サルビア ネモローサはとても育てやすく、ガーデニング初心者の方にもおすすめの宿根草です。
スッと真っ直ぐに立ち上がる花がとても美しく、初夏に満開になる姿は圧巻です。
バラや草花との相性がとてもよいのも魅力。
この記事では、サルビア ネモローサの育て方についてご紹介します。
サルビア ネモローサの詳細情報
植物名 | サルビア ネモローサ |
別名 | サルビア シルベストリス、ウッドランドセージ |
学名 | Salvia nemorosa |
英名 | Salvia nemorosa |
科名 | シソ科 |
属名 | アキギリ属(サルビア属) |
園芸分類 | 草花 |
形態 | 耐寒性多年草 |
草丈 | 50cm〜80m程度 |
原産地 | ヨーロッパ |
開花期 | 5月〜6月 |
花色 | 青紫・ピンク・白 |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 強い |
サルビア ネモローサは、とても育てやすい上、多年草なので一度植えると毎年花を咲かせてくれます。
ヨーロッパやアジアの広葉樹林の中の草原に自生しています。
乾燥ぎみな環境が好きな植物です。
サルビア ネモローサは、5月〜6月に花を咲かせます。
小さな花を穂状に伸ばし、スッと上に立ち上がった姿がとても美しいです。
サルビアネモローサは、唇形花です。唇形花とは、穴が上下に分かれて唇のような形に見える花のこと。
花色は青紫が多いですが、ピンクと白の品種もあります。
サルビアネモローサの育て方|購入から植え付けまで
入手方法と時期
サルビアネモローサは苗を購入して育てます。
ホームセンターや園芸店では、取り扱いがない場合があるので、ネット通販で買うのが確実です。
ネット通販なら、在庫さえあれば一年中入手することができます。
店頭で買う場合は、花期の5月〜6月ごろに出回ることが多いです。
用土
サルビアネモローサの苗は水はけの良い土に植えてください。
地植えでも鉢植えでも育てられる植物ですが、株が大きく育つので、地植えをおすすめします。
地植えの場合、植え付け前に、元々ある土に腐葉土と堆肥を混ぜておきます。
サルビアネモローサを鉢植えで育てる場合は、市販の培養土を使うとよいです。
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植え付け・植え替え
サルビアネモローサの植え付けは、春(4月〜5月ごろ)が適期です。
地植えの場合は、元肥として緩効性肥料を入れておきます。
植え付けしたい場所に穴を掘って、苗を植えてください。
植え付けをしたらたっぷりと水を与えます。
鉢植えの場合は、水やりをしてもすぐに乾いてしまう場合、根詰まりをしている可能性が高いです。
その場合は、ひとまわり大きい鉢植えに植え替えましょう。
地植えの場合は、植え替えの必要はありません。
日当たり・置き場所
サルビアネモローサは、日当たり・風通し・水はけの良いところを好みます。
半日陰〜日陰だと花つきが悪くなる恐れがあります。
日差しがたっぷり当たるところに植えるようにしてください。
サルビアネモローサの育て方|日々のお世話
水やり
サルビアネモローサの水やりは、土がしっかりと乾いてからたっぷりと与えます。
地植えの場合、根ついてしまえば特に水やりをしなくても、雨だけで育ちます。
鉢植えは、地植えに比べて土の量が少ない分乾燥しやすいため、定期的な水やりが必要です。
土の状態をよくチェックするようにしてくださいね。
肥料
サルビアネモローサの肥料は、
- 植え付け時にあげる施しておく元肥
- 花が咲いている時期にあげる追肥(置き肥)
を与えます。
置き肥は、春と秋に土の上に置いてください。
\元肥におすすめ/
\追肥におすすめ/
切り戻し
サルビアネモローサは、花後に切り戻すと2番花を咲かせます。
切る位置は以下の画像を参考にしてください。
花後の切り戻しの位置のポイントは
- 花よりも下
- 葉の上
です。
葉の上に脇芽があるので、必ず葉の上で。
切り戻すと脇芽がぐんと伸びてきて、再び花を咲かせてれます。
また、冬に地上部のほとんどが枯れてしまいます。
根元から切り戻しておきましょう。
冬の宿根草の切り戻しのやり方は、こちらの記事で詳しく解説しています。
夏越し
サルビアネモローサは耐暑性が高いので、特に対策しなくても夏越しをすることができます。
冬越し
サルビアネモローサは耐寒性が高いので、特に対策することなく冬越しすることができます。
冬は株元に小さな芽は残りますが、ほとんど枯れた状態です。
春になると再び芽吹いて大きく背丈を伸ばします。
病害虫
サルビアネモローサは病害虫の被害がほとんどありません。
サルビアネモローサの増やし方
サルビアネモローサは株分けと挿し木で増やすことができます。
株分けのやり方
サルビアネモローサの株が大きく充実してきたら、株分をして増やすことができます。
春(4月〜5月)に行うと失敗が少ないです。
サルビアネモローサをシャベルなどで掘り上げて、株を切り分けます。
切り分けて小さくなった株を植え付けます。
挿し木のやり方
挿し木をするときは、黒ポットと挿し木用の土を用意してくださいね。
サルビアネモローサの挿し木は、5月〜6月あたりに行うと成功しやすいです。
- 挿し穂を作る(茎を20cm程度に切る)
- 花や下の方の葉を取り、水揚げをする
- 挿し木用の土に挿す
- 半日陰で管理する
発根するまでは水を切らさないようにしてください。
サルビアネモローサの育て方で注意すること
サルビアネモローサは、以下の点に注意すると花がたくさん咲きます。
- 日当たりの良い場所で育てる
- 花後は切り戻す
- 元肥と追肥をやる
サルビアネモローサの育て方でよくある質問
サルビアネモローサが倒れてしまいました。原因は?どうすればいいですか?
サルビアネモローサが倒れた原因は、以下が考えられます。
- 成長して背丈が高くなった
- 日照不足で徒長している
花後なら切り戻しましょう。
まだ花が咲いていない、もしくはこれから花が咲く時期なら、ひもで縛るか、支柱やオベリスクなどで支えるのがおすすめです。
サルビアネモローサの花が終わったらどうすればいいですか?
サルビアネモローサの花が終わったら、全体を短めに切り戻しましょう。
株が充実していれば、再び開花します。
サルビアネモローサの種類
サルビアネモローサの種類を紹介します。
サルビア ネモローサ ’カラドンナ’
カラドンナは、花茎が硬くしっかりと上に伸びるのが特徴。
茎が黒褐色で、花が青紫色。とても引き締まった色合いが魅力です。
ネモローサの中でも特におすすめの品種です。
サルビア ネモローサ ’ブルークイーン’
ブルークイーンは、草丈が短くコンパクトなのが特徴です。
サルビア ネモローサ ’ニューメディションローズ’
ニューメディションローズは、ピンク色の品種です。
サルビア ネモローサ ’スノーヒル’
スノーヒルは、白い花の品種です。
まとめ
サルビアネモローサの育て方についてご紹介しました。
サルビアネモローサは、とても育てやすい植物なので、ガーデニング初心者さんにもおすすめです。
一度植えておくと毎年咲いてくれるので、手間をかけたくない方にもぴったりですよ。
ぜひ皆さんもサルビアネモローサを育ててみてくださいね。