パッとわかる!リアトリスの育て方
- 日当たりと風通しの良いところで育てます。
- 水と肥料の与えすぎに気を付けましょう。
- 花がら摘みや切り戻しなど剪定をこまめにおこないます。
スラリと長い花茎と、円筒状に美しい花をびっしりと咲かせるリアトリス。
暑さ寒さに強く丈夫で、数年間植えっぱなしでも花を咲かせるので、初心者でも育てやすい植物です。
この記事では、リアトリスの育て方と管理のコツをご紹介します。
リアトリスの詳細情報
植物名 | リアトリス |
学名 | Liatris spicata |
英名 | Blazing star |
科名 | キク科 |
属名 | ユリアザミ属 |
園芸分類 | 球根 |
形態 | 多年草 |
樹高 | 80~100cm |
原産地 | 北アメリカ |
開花期 | 6月~9月 |
花色 | 赤、紫、ピンク、白 |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 強い |
リアトリスは、キク科ユリアザミ属の多年草です。
6月~9月頃の初夏から秋にかけて花を咲かせます。
リアトリスといえば、穂状の紫色の花を良く見かけますが、花色は赤や白などバリエーションも豊富。
また咲き方にも種類があり、槍咲きのスピカータ系や、玉咲きのリグリスティス系などがありますよ。
リアトリスは、花もちが良いため花束などに利用されたり、生け花やフラワーアレンジメントなどでも利用されると
ても人気の高い花です。
そんな様々な場面で活躍するリアトリスですが、暑さ寒さに強く丈夫なうえ、植え替えの手間が少ない植物です。
初心者のガーデニングに選ぶお花として、とてもおすすめな植物ですよ。
リアトリスの育て方|購入から植え付けまで
入手方法と販売時期
リアトリスは、ホームセンターやお花屋さん、ネットショップなどにポット苗が販売されています。
販売時期は3月中旬~6月中旬と9月上旬~10月下旬頃です。
用土
リアトリスは土質をあまり選びませんが、水はけの良い土を好みます。
地植えの場合は、植え付け前に腐葉土と堆肥をすき込みましょう。
鉢植えの場合は、市販の土を使用する際は、草花用培養土を使います。
また、赤玉土(小粒):腐葉土:堆肥=7:2:1を混ぜたものを使用するのも良いです。
植え付け・植え替え
リアトリスの植え付け時期は、3月または、10月頃がベストです。
植え付け前は、あらかじめ土に堆肥と化成肥料を混ぜ込んでおきましょう。
鉢植えの場合、3cm間隔で植え付け、深さは球根が3~5cmほどの深さで植えつけます。
庭植えの場合、10cm間隔で植え付け、深さは球根が5cmくらいの深さで植えつけましょう。
植え付ける際は、あまり深くに植えないように注意します。
次にリアトリスは、2~3年に1回のペースで植え替えを行いましょう。
数年は植えっぱなしでもいいのですが、リアトリスの芽は毎年増えていくので、株同士が混みあってきます。
植え替えをおこなうことで風通しが悪くなるのを防ぐのです。
植え替え時期は、植え付け時期と同じ頃が良いでしょう。
リアトリスは連作を嫌うので、植え替え前の場所と別の場所で植え替えをします。
また、植え替えは株分けを兼ねて行いましょう。
リアトリスの株を掘り上げて、2~3芽を一株とし、地下茎を切り分けます。
そうしてから、それぞれに植え付けるのです。
日当たり・置き場所
リアトリスは、日当たりと風通しの良い場所で育てます。
日当たりの悪い場所だと、徒長したり、花が咲きにくくなるのです。
また暑さに強いリアトリスですが、高温多湿を苦手とするため、風通しの良い場所で育てます。
リアトリスの育て方|日々のお世話
水やり
雨の水だけでも育つ丈夫なリアトリス。
庭植えの場合は、基本水やりは必要ありません。
ただし、あまり雨が降らず、土が乾燥している場合は水を与えます。
鉢植えの場合は、土が乾いていたらたっぷりと水をあげましょう。
夏は土が乾きやすいので、定期的にチェックします。
肥料
リアトリスの肥料は、あまり多く与えなくても良いです。
肥料を与える場合は、緩効性化成肥料や堆肥などを混ぜた用土を使用しましょう。
追肥は、芽が出始める3月頃と、花が終わった9月頃に行います。
肥料の与えすぎは、茎が徒長し倒れやすくなったり、葉が茂りすぎる原因になるため注意。
\元肥におすすめ/
\追肥におすすめ/
剪定・切り戻し
リアトリスは適度に剪定をおこなうことで、長い間花を楽しむことができるようになります。
そのために、花が枯れ始めたら花穂を取り除き、黄色くなった葉や病気になった葉も適宜取り除きます。
枯れ始めの花穂を取り除くことにより、他の花に栄養を集中させ、より良い花を咲かせることができたり、開花期間を
長くすることができます。
また不要な葉を取り除くことで、日の光を浴びやすくなり、風通しも良くなるため、害虫の発生や病気の予防につなが
るのです。
他にも、咲いている花を切り花として楽しみたい場合は、花が咲き終わる前に切り戻しを行いましょう。
夏越し
リアトリスは、暑さに強く夏場でも日除けなどは必要ありません。
ただし高温多湿の場所だと、株が蒸れて枯れることがあるので、風通しの良い場所を選びます。
冬越し
リアトリスは寒さにも強い植物のため、防寒対策などは必要ないです。
冬は、地上にでている部分の葉が枯れ、地下茎の状態で冬越しします。
病害虫
リアトリスは害虫であるアブラムシと白絹病という病気に気を付けます。
アブラムシと白絹病という病気の対処と予防策を紹介します。
アブラムシ
アブラムシは、株を弱らせる原因になったりウイルス病を媒介することもあるので見つけたら早急に駆除しましょう。
春先の暖かくなってくる時期にアブラムシが発生することがあります。
大量に発生している場合は、殺虫スプレーなどを使用し退治しましょう。
\よく効くスプレー/
白絹病
白絹病は茎に白い糸状の菌糸が発生し、植物を枯らしてしまう病気です。
長い間植えたままにしておいたり、高温多湿の時期に発生しやすくなります。
連作障害によって病気が発生しやすくなるため、適度に間引きを行い、風通しの良い環境で育てるようにしましょう。
2~3年に一度のペースで植え替えすることで予防できます。
リアトリスの増やし方
リアトリスは、種まきと株分けで増やすことができます。
時間をかけて育てたい場合は、種まきをすると良いですが、開花が翌年になってしまいます。
手軽に増やすには、株分けがおすすめです。
株分け
リアトリスの球根を切り分けて増やす方法で株分けと言います。
時期は植え替えと一緒に行え、3月か10月頃が良いでしょう。
リアトリスの球根を掘り上げ、その球根を切り分けて、植え替え前とは別の場所に植え付けます。
同じ場所で育てると花が咲きにくくなるので注意です。
まとめ
今回はリアトリスの育て方と管理のコツについて紹介しました。
気候の変動にももろともせず、丈夫で管理の手間が少ないリアトリス。
リアトリスは、生け花やフラワーアレンジメントなどに利用でき、お庭で育てる以外にもたくさんの楽しみ方が
できる魅力的な花ですね。
存在感のある花姿のリアトリスは、お庭で活躍間違いなしなので、ぜひを育ててみてくださいね。