ギザギザとして平べったい葉が、連なるように伸びる姿が特徴的なシャコバサボテン。
伸びた葉の先端に、透明感のあるあざやかな花を咲かせます。
冬場に咲いてくれることから「クリスマスカクタス」とも呼ばれますが、花が咲かないというお話もよく耳にします。
この記事では、シャコバサボテンの花が咲かない原因と咲かせるための対処法をくわしくご紹介します。
シャコバサボテンの花が咲かない原因と咲かせるための対処法
シャコバサボテンの開花時期は11~3月です。
この時期に花が咲かない場合、以下の4つの原因が考えられます。
日照時間が長い
シャコバサボテンの花が咲かない原因の1つ目は、日照時間が長いからです。
シャコバサボテンは短日性植物なので、昼より夜の時間が長くならないと花芽がつきません。
日照時間が12時間以下になる必要があるので、夜間に照明があたる場所や明るい部屋などに置くと花が咲きません。
9月の秋分の日をめやすに、短日処理をはじめましょう。
夕方17時頃~翌朝8時くらいまでは全く光の入らない部屋に置くか、ダンボール箱をかぶせるなどして真っ暗な環境になるよう工夫してください。
ダンボール箱には黒いビニール袋を貼ると、より光をさえぎることができるのでおすすめです。
3~4週間くらい続けると花芽がつくので、短日処理は終了してしまって大丈夫です。
葉茎が成熟していない
シャコバサボテンの花が咲かない原因の2つ目は、葉茎が成熟していないからです。
シャコバサボテンは成熟した葉茎の先に花芽をつけます。
伸びたばかりの新芽には花が咲かないので、もし秋になっても新芽が出ているようであれば葉摘みが必要です。
若い葉茎はうっすら赤みのある色をしているので、その部分だけ葉摘みをしましょう。
すぐ下の葉茎を指でしっかり固定し、新芽をねじると節のところで簡単に切ることができます。
葉摘みをしてから2週間は水やりを中止すると、花を咲かせやすくなります。
気温が低すぎる
シャコバサボテンの花が咲かない原因の3つ目は、気温が低すぎるからです。
シャコバサボテンは寒さに弱く、気温が5℃以下になると株が弱ってしまい花が咲きません。
最低気温が10℃を下回る前に室内に移動するようにしましょう。
日中は日当たりも必要なので、明るい窓辺に置くのがおすすめです。
夜になって冷え込むようであれば、カーテンなどで室温を調整してください。
環境の変化
シャコバサボテンの花が咲かない原因の4つ目は、環境の変化です。
シャコバサボテンは環境の変化に弱く、置き場所を頻繁に変えたりするとストレスになってしまいます。
花が咲かなくなったり、せっかくついた花芽や蕾が落ちてしまうことがあるので注意してください。
花芽をつける秋以降は、急激な温度変化を与えないように気をつけましょう。
秋になって室内に移動する場合、屋外との温度差が大きくなる前に余裕をもって移動させておくと安心です。
まとめ
シャコバサボテンの花が咲かない原因と対処法をご紹介しました。
花が咲かない原因で一番多いのは、短日処理が充分でないことです。
暗い部屋に置いているつもりでも、人の出入りがあったりすると意外と光が当たってしまうので注意しましょう。
それでも改善しないようであれば、他の原因が考えられるので試してみてくださいね。
冬のお部屋に、パッとあざやかな花が咲くことを祈っています!