「さつき」と「つつじ」は見た目が似ていて、どっち?とわからなくなることが多いですよね。
「さつき」と「つつじ」は、一見似ているのですが、開花時期や花の大きさなどに違いがあるんです。
この記事では、
- さつきとつつじの違い
- さつきとつつじの簡単な見分け方
について写真付きで解説しました。
さつきとつつじの違いは?見分け方を詳しく
さつきとつつじは、分類上はどちらもツツジ科ツツジ属という同じ仲間です。
さつきとつつじを見分けるポイントは、以下の5つです。
見分け方一覧表
さつき | つつじ | |
---|---|---|
花 | 小さい 控えめ | 大きい 立派 |
おしべ | ほとんどが5本 | ほとんどが5本以上 |
開花時期 | 5月~6月 少しずつ時期をずらして咲きだし、1週間ほどで全てのつぼみが開花 | 4月~5月 全てのつぼみが同じ時期にいっきに開花 |
葉 | 小さめ 光沢あり 葉先がやや尖っている パリッと硬め | 大きめ 光沢なし 楕円形 しっとりやわらめ |
実は、ツツジという大きなくくりの中に、さつきがあって、ここで紹介する一般的なさつきには、「さつきつつじ」という別名もあるんですよ。
花の大きさ
さつき | つつじ | |
---|---|---|
花の大きさ | 小さい 控えめ | 大きい 立派 |
花の大きさは、つつじの方が大きめで、さつきは小さめです。
つつじは立派な花なので、見応えがあります。
花の色
ピンクや赤紫、白、または白と赤が近くに植えられていると、混色して1つの花で白地に赤のラインが入ったりすることもあるそうです。
自然に色が混ざってしまうなんて、とても柔軟な性質ですね。
また、江戸時代には、つつじの栽培や品種改良の一大ブームがあって、その頃できた品種が今もたくさん残っています。
今も昔も、花を愛でる気持ちは変わりないということですね。
おしべの数
さつき | つつじ | |
---|---|---|
おしべの数 | ほとんどが5本 | ほとんどが5本以上 |
さつきとつつじの共通の特徴ですが、花をよく見ると、ピンと伸びためしべを取り囲むように、おしべが並びます。
おしべの数で、さつきとつつじの違いを見分けることができます。
開花時期と咲き方
さつき | つつじ | |
---|---|---|
開花時期 | 5月~6月 | 4月~5月 |
咲き方 | 少しずつ時期をずらして咲きだし、1週間ほどで全てのつぼみが開花 | 全てのつぼみが同じ時期にいっきに開花 |
さつきもつつじも新芽が付くのはどちらも同じ5月ごろなのですが、花のつく時期が異なります。
- さつき…新芽が出た後に咲く
- つつじ…花が散った後に新芽が出る
花が咲きだす時期がずれるので、さつきとつつじで一番わかりやすい違いが、開花の時期といえます。
お住いの地域にもよりますが、桜が終わった後、ゴールデンウィークがある4月中旬〜5月中旬に綺麗に咲いていたらつつじ、5月下旬〜6月上旬に入ってから花盛りになるのがさつきです。
葉
さつき | つつじ | |
---|---|---|
大きさ | 小さめ | 大きめ |
光沢 | あり | なし |
形 | 葉先がやや尖っている | 楕円形 |
触感 | パリッと硬め | しっとりやわらかめ |
さつきとつつじは、葉の形も違います。
株全体を比較すると、同じ低木でも、さつきは常緑や半常緑で、樹高が50cm〜1.5m。
丁寧に刈り込まれたさつきは、葉に光沢があるのでそれだけでも見事ですよね。
また、どんなに大きくなっても1.5m程度なので、盆栽によく使われています。
つつじは、常緑、半常緑、落葉と、品種によってそれぞれで、樹高が50cm〜2m程度です。
まとめ
さつきとつつじはよく似ていますが、花と葉で違いを見分けることができます。
花のシーズンは、上の表を参考に、ぜひ見比べてみてくださいね♪