花が少ない夏に、鮮やかな色の花を咲かせるサルスベリ。
去年は咲いたのに、今年は咲かない!なんてお困りではないですか?
今回は、サルスベリの花をたくさん咲かせる方法をご紹介します。
サルスベリってどんな花木?
サルスベリは、「木登りが上手な猿でも、ツルツルすべって登れない」ということから名付けられたほど、木肌がツルツルと滑らかなことが特徴です。
真夏に、赤やピンク、白などの鮮やかな花を咲かせます。
サルスベリは、比較的育てやすく、シンボルツリーにもぴったりな花木です。
街路樹にもよく使われていますね。
和名は『百日紅』と言います。
科目・属名 | ミソハギ科・サルスベリ属 |
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原産地 | 中国 |
園芸分類 | 庭木・落葉 |
樹高 | 3〜10m
(矮性(=背が高くならない)品種もある) |
耐寒性
耐暑性 | 強い
強い |
開花時期 | 7〜10月 |
サルスベリの花が咲かない原因
サルスベリの花が咲かない原因は、以下のことが考えられます。
- 木がまだ若い。
- 日照不足。
- 病害虫のせいで、樹勢が衰えている。
- 肥料ぎれしている。
- 間違った剪定で、花芽のついた枝を切ってしまっている。
- 水切れしている。
サルスベリの花をたくさん咲かせるには
今度は対策を紹介します。
日当たり
サルスベリは、日当たりのよいところが大好きです。
十分な日光が当たらないと開花しないこともあります。
植えるときは、他の植物や建物の影にならないように気をつけましょう。
風通し
サルスベリはうどんこ病に弱いです。
うどんこ病にかかると、樹勢が弱くなり、花が咲かなくなることがあります。
うどんこ病は、込み合った枝を切り、風通しをよくすることで、発生を抑えることができます。
土作り
痩せすぎた土では、花が咲かなくなってしまいます。
表土をレーキなどで削り、新しい土を被せるようにすると簡単です。
数年に1度、堆肥や腐葉土をすきこむことも効果的です。
剪定
サルスベリの剪定は、11月〜3月の落葉しているときに行うのが基本です。
その年に伸びた枝を短く切り詰めます。
サルスベリの花芽は、4月〜5月ごろにできます。
そのため、春ごろに剪定をする場合は、新しく伸びた枝ではなく、古い枝を切るようにします。
新しく伸びた枝を切ってしまうと、花が咲かなくなってしまうので、要注意です。
また、『ひこばえ』といって、根元から枝が出てくることがあります。
ひこばえが出ると、樹勢が弱くなってしまうので、ひこばえは見つけ次第切りましょう。
サルスベリの剪定に困ったら、プロに頼むのが安心です。
水やり
地植えのサルスベリは、基本的には水やりしなくて大丈夫です。
ただし、真夏の日照りが続くときは、水切れする場合があります。その場合は、たっぷり水を与えましょう。
地植えして1年未満のものや、鉢植えは、水やりが必要です。土が乾いたら、たっぷり水を与えます。
さいごに
サルスベリは、剪定をあまりしない自然樹形でも育てられますが、花が咲かなくなったらこれらのことを試してみてくださいね。
サルスベリの育て方は、こちらの記事で詳しく解説しています。