パッとわかる!カシワバアジサイの育て方
- 水はけ・水もちのよい土を用意する
- 乾燥に弱いので、こまめに表土を観察して水やり
- 剪定のタイミングは2回:植えつけたその年、花後に作業
カシワバアジサイは、柏に似た形の葉を持ち、円錐型の花房が特徴的です。
秋の紅葉も見応えがあり、年中楽しませてくれます。
この記事では、カシワバアジサイの育て方と管理のコツをご紹介します。
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カシワバアジサイの詳細情報
植物名 | カシワバアジサイ |
学名 | Hydrangea quercifolia |
英名 | Oakleaf hydrangea |
科名 | アジサイ科 |
属名 | アジサイ属 |
園芸分類 | 庭木・花木 |
形態 | 低木 |
樹高 | 1.5~2.5m |
原産地 | 北アメリカ |
開花期 | 5~7月 |
花色 | 白、ピンク |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 強い |
カシワバアジサイは、アジサイ科の落葉低木。
葉の形は柏(カシワ)に似ているため、名前の由来になっています。
円錐型の花房も特徴的で、花色はグリーンから白やピンクに移り変わります。
花だけでなく、秋になると葉がボルドー色に染まるので、観賞価値が高いアジサイ。
カシワバアジサイの育て方は、容易で初心者向け。
用土は、水もち・水はけのよい土が適します。
乾燥が苦手なので、土が乾いたらたっぷりと水やり。
肥料はなくても花は咲きます。
もし花つきが悪いようであれば、寒肥とお礼肥えを与えましょう。
カシワバアジサイは、植え付けたままにすると幹が太くなります。
樹形のバランスが悪くなるので、植え付けたその年の落葉期に株元をカット。
この剪定をすると、細い枝が複数伸びるのでこんもりとした樹形になります!
カシワバアジサイの育て方|購入から植え付けまで
入手方法と販売時期
カシワバアジサイは、苗を園芸店やネット通販で購入できます。
多く出回る時期は、3~4月または10月頃です。
近年、カシワバアジサイの品種が豊富に!
植える場所に合った大きさや好みの咲き方によって品種を選んでみてくださいね。
- 樹形
- 横に広がるタイプ:スノーフレーク
- 背丈が高いタイプ:スノークィーン
- 背丈の低いタイプ:ピーウィー、ルビースリッパーズなど
- 咲き方
- 一重咲き:スノークィーン、バックポーチなど
- 八重咲き:スノーフレークなど
用土
カシワバアジサイは、水はけ・水もちのよい土が適しています。
鉢植えなら、市販の培養土でOK。
地植えなら、掘った土に腐葉土と元肥をすき込みます。
植え付け・植え替え
カシワバアジサイの植え付けは、3~4月または10~11月が適期です。
植え付けポイントは、根鉢より2~3倍ほど深く穴を掘ること!
横に広がるタイプは、周りの植物との距離を広めにとっておいてください。
植え付け直後は苗がぐらつくので、根が張るまでは水やりを続けます。
カシワバアジサイの植え替えは、鉢植えの場合2~3年に1度。
植え替えの際、一回り大きい鉢を用意しましょう。
日当たり・置き場所
カシワアジサイは、日当たりのよい場所または半日陰で管理しましょう。
日光が不足すると、花つきが悪くなります。
ただし、真夏の直射日光は葉焼けの原因!
地植えの場合は、秋~春は日光が当たり夏は半日陰になるような場所を選ぶとよいです。
カシワバアジサイの育て方|日々のお世話
水やり
カシワバアジサイは、乾燥に弱い性質があります。
鉢植えなら、土の表面が乾いたら水やりをしましょう。
地植えなら、植え付け直後は水やりをして、その後は雨水に任せてOK。
ただし真夏など極端に乾燥する時期には、たっぷりと水やりを行ってください。
肥料
カシワバアジサイは、他の植物が育っている場所で植えたら、特に肥料なくても開花します。
花つきや勢いが弱い場合など肥料を与えるならば、年2回です。
1回目は冬の1~2月に与える寒肥、2回目は花が咲き終わった後のお礼肥え。
肥料は、緩効性肥料または有機質肥料がよいでしょう。
剪定・切り戻し
カシワバアジサイの剪定は、2つの方法があります。
植え付けたその年の落葉期に剪定。
切り方は、株元ですべての枝を切カット。
カシワバアジサイを植え付けたままにすると、葉の大きさと幹の太さのバランスが悪くなります。
そのため、植え付けたその年の落葉期には剪定が必要です。
カットすることで、小枝を出すのでバランスの良い樹形になります。
この剪定をした翌年には開花しませんが、2年後に期待してみましょう。
花が咲き終わった後に剪定。
切り方は、花の2つ節下をカット。
花房を付けたままにすると体力を消耗してしまいます。
翌年の開花に向けて、6~8月に作業しましょう。
夏越し
カシワバアジサイは、夏越しの作業がありません。
真夏の直射日光に注意して、鉢植えなら半日陰に移動させてください。
冬越し
カシワバアジサイは、冬越の作業がありません。
冬に近づくと、葉が赤く染まって、落葉して冬越します。
病害虫
カシワバアジサイは、うどんこ病が発生しやすいです。
最初は葉に白い粉がかかったような状態ですが、悪化すると葉の全面が白くなります。
病気になっている葉を見つけたら、すぐ切り取ってください。
うどんこ病は、高温多湿の時期に風通しの悪い状態が続くと発生します。
予防策としては、葉が混みあっていたら不要な枝を剪定することで風通しがよくなります!
カシワバアジサイの増やし方
カシワバアジサイは、挿し木で増やせます。
挿し木は、6~7月が適期です。
その年に伸びた新しい枝を8cmほどカット。
カットした枝を挿し木用の土に挿します。
挿した苗は、日陰で管理してこまめに水やりしてくださいね!
発根するまでは、1か月ほどかかります。
まとめ
カシワバアジサイは、ローメンテナンスで育てやすく、咲き姿が魅力的な植物です。
庭で鑑賞するのもよいですが、花をカットしてドライフラワーにすることもできます!
ぜひ、カシワバアジサイを育ててみてください。