クリスマスの時期に園芸店に並べられるポインセチア。
ポインセチアは赤や緑が特徴の色鮮やかな植物で、クリスマスのインテリアとして大活躍します。
そんなポインセチアですが、冬に枯らしてしまう方が多くいらっしゃいます。
そこで今回は、ポインセチアの育て方についてご紹介します。
ポインセチアの詳細情報
植物名 | ポインセチア (和名:ショウジョウボク) |
学名 | Euphorbia pulcherrima |
英名 | Poinsettia |
科名・属名 | トウダイグサ科 トウダイグサ属 |
園芸分類 | 常緑低木 |
樹高 | 20cm〜150cm程度 |
原産地 | メキシコ |
開花期 | 11月〜1月 |
花色(苞の色) | 赤・白・ピンク・複色・紫 |
耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | 強い |
ポインセチアはクリスマスの時期に売られることの多い植物のため、寒さに強いと思われがちです。
でも実は、ポインセチアはメキシコ原産の熱帯植物で、寒さに弱い植物です。
ポインセチアはクリスマス前に多く出回るのに、寒さに弱いとは意外ですよね!!
また、ポインセチアの赤い部分は花のようですが、花ではなく苞(ほう)と言います。
ポインセチアの花は苞の中心の小さな黄色くなる部分です。
ポインセチアの育て方
日当たり・置き場所
季節 | 置き場所 |
---|---|
冬 | 日中:室内の暖かい窓辺 夜間:室内の窓から離れたところ |
春・秋 | 屋外可 |
夏 | 屋外可(ただし、直射日光NG) |
ポインセチアは日当たりの良いところが大好きな植物です。
耐寒性がないため、置き場に注意が必要です。
冬場は室内で育てます。
冬の日中は、10℃以上の暖かい室内の窓辺に。
冬の夜は窓辺が外気で冷やされるため、ポインセチアを部屋の中心の方に置くとよいですね!
玄関の近くも避けたほうが無難です。
春から秋の暖かい時期には日当たりの良い屋外に置けますが、真夏の直射日光に当てるのは避けましょう。
用土
ポインセチアの土は、園芸店やホームセンターに売っている園芸用培養土を使います。
ポインセチアは、水はけがよく、水もちが良い土を好みます。
気温に合わせて移動する必要があるので、プランターや鉢で育ててくださいね。
鉢底には鉢底石を使って水はけを良くしましょう。
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植え付け・植え替え
ポインセチアは春から秋に成長するので、植え付け・植え替えの時期は春が適しています。
移動できるように鉢植えにしてくださいね!
植え替える時には、一回り大きいサイズの鉢を選び、ポインセチアの根を軽く崩してから植えましょう。
水やり
ポインセチアの水やりについては、土が乾いてからたっぷりと水を与えるのが基本です。
常に湿った状態だと、根腐れしてしまう恐れがあるので、水やりのしすぎに気をつけてください。
ポインセチアは、冬に生育が緩やかになるため、水やりは控えめにします。
2月〜10月にかけて生育期に入ったら、水をたっぷりあげるようにしてくださいね!
肥料
ポインセチアの肥料は、植え付ける時の元肥と、植え付け後の追肥が必要です。
成長期の春から秋の時期に、効果が緩やかな緩効性肥料を与えましょう。
冬は休眠期になるので、肥料をあげる必要はありません。
春の管理方法
ポインセチアは、春から成長期に入ります。
春には剪定や植え替えを行い、よく日の当たる屋外に出してあげるとぐんぐん成長してくれます。
春になるとできること
- 剪定
- 植え替え
- 屋外に移動
梅雨から夏の管理方法
ポインセチアは湿気には弱い植物。
梅雨から夏の時期には、雨が当たらない軒下などの涼しい場所において管理しましょう。
また、夏場の直射日光に当たると葉焼けを起こしてしまう恐れがあるので注意しましょう。
ポインセチアは、日照時間が12時間以下にならないと、赤くならない性質があります。
真っ赤なポインセチアにするために、8〜9月ごろに、「短日処理」を行ってください。
ポインセチアの短日処理の詳しいやり方は、こちらの記事で解説しています。
冬越し
ポインセチアは寒さに弱いので、寒い冬の時期には室内の明るい窓辺に置きましょう。
室内の最低温度は、10℃程度。
ポインセチアはメキシコ原産なので、暖かい場所が大好きです。
ただし、以下の注意が必要です。
- 夜間は冷え込むところ(玄関や窓辺)に置かない
- 暖房器具の温風が当たらないようにする
水やりは控えめにして、土が乾燥気味になるように管理するのがポイントです。
剪定・切り戻し
ポインセチアの剪定をするのに適した時期は、花が咲き終わった3月〜6月ごろ。
3節程度残して、剪定します。
こうすることでまた新たに枝や葉が伸びて、ボリュームのある株にすることができます。
剪定する際は、なるべく葉っぱを残してくださいね!
光合成できるように葉を残すんだよ!
病害虫
ポインセチアがかかりやすい病気には、すす病があります。
特に冬に水をやりすぎたりすると土にカビが生えてそこからすす病になります。
もしすす病になった場合は、土を新しいものに入れ替える必要があるので、そうならないように水やりの頻度には注意しましょう。
ポインセチアの増やし方
ポインセチアの増やし方には、種、挿し木、株分け等で増やす方法があります。
特に挿し木や株分けは簡単なのでおすすめです。
挿し木は、茎の途中で切った枝を土に挿して増やす方法で、株分けは、植え替えなどの時期に根からざっくりと株を分けて植える方法です。
ポインセチアの育て方でよくある質問
ポインセチアの葉が落ちる原因は?
ポインセチアの葉が落ちる理由は、寒さ(5℃以下)・日照不足・根腐れ・乾燥・暑さです。
ポインセチアは落葉樹なので、寒くなると葉を落とす習性があります。
基本的には室内の明るい窓辺で育てます。
春から秋にかけて、屋外に出す場合は、直射日光が当たらないように気をつけてくださいね。
また、水やりのし過ぎでもやらな過ぎでも葉が落ちる原因となります。
土が乾いてから水をやるようにしましょう。
ポインセチアが赤くなりません。緑の葉を赤くする方法は?
ポインセチアが赤くならない原因は、以下のとおりです。
- 日当たりが良すぎる
- 夜、室内の電気がついているところに置いている
- 1日のうちで気温の変化が激しいところに置いている
ポインセチアを赤くするには、短日処理をする必要があります。
ポインセチアを赤くする短日処理の方法は、こちらの記事で詳しく解説しています。
まとめ
今回は、ポインセチアの育て方についてご紹介しました。
ポインセチアはクリスマスの時期に出回るのに、耐寒性のない植物…。
育て方が分からず冬に枯らしてしまったという話をよく聞きます。
しかし、ポインセチアは特に冬の管理に気を付けて上手に育てることができれば、毎年楽しめる植物です。
また、短日植物なので日の長さを調整して色づかせるという面白い性質もあります。
園芸初心者の方はもちろん上級者の方にも楽しめる植物です。
ポインセチアを上手に育てて、毎年クリスマスを飾るインテリア植物として楽しんでみてくださいね!