直射日光に強い観葉植物なら、日差しが強すぎる場所でもガーデニングを楽しめます。
西日の当たる場所や、真夏の直射日光に当たる場所で植物を育てると、植物がバテてしまったり、枯れてしまうことがあります。
おしゃれな葉を楽しむはずの観葉植物も、日差しのせいで葉が変色してしまうともったいないです。
直射日光に強い性質を持つ植物なら、日差しが強く当たる場所や置き場所の限られるベランダガーデニングでも元気に育ってくれます。
この記事では、直射日光に強い観葉植物を12種類、紹介します。
直射日光に強い観葉植物
直射日光に強い観葉植物は、以下の12種類。
オリーブ
植物名 | オリーブ |
形態 | 中高木 |
樹高 | 2m以上 |
日当たり | 日向 |
実も楽しめるオリーブは、酷暑にも耐えられる直射日光に強い観葉植物です。
オリーブの自生地は地中海沿岸の国々なので、日差しが強い屋外でも問題なく育ちます。
中高木なので地植えにするとぐんぐん育ち、大きくなりすぎることもありますが、鉢植えで育てたり手入れをすれば大丈夫。
オリーブは種類も多く、夏も見た目が涼しげな銀葉の品種もありますよ。
オリーブの育て方と管理のコツは、こちらの記事で詳しく解説しています。
ユッカ
植物名 | ユッカ |
形態 | 低木 |
草丈 | 30cm~150cm |
開花時期 | 5月~10月(不定期で稀) |
花色 | 白 |
植える場所 | 地植え、鉢植え |
日当たり | 日向~半日陰 |
「青年の木」の名前でも知られているユッカは、丈夫で、お世話も簡単な直射日光に強い観葉植物です。
ユッカは真夏の強い日差しに長時間当てると葉焼けしてしまいますが、真夏を避けた春~秋は直射日光の当たる屋外でもよく育ちます。
品種によって耐寒性に差はありますが、冬場は屋内に取り込んで冬越しさせるほうがよい品種もあります。
確かな開花条件はわかっていませんが、長く育てていると大きな白い花を咲かせることがあります。
ユッカには形や大きさの種類が豊富なので、好みの姿のユッカを見つけてくださいね。
シマトネリコ
植物名 | シマトネリコ |
形態 | 高木 |
草丈 | 10m |
開花時期 | 5月下旬~7月上旬 |
花色 | 白 |
植える場所 | 地植え、鉢植え |
日当たり | 日向~日陰 |
シマトネリコはシンボルツリーにもなる常緑高木で、直射日光に強い観葉植物です。
細い幹と小さな葉のシマトネリコは、デリケートそうな見た目とは違って丈夫で育てやすい高木です。
シマトネリコは暑さ・寒さに強く、関東以西であれば屋外での冬越しもできます。
雪や霜が降ったり、-3℃以下になる地域では、冬の間は屋内で育てる方が葉が落ちにくいです。
高木なので放任すると、とても大きく育ちますが、剪定をして高さを抑えることも可能です。
サンスベリア
植物名 | サンスベリア(サンセベリア) |
形態 | 多年草 |
草丈 | 5cm~100cm |
植える場所 | 鉢植え |
日当たり | 日向 |
サンスベリアは熱帯や亜熱帯が原産の植物なので、暑さと直射日光に強い観葉植物です。
サンスベリアは100円ショップでも手に入る、ポピュラーな観葉植物のひとつ。
育てるのも増やすのも簡単な植物で、厳しい夏も難なく越えられます。
屋外で育てる場合は、長い時間直射日光に当てると葉が変色することがあるので、明るい日陰や半日陰の場所に移すとよいです。
寒さには弱いので冬は屋内に取り込んで育ててください。
トックリラン
植物名 | トックリラン |
形態 | 多年草 |
草丈 | 10cm~150cm |
植える場所 | 地植え、鉢植え、ハンギング |
日当たり | 日向~半日陰 |
まるで徳利のような形をしているトックリランは、暑さと寒さへの耐性がある上、直射日光に強い観葉植物です。
トックリランはハンギングでも栽培が可能で、常緑性の植物なので年中緑の葉が楽しめます。
また、形がユニークで、インテリア性も高く、成長過程も楽しめる植物です。
トックリランはメキシコ原産で乾燥に強く、日差しが強くて土が乾きやすい場所でも育てられます。
直射日光に当たっても大丈夫な植物ですが、同じ場所にばかり日光を当てるのではなく、時々鉢植えを回してどの葉もまんべんなく日光が当たるようにするときれいな形に育ちます。
アイビー(ヘデラ)
植物名 | ヘデラ |
形態 | つる植物 |
草丈 | 長さ10m以上 |
開花時期 | 10月 |
花色 | 品種により、まれに白い花が咲くことがある |
植える場所 | 地植え、鉢植え、ハンギング |
日当たり | 日陰~日向 |
アイビーは、ヘデラの名前でも流通している直射日光に強い観葉植物です。
つる植物で使い勝手がよく、ハンギングにして垂らしたり、寄せ植えやグランドカバーなどにもできます。
また、日光を好むので、直射日光が当たる屋外でも問題なく栽培が可能です。
ただし、斑入りのアイビーに関しては、強すぎる日差しで葉焼けしやすいので注意が必要です。
アイビー(ヘデラ)の育て方は、こちらの記事で詳しく解説しています。
フィカス・ウンベラータ
植物名 | フィカス・ウンベラータ |
形態 | 高木 |
草丈 | 50cm~10m |
植える場所 | 鉢植え |
日当たり | 日向~半日陰 |
フィカス・ウンベラータは、大きな丸みのあるハートの形の葉がおしゃれで、人気のある観葉植物のひとつです。
暑さへの耐性はありますが、寒さには弱いので冬は屋内で管理するとよいです。
日光を好み、春から夏までは屋外で育てられますが、真夏の日差しや直射日光に長い時間当たると葉焼けするので注意してください。
窓越しの明るい光に当たる場所で育てるとよいです。
冬場の窓際は気温が下がるので、窓から少し離した明るい場所に移動させましょう。
エバーフレッシュ
植物名 | エバーフレッシュ |
形態 | 低木 |
草丈 | 10cm~2m |
開花時期 | 4月~9月 |
花色 | 黄 |
植える場所 | 鉢植え |
日当たり | 日向~半日陰 |
エバーフレッシュは細い葉が開いたり閉じたりする観葉植物で、昼には葉が開き、夜には閉じます。
寒さに弱いので、冬には屋内に取り込んで育てる鉢植え向きの植物ですが、春~夏までは屋外でも育てられます。
日光を好むエバーフレッシュですが、葉焼けを避けるため、強い日差しに長時間当てないようにします。
夏場は半日陰やカーテン越しに光が当たる屋内へ移動してください。
フェニックス・ロベレニー
植物名 | フェニックス・ロベレニー |
形態 | 低木 |
草丈 | 2m~4m |
開花時期 | 7月~9月 |
花色 | クリーム色 |
植える場所 | 地植え、鉢植え |
日当たり | 日向~半日陰 |
フェニックス・ロベレニーはヤシの仲間で、直射日光に強い観葉植物です。
フェニックス・ロベレニーを一鉢置くだけで、常夏や南国リゾートの雰囲気にしてくれます。
フェニックス・ロベレニーは直射日光にも耐えられますが、真夏で日差しが強すぎる場合は日除けを施したり、半日陰に鉢植えを移動させましょう。
ヤシの仲間では耐寒性があり、霜や雪の当たらない土地なら屋外でも越冬できるものの、冬は屋内に取り込む方が冬越しさせやすいです。
ストレリチア・オーガスタ
植物名 | ストレリチア・オーガスタ |
形態 | 多年草 |
草丈 | 60cm~180cm |
開花時期 | 4月~10月 |
花色 | 白 |
植える場所 | 鉢植え |
日当たり | 日向 |
ストレリチア・オーガスタはツヤツヤした葉が美しい直射日光に強い観葉植物。
大きく育つと、4月~10月の間に白い花を咲かせることがあります。
ストレリチア・オーガスタは日光を好むので、真夏を避けた春~秋は、屋外で管理するとよく成長します。
真夏や冬は窓越しに光が差し込む明るい場所で管理するとよいです。
ただし、ストレリチア・オーガスタの葉は強い風などで割れやすいので屋外で育てる場合は注意してください。
パキラ
植物名 | パキラ |
形態 | 高木 |
草丈 | 10cm~2m(自生地では~20m) |
開花時期 | 6月~7月(開花は稀) |
花色 | 白 |
植える場所 | 鉢植え |
日当たり | 日向 |
初心者でも育てやすいパキラは、中南米が原産地の高木です。
パキラはふっくらとした幹に、5枚1組の葉が特徴で、幹が編み込まれて販売されていることもあります。
本来、パキラは直射日光に強い観葉植物なので、春~秋の日差しが柔らかい季節は直射日光に当たっても大丈夫です。
パキラは寒さが苦手ですが、日当たりのよい場所を好む常緑の木なので、冬は屋内に取り込んで窓越しに日光浴させます。
パキラが花を咲かせるのは稀ですが、実生株を長く育てていれば開花を見られる可能性があります。
モンステラ
植物名 | モンステラ |
形態 | 多年草 |
草丈 | 10cm~2m |
植える場所 | 鉢植え |
日当たり | 日向~半日陰 |
モンステラは、直射日光に強い観葉植物の中でも特徴的な、大きなハートに切れ込み模様を入れたような葉をもつ多年草です。
真夏や冬以外の季節は屋外での栽培も可能で、日当たりのよい場所で育てるとつやのある発色のよい葉になります。
屋内で育てる場合は、窓越しに光が入る明るい場所で育てます。
耐寒性が弱く、気温が5℃より下がる場所では枯れてしまうので、屋外で育てている場合は寒さが厳しくなる前に屋内に取り込んでください。
まとめ
今回は、直射日光に強い観葉植物を紹介しました。
紹介した観葉植物は直射日光に強い性質がありますが、幼木だったり苗が小さいうちから強い日差しに当てると弱ってしまいます。
また、直射日光に強い観葉植物でも、真夏の強すぎる日差しは葉焼けの原因になります。
植物の様子を見ながら日除けを施したり置き場所を工夫して、強すぎる日差しで植物が弱らないように注意しましょう。
ぜひ直射日光に強い観葉植物を育ててみてくださいね。