降に剪定をすると花が咲かなくなってしまいます。
花が咲いたあとの5~6月上旬までには剪定を済ませるようにしましょう。
枯れた枝や混みあった枝、内側に伸びたりからんでしまっている枝はカットします。
枝が伸びる分をふまえて、全体が一回りくらい小さくなるように刈り込むと良いでしょう。
害虫による被害
ツツジの花が咲かない原因の2つ目は、害虫による被害です。
ツツジの天敵とも言えるのが、ベニモンアオリンガの幼虫(別名シンクイムシ)です。
ベニモンアオリンガの幼虫はツツジの花芽や新芽を食いつくし、全滅させてしまうこともあるのでかなり注意が必要です。
ベニモンアオリンガの幼虫はとても小さいうえに、新芽や花芽の中に潜りこむので直接見つけるのは難しいです。
新芽の先端が枯れていたり、芽の根元などに小さな穴が開いていたら幼虫が入り込んでいる可能性が高いでしょう。
もし発見した場合は、花芽が出る7月頃から11月くらいまでオルトランなどの薬剤を散布してください。
肥料不足
ツツジの花が咲かない原因の3つ目は、肥料不足です。
ツツジは肥料が少なくてもよく育つ丈夫な植物ですが、花を咲かせるためにはたくさんのエネルギーが必要です。
寒肥とお礼肥えとして、年2回の施肥を行いましょう。
休眠期の1月に寒肥、花が終わったあとの5~6月にお礼肥えとして緩効性肥料を与えます。
ツツジは浅く根を張るので、肥料は株元から少し離れたところにまくと肥料焼けを防げます。
日照不足
ツツジの花が咲かない原因の4つ目は、日照不足です。
ツツジは日当たりのよい場所を好み、日陰でも育ちますが花つきが悪くなってしまいます。
移動できる鉢植えなどの場合は、よく日が当たるところに移動させましょう。
夏場の強い直射日光は葉焼けの原因になるので、夏は午後から日陰になるような明るい場所を選んでください。
まとめ
ツツジの花が咲かない原因と対処法をご紹介しました。
花が咲かない原因として一番に考えられるのは、剪定時期の遅れです。
虫害が原因のケースも多いので、株をこまめに観察してあげてくださいね。
それでも改善が見られないようであれば、他の原因も探ってみてください。
あざやかなツツジの花がたくさん咲くことを祈っています!