パッとわかる!サルビア・レウカンサ(アメジスト)の育て方
- 日当たりの良い場所で育てる。
- 大きくなりすぎることと蒸れるのを防ぐために、梅雨入り前に剪定するのがおすすめ。
- サルビア・レウカンサジは肥料は少なめで育てる。
サルビア・レウカンサ(アメジストセージ、メキシカンブッシュセージ)は深い紫色のガクに白や紫やピンクの花が咲き、蝶や蜂やハチドリがよく集うハーブです。
ガクの色が深くて美しい紫色で宝石のアメジストを連想させるため、アメジストセージとも呼ばれています。
この記事では、サルビア・レウカンサの育て方について、ガーデニング初心者の方でもわかりやすく解説しました。
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サルビア・レウカンサ(アメジストセージ)の詳細情報
植物名 | サルビア・レウカンサ |
別名 | アメジストセージ、メキシカンブッシュセージ |
学名 | Salvia leucantha |
英名 | Mexican bush sage |
科名 | シソ科 |
属名 | アキギリ属 |
園芸分類 | ハーブ |
形態 | 多年草 |
樹高 | 150cm程度 |
原産地 | おもにメキシコ |
開花期 | 10月〜11月頃 |
花色 | 紫と白、紫、ピンク |
耐寒性 | やや強い |
耐暑性 | 強い |
サルビア・レウカンサ(アメジストセージ、メキシカンブッシュセージ)は世界各地で美しい花姿や香りが愛され、王立園芸協会のガーデン・メリット賞を受賞している観賞用ハーブです。
原産はおもにメキシコと言われていますが、その他にもスペインやバルカン半島の南ヨーロッパ、地中海北岸原産とも言われています。
サルビア・レウカンサは暑さと病害虫に強くて寒さにもある程度耐えられる丈夫なハーブで、手入れもそんなに必要なく手がかかりません。
サルビア・レウカンサは「ベルベット」や「ビロード」と表現される紫色のガクを持ち、花は白やピンク色をしています。
サルビア・レウカンサは開花前からアメジストのような美しい紫色の花穂を楽しむことができます。
特に庭で大きく栽培するとスッと伸びたアメジスト色の花穂が一面に広がり、とても美しく見ごたえがあります。
サルビア・レウカンサは切り花でも販売されており、ドライフラワーでも花色がよく残るためスワッグなどの花材として利用されています。
サルビア・レウカンサ(アメジストセージ)の育て方|購入から植え付けまで
入手方法と販売時期
サルビア・レウカンサ(メキシカンブッシュセージ)は苗から育てるのが一般的で、春と秋に苗が店頭に並びます。
サルビア・レウカンサの苗はハーブ苗専門店やハーブ園、ホームセンターや園芸店やインターネット通販で購入できます。
用土
サルビア・レウカンサ(アメジストセージ)は水はけと風通しのよい土を好みます。
地植えの場合
庭のサルビア・レウカンサは他の草花が健康で問題なく育っていれば、特に何もしなくて大丈夫です。
サルビア・レウカンサは酸性の土が苦手なので、苦土石灰を少し混ぜますが、弱酸性でも育ちますので厳密になりすぎなくても大丈夫です。
土を新しく作り直す場合は、庭土:腐葉土=7:3に堆肥を少し入れてよく混ぜ合わせます。
鉢植えの場合
サルビア・レウカンサを鉢で育てる場合は、市販のハーブ専用培養土や草花用培養土を使います。
自分で配合する場合は、赤玉土:腐葉土=7:3を目安にしてください。
植え付け・植え替え
植え付け
サルビア・レウカンサの植え付けは4月〜5月頃と9月〜10月頃が適期です。
4月〜5月頃に植え付けるとその年の秋に開花が楽しめます。
9月〜10月頃に植え付ける場合は、寒くならない早い時期に植え付けて、冬を迎える頃にはしっかり根付いた状態にします。
植え付け後はしっかり根付くまでは毎日お水をあげましょう。
サルビア・レウカンサはとても大きく育つため、植え付ける時は株間を50cm程度あけてください。
サルビア・レウカンサの植え付け場所は、水はけと日当たりのよい場所にします。
植え替え
サルビア・レウカンサの植え替えは3月~4月頃が適期です。
庭植えのサルビア・レウカンサは植え替える必要はありません。
鉢植えのサルビア・レウカンサはすぐに根詰まりしてしまうため、1年に1回を目安に植え替えましょう。
植え替える時は一回り以上大きな鉢に植え替えましょう。
日当たり・置き場所
サルビア・レウカンサ(メキシカンブッシュセージ)は日当たりが良く風通しのよい場所で育てます。
1日6時間ほど日光に当たる場所に置くと、花もたくさん咲いてくれます。
半日陰でも育ちますが日照時間が少ない場合は花付きが悪くなったり、茎が細くなってすぐに倒れてしまうことがあります。
サルビア・レウカンサ(アメジストセージ)の育て方|日々のお世話
水やり
サルビア・レウカンサ(アメジストセージ)は多湿に弱くやや乾燥した環境を好みます。
庭植えの場合は植え付け後の水やり後は、自然に降る雨のみで大丈夫です。
鉢植えの場合は土が乾燥したらたっぷりお水をあげます。
肥料
サルビア・レウカンサ(アメジストセージ)は肥料を少なめで育てます。
庭のサルビア・レウカンサは庭土がやせ地でなければ肥料を必要としません。
鉢で育てる場合は4月〜6月頃と9月〜10月頃に月1回くらいの頻度で緩効性肥料を与えます。
剪定・切り戻し
サルビア・レウカンサ(アメジストセージ)の剪定は、5月〜6月頃と開花後の10月〜11月頃に行います。
5月〜6月頃の剪定
5月〜6月頃の剪定では草丈を半分程度にカットする摘芯を行います。
摘芯すると上へ伸びるのをやめて、横に広がるように大きくなります。
新しい脇芽も増えてくるので、花数も増やすことができます。
花が咲くと花穂の重さや風で倒れてしまうことがあるため、必要に応じて支柱を立てて支えてあげましょう。
10月〜11月頃の剪定
10月〜11月頃の開花後には株の根元付近まで切り戻して、冬越しに向けてサルビア・レウカンサを休ませます。
夏越し
サルビア・レウカンサ(アメジストセージ)は暑さに強いですが、多湿に弱いです。
蒸れを防ぐためにこまめに剪定して、風が吹き抜けるよう風通しに気をつけましょう。
冬越し
サルビア・レウカンサ(アメジストセージ)は宿根草のため、地上部は枯れて土の中で根っこが冬越しします。
耐寒温度は−3℃で暖かい地域では庭植えで冬越しできます。
寒さの厳しく−4℃を下回る地域では、霜に当たったり土が凍ってしまわないよう株元をマルチングして保温します。
庭植えなどでどうしても寒さを防げない場合は、本格的な冬の前に挿し木をして室内に取り込みましょう。
鉢植えの場合は−3℃以上の場所に移動させます。
病害虫
サルビア・レウカンサ(アメジストセージ)は病害虫に強いため、病害虫の被害に遭うことはほとんどありません。
まれにハダニやアブラムシがつく場合があります。
ハダニ
ハダニは暖かい時期に発生しやすく、乾燥した環境ではすぐに増えてしまいます。
ハダニがつくとアメジストセージの葉っぱを食べ尽くされてしまうことがあるので、ハダニを見つけたらすぐに駆除しましょう。
ハダニの予防には毎日の葉水が効果的です。
アブラムシ
アブラムシは肥料のあげすぎや多湿の環境で発生しやすくなります。
サルビア・レウカンサは肥料は控えめにして育てるので、適正量以上にならないよう気をつけましょう。
サルビア・レウカンサは生育旺盛でどんどん大きくなるので、こまめに剪定して風通しをよくすることで、アブラムシの予防になります。
サルビア・レウカンサ(アメジストセージ)の増やし方
サルビア・レウカンサ(アメジストセージ)は挿し木で増やすことができます。
挿し木の適期は5月~7月頃と9月〜10月頃です。
挿し穂には切り戻したときの枝を使うか、新しく伸びた若い枝をカットします。
カットする時の枝は二節以上の長さにしてください。
挿し穂の下の節の葉っぱを切り落として、1時間ほど水上げします。
水上げできたら挿し床に挿し穂を挿し、木漏れ日程度の明るさのある日陰に置きます。
乾燥して水切れしないようこまめに水やりして管理しましょう。
まとめ
サルビア・レウカンサ(アメジストセージ)の育て方を紹介しました。
アメジストセージはとても丈夫でどんどん育ち、大きくなると紫の花穂がとっても見ごたえがあります。
暑さや病気に強くて育てやすいので、ぜひ秋の花壇に取り入れてみてくださいね。