書籍「ずぼらガーデニング」好評発売中 Amazon >

ゲッケイジュの育て方と管理のコツを初心者にもわかりやすく解説

ゲッケイジュの育て方と管理のコツを初心者にもわかりやすく解説

パッとわかる!ゲッケイジュの育て方

  • 明るさのある日陰でも育ち、暑さと乾燥に強い植物で、初心者にもおすすめです。
  • ゲッケイジュは、ベランダやお庭など、育てる場所に合わせた高さに調整することができます。

古代ギリシアでは、ゲッケイジュの葉で作られた冠を「勝利の象徴」として勝者に贈られていました。

ゲッケイジュは、フランス語だとローリエ、英名だとローレルと呼ばれています。

ゲッケイジュの葉は乾燥させると、煮込み料理などで臭みを消す効果があります。

この記事では、ゲッケイジュ(月桂樹)の育て方について、ガーデニング初心者の方でもわかりやすく解説しました。

\タップで読みたいところに飛べます/

運営者
みゆき

みゆ庭編集部

ガーデニングコーディネーター

元植物を枯らすタイプ…。
コツをつかんだら、うまく育てられるように!
ずぼらガーデニングくらいがちょうどいい♪

目次

ゲッケイジュの詳細情報

月桂樹の育て方
ゲッケイジュ
植物名月桂樹(ゲッケイジュ)
別名ローリエ
学名Laurus nobilis
英名bay laurel、sweet bay、bay tree、true laurel
科名クスノキ科
属名ゲッケイジュ属
園芸分類庭木・花木、ハーブ
形態高木
樹高15m
原産地地中海沿岸
開花期4月~5月
花色
耐寒性普通
耐暑性強い

ゲッケイジュは明るい日陰でも育ち、乾燥や寒さに強い植物です。

そのため、庭園や公園などにも広く植えられています。

ゲッケイジュは一年を通して緑の葉をつける常緑樹なので、いつでも好きな時に収穫できるのが魅力的です。

お料理でよく使われる方は、おうちで育てていると便利です。

月桂樹のスワッグ

ゲッケイジュを乾燥させる時はスワッグのように枝を束ねて、お部屋に飾るのがおすすめです。

ゲッケイジュの香りとともに、素敵なインテリアとしても楽しめます。

ゲッケイジュの育て方|購入から植え付けまで

ゲッケイジュ

↓タップで読みたいところに飛べます。

入手方法と販売時期

ゲッケイジュは苗木での購入が一般的です。

園芸店やホームセンター、ネット通販などで購入することができます。

植え付け時期である春と秋に購入するのがおすすめ!

ゲッケイジュは木によって「雄株」と「雌株」が存在する植物です。

おもに流通しているのは「雄株」です。

用土

ゲッケイジュは土質を選びません。

庭に植える場合

水はけのよい有機物の多い土を好みます。

鉢に植える場合

土は「赤玉土 」と「腐葉土」を混ぜて使います。

配合の割合は、「赤玉土 」を多めにします。

赤玉土:腐葉土=6:4

市販の培養土でも大丈夫です。

植え付け・植え替え

ゲッケイジュの苗木は鉢から抜いた後、根と土が塊になった「根鉢(ねばち)」をくずさないようにします。

植えた後は、鉢の縁より3cmほど土の表面が下がるようにします。

庭に植える場合

ゲッケイジュを庭に植える時期は、春と秋が適しています。

4月頃と9月頃の植え付けがオススメです。

  1. ゲッケイジュを植え付ける場所に、可能な限りの深い穴を掘ります。
  2. 穴を掘った後は、底をスコップなどで耕します。
  3. あらかじめ準備した土を、掘り起こした庭の土によく混ぜます。
  4. 穴の半分まで土を入れます。
  5. ゲッケイジュの根鉢(ねばち)を軽くほぐします。
  6. ゲッケイジュの苗木の根元が、地面の高さになるように、植え付けます。
  7. ゲッケイジュを植え付け後は、土と根が密着するように、たっぷり水やりをします。

穴の大きさの目安は、根鉢(ねばち)の大きさの「倍の深さ」と「倍の直径」です。

穴を深く大きく掘る理由は、ゲッケイジュの根が伸びる範囲を確保する意味があります。

穴が小さいとすぐに根が詰まり、根腐れを引き起こします。

鉢に植える場合

鉢に植えるのであれば、寒すぎなければいつでも行えます。

ゲッケイジュはぐんぐん大きくなるため、小さな鉢だとすぐに植え替えが必要になります。

ゲッケイジュを植えるときは、苗木よりも一回りから二回り大きな鉢を選びます。

  1. 鉢の底から鉢底石⇒土の順に入れ、苗の根は表面を優しくほぐします。
  2. 苗の根鉢(ねばち)ほどの大きさの穴を掘り、水を入れて湿らせます。

ゲッケイジュは根が弱いため、根を傷つけないよう注意します。

日当たり・置き場所

ゲッケイジュは日当たりのよい場所を好みますが、明るさのある日陰でも育ちます。

庭に植える場合

日当たりの良い場所を確保しておきます。

鉢に植える場合

ベランダでも育てることができます。

ゲッケイジュの育て方|日々のお世話

月桂樹の育て方

↓タップで読みたいところに飛べます。

水やり

庭に植える場合

庭に植えたゲッケイジュは、確実に根付くまでは水やりが必要です。

目安は2年です。

植え付けてから2年未満のゲッケイジュは、土が乾いたらたっぷり水をあげます。

2年を過ぎたゲッケイジュは水やりをしなくても育ちます。

鉢に植える場合

鉢植えの月桂樹は、土が乾いていたらたっぷりと水やりをします。

肥料

庭に植える場合

2月に有機質肥料を根元の周辺に埋めます。

鉢植えの場合

3月に固形肥料を根元から少し離れた場所にばら撒きます。

ベランダなどで育てているなど、あまり大きくする必要がない場合は、あえて肥料は与えません。

剪定・切り戻し

ゲッケイジュは、刈り込みや剪定をして形を整えます。

剪定は真冬以外ならいつでも可能です。

幹が細くて若いゲッケイジュは、折れないように支柱などで保護します。

細かく枝が分かれた部分は、枝を間引き風通しをよくします。

ゲッケイジュの風通しがよくなると、見た目が良くなるだけでなく病気や害虫の発生も防ぎます。

庭に植える場合

ゲッケイジュは自然な高木にする事もできれば、生垣のように自然の姿とは違う形に作ることも出来ます。

ただし、剪定しすぎてしまったり極端に寒い時期に剪定すると、ゲッケイジュの水分バランスが崩れてしまいます。

水分バランスが崩れてしまうと、ゲッケイジュの根が生育障害をおこし、病気や害虫の発生を招きます。

移植する場合は根が傷まないよう慎重に行います。

ゲッケイジュの根はかなり弱く傷つきやすいです。

鉢に植える場合

鉢植えのゲッケイジュは丸く刈り込み、下側の枝を剪定し、他の草花と寄せ植え風に仕立てる事ができます。

もちろん、自然の姿を楽しむ事も可能です。

ゲッケイジュの植え替えは、根を傷つけないよう慎重に行います。

ゲッケイジュの剪定に困ったら、プロに頼むのが安心です。

\まずは無料相談/

  • 日本全国の受付を対応
  • 24時間365日、相談OK
  • 見積もりから追加料金なし

夏越し

暑さと乾燥に強いので、特別なことは必要ありません。

ゲッケイジュの生い茂った枝葉にハチが巣を作ることがあります。

こまめに剪定をするなどして注意します。

庭に植える場合

特に注意することはありません。

鉢に植える場合

ゲッケイジュが乾燥してしまい、枯れたように見えることがあります。

その場合は水をはったバケツに一晩つけておくと、また新芽が出てきます。

冬越し

ゲッケイジュを庭に植える場合、-8℃くらいまでは耐えられます。

寒さの厳しい地域では冬の冷たい風には当てず、暖かい室内に入れるなど防寒してあげます。

病害虫

ゲッケイジュは、カイガラムシがついたり、すす病になることがあります。

すす病

すす病は、枝や葉の表面に黒いすすのようなカビが付いてしまう病病気です。

カイガラムシの排泄物を栄養にして発生します。

見た目も悪く、光合成を妨げるため月桂樹の発育に影響を及ぼします。

月桂樹がすす病になった場合は、日当たりと風通しを良くします。

すす病を治すためにカイガラムシの駆除を行います。

カイガラムシ類

5月から7月に幼虫が発生して広がります。

カイガラムシは月桂樹の樹液を吸って、枝や葉に排せつ物を残します。

種類により発生回数が異なります。

カイガラムシの成虫はロウ質に覆われている為、農薬散布の効果がありません。

カイガラムシの幼虫はロウ質に覆われていません。

カイガラムシの幼虫を見つけたら農薬散布を行います。

カイガラムシの成虫は割り箸や竹べら、ブラシなど、物理的な方法でかき落とします。

冬の間にカイガラムシの成虫を処分出来ると、5月以降、幼虫の発生を大幅に減らす事ができます。

ゲッケイジュの増やし方

月桂樹の育て方

月桂樹は「挿し木」と「種まき」で増やす事が出来ます。

挿し木

ゲッケイジュの挿し木をするのは6月〜8月です。

その年に伸びた枝を斜めにカットします。

長さは10㎝~15㎝です。

おすすめの枝

  • 葉が小さく、形がそろっている
  • 固めの枝
  1. 切り口の部分を1時間~2時間程度、水に浸します。
  2. 水からあげて、赤玉土や挿し木用土を入れた鉢に植えます。
  3. ゲッケイジュの根が出てきたら、庭や新しい鉢に植え替えます。
  4. 直射日光にあてず、湿気の多い場所に置きます。

ゲッケイジュの挿し木で増やす場合は、花が咲くまで5年程度です。

種まき

10月にタネを取って撒きます。

一粒ごとに小さなポットを使います。

半年後に芽吹いてくるので、大きく育っているゲッケイジュを選んで植え替えます。

まとめ

ゲッケイジュは夏の暑さにも乾燥にも強く、寒さにも強い丈夫な植物です。

土が乾いていれば水をたっぷりあげ、日当たりの良い場所に置けばベランダでも育てることができます。

初心者にもおすすめのゲッケイジュを育ててみませんか。

植物図鑑に戻る

記事が気に入ったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

「ずぼらガーデニング」が本になりました!

みゆきがInstagramなどで発信している「ずぼらガーデニング」が本になりました!

ずぼらガーデニング

みゆきのInstagramはこちら→@miyuki.garden

\獲得!/

  • Amazonガーデニング・ベストセラー1位
  • 楽天ブックスガーデニング・1位

購入はこちらから

YouTube「みゆ庭チャンネル」もやっています

簡単ガーデニング情報を動画でも詳しく解説しています。

実際にお庭作業しているようすや管理のコツも載せているので、ぜひチェックしてくださいね。

\今すぐチェック/

目次