鈴のような形の小さな白い花がかわいらしいすずらん。
育て方のコツをおさえればそれほど手がかからない植物ですが、花が咲かないというお話もよく耳にします。
年々すずらんの株が減って、いつのまにか花数が少なくなってしまったということもあるようです。
この記事では、すずらんの花が咲かない原因と咲かせるための対処法をご紹介します。
すずらんの花が咲かない原因と咲かせるための対処法
すずらんの開花時期は4~6月です。
この時期に花が咲かない原因は以下の4つが考えられます。
日照不足
すずらんの花が咲かない原因の1つ目は、日照不足です。
すずらんが花を咲かせるためには、秋から春までの日当たりがとても大切になります。
ただし、夏の直射日光は葉焼けの原因となるので注意してください。
秋から春までの間は、半日は日向になるような場所で育てましょう。
とくに冬場、寒いからといって屋内に置かないようにしてください。
花を咲かせるためには冬の寒さにあてることも必要です。
葉焼けして株が弱ると花が咲かないので、夏場は木陰などの明るい日陰で育てます。
肥料の与えすぎ
すずらんの花が咲かない原因の2つ目は、肥料の与えすぎです。
すずらんは元々やせた土地で育つ植物なので、あまり肥料を必要としません。
肥料が多すぎると、葉ばかりが茂って花を咲かせなくなってしまいます。
植え付け時と、花が終わったあとの5~6月頃に緩効性肥料を与えるくらいで充分です。
ただし花後の肥料が足りないと地下茎に栄養がいかず、花を咲かせなくなるので注意してください。
地下茎が混みあっている
すずらんの花が咲かない原因の3つ目は、地下茎が混みあっているからです。
すずらんは生長がすすむと土の中で地下茎と根がからまりあい、栄養を吸い上げられなくなってしまいます。
栄養が足りないと、花が咲きにくくなります。
11~12月頃に植え替えか株分けをすることで、地下茎や根がすっきりして栄養が行きわたります。
鉢植えの場合は2~3年に1度、地植えの場合は4~5年に1度が目安です。
花後の処理が適切でない
すずらんの花が咲かない原因の4つ目は、花後の処理が適切でないからです。
花が咲いたあとそのまま放置すると種に栄養がとられてしまい、地下茎が育ちません。
葉の切り方を間違えてしまうと光合成ができず、翌年の開花に影響がでます。
花が終わったら根元からカットして、葉だけ残すようにしましょう。
11月頃、葉が黄色くなってきたらすべて切ってしまって大丈夫です。
まとめ
すずらんの花が咲かない原因と対処法をご紹介しました。
原因を見つけて、毎年かわいらしい花が咲くと良いですね!
すずらんの育て方は、こちらの記事で詳しく解説しています。