ホスタは、ギボウシとも呼ばれる日本や東アジア原産の宿根草。
美しい葉は、春から晩秋まで観賞でき、品種によって6〜9月頃には花も咲きます。
ホスタは放任でも大丈夫なくらい育てやすいので、ガーデニングでお庭に植えるのに、イチオシの植物です。
この記事では、ホスタ(ギボウシ)の種類について解説します。
ホスタ(ギボウシ)の種類の数
ホスタ(ギボウシ)は、数千種以上あると言われています。
品種ごとに
- 株の大きさ(小型・中型・大型)
- 葉の形
- 葉の色
- 斑(葉の模様)の有無
- 花の色
などが異なるので、選ぶ楽しみがあるのがホスタの魅力。
ハマるとお庭にいくつも植えたくなります。
ホスタは葉焼けしやすいため、日向ではなく半日陰〜日陰で育てる植物です。
暗くなりがちな半日陰〜日陰の花壇に彩りと変化をもたらしてくれます。
ホスタは、アメリカではパーフェクト・プランツと呼ばれ、アメリカホスタ栽培者協会という団体が、毎年優れた品種に、ホスタ・オブ・ザ・イヤーという賞を選出しているほどの人気ぶり。
全部の種類を紹介したいところですが、サイズ毎、芳香花、変わった葉で人気の品種を厳選してご紹介します。
ホスタ(ギボウシ)の小型品種のおすすめ
- ブリムカップ
- ゴールデンティアラ
- レイクサイドリトルタフト
ブリムカップ
ブリムカップは、緑色の葉の縁に白い斑が大きく入るホスタです。
名前の通り、カップ状の形のホスタです。
半日陰〜日陰の花壇は暗くなりがちですが、ブリムカップを植えておくと、パッと明るい雰囲気になりますよ。
花色はホスタの中で一般的な薄紫です。
ゴールデンティアラ
ゴールデンティアラは、緑色の葉の縁にクリーム色の斑が入るホスタです。
爽やかな葉の色とコンパクトにまとまる葉姿で、小型のホスタの定番として人気です。
花色はホスタの中で一般的な薄紫です。
レイクサイドリトルタフト
レイクサイドリトルタフトは、緑色の葉の内側に黄緑とクリーム色の斑が入るホスタです。
細身の葉はシャープに立ち上がり、密生する葉姿はきりっとした印象です。
レイクサイドリトルタフトのように葉が細めのホスタと、丸葉のホスタを混植するのもオシャレになりますよ。
花色はホスタの中で一般的な薄紫です。
ホスタ(ギボウシ)の中型品種のおすすめ
- ハルシオン(ハルション)
- カラーフェスティバル
- ミラクルレモニー
- 強健ホスタ
ハルシオン(ハルション)
ハルシオンは、灰色がかった青緑色の葉が美しく、ブルー系のホスタの代表的な品種です。
ハルションとも呼ばれ、数多くの品種の親株になっています。
とても丈夫で育てやすく、株分けして増やすこともできます。
花色はホスタの中で一般的な薄紫です。
わが家でも育てています。ハルシオンは、他の植物とは違う色合いなので、アクセントにもなりますよ!
カラーフェスティバル
カラーフェスティバルは、緑色の葉の内側に大きく白い斑が入り、緑葉と白い斑の間には細く黄色の斑が入るホスタです。
芽吹きは黄色が強く発色し、成長するにつれクリーム色へと変化します。
明るさの欲しいシェードガーデンにおすすめです。
花色はホスタの中で一般的な薄紫です。
ミラクルレモニー
ミラクルレモニーは、明るい緑色の葉と、優しい黄色の花がとてもきれいなホスタです。
20年以上という長い年月をかけて日本で作出された、世界的にも前例のないレモンイエローの花を咲かせるホスタです。
名前の通り、まさに「ミラクル」なホスタです。
個性を出したいという方におすすめの品種ですよ!
ホスタ(ギボウシ)の大型品種のおすすめ
- サガエ(寒河江)
- パトリオット
- ポールスグローリー
サガエ(寒河江)
サガエ(寒河江)は、灰色がかった青緑色の葉の縁にクリーム色の斑が入るホスタです。
美しい色と波を打つような大きな葉が魅力的で、世界的にも有名な日本産の品種。
「寒河江」という名前は、山形県寒河江市に由来します。
2000年にホスタオブザイヤーを受賞しました。
花色はホスタの中で一般的な薄紫です。
わが家もサガエを育てています。ホスタの品種選びに迷ったら、サガエがおすすめ!
サガエは大型品種ですが、鉢植えでも育てることができます。
口径が広めの浅鉢で育てていますが、問題なく毎年美しい葉を広げてくれます。
パトリオット
パトリオットは、濃い緑色の葉の縁にはっきりとした白い斑が入るホスタです。
明るい印象で、和風、洋風どちらの庭にも合わせやすく斑入り品種では定番です。
パトリオットも1997年にホスタオブザイヤーを受賞しています。
花色はラベンダーピンクです。
ポールスグローリー
ポールスグローリーは、黄緑色の葉の縁に青緑色の斑が入るホスタです。
芽吹きは緑色で、次第に黄緑から鮮やかな黄色へと変化する品種です。
成長すると葉が立ち上がるので、すっきりとした印象にまとまります。
1999年にホスタオブザイヤーを受賞しました。
花色はラベンダーピンクです。
ホスタ(ギボウシ)の芳香花のおすすめ品種
ホスタには、香りギボウシと呼ばれ、葉だけでなく花の香りを楽しむ品種もあります。
マルバタマノカンザシ
マルバタマノカンザシは、光沢のある大きな黄緑色の葉と、上品な香りのするユリに似た大きめの白い花が特徴の中国原産のホスタです。
花色は白で、香りも楽しめます。
ソースイート
ソースイートは、光沢のある緑色の葉の縁に、クリーム色の斑が入るホスタです。
芳香花の中では小型で、葉が細く密生するので、コンパクトにまとめられます。
1996年にホスタオブザイヤーを受賞しています。
花色は白です。
ステンドグラス
ステンドグラスは、黄緑色の葉の縁に緑色の斑が入るホスタです。
光沢のあるつややかな幅広の葉が特徴で、芳香花の中でも明るい葉のホスタです。
2006年にホスタオブザイヤーを受賞しました。
花色は白です。
ホスタ(ギボウシ)の特殊な葉の品種
ちょっと変わったホスタをご紹介します。
- カラーフライズ
- プレイングハンズ
- シルバーストリーク
カーリーフライズ
カーリーフライズは、明るい黄緑色のとても細長い葉で、縁の部分が波打ってフリルの様になるホスタです。
葉が密生する様子は個性的で、お庭のアクセントになります。
2016年にホスタオブザイヤーを受賞しました。
花色はホスタの中で一般的な薄紫です。
プレイングハンズ
プレイングハンズは、濃い緑色の葉の縁に細く黄色の斑が入るホスタです。
波打ちながら半分にたたんだような葉は、名前通りお祈りしている手の様です。
横への広がりは少なく、縦に伸びてスタイリッシュな葉姿を作ります。
2011年にホスタオブザイヤーを受賞しました。
花色はホスタの中で一般的な薄紫です。
シルバーストリーク
シルバーストリークは、緑色の葉の中央に白い斑がはっきりと入るホスタです。
ねじれたようなユニークな葉が広がるように成長するので、グランドカバーや寄せ植えなどにも人気です。
花色はホスタの中で一般的な薄紫です。
ホスタ(ギボウシ)でよくある質問
ホスタ(ギボウシ)の人気品種は?
ホスタ(ギボウシ)で特に人気なのが、「サガエ」「ハルシオン」「ゴールデンティアラ」などです。
日向の直射日光に強いホスタ(ギボウシ)の品種は?
ホスタ(ギボウシ)は、葉焼けしやすく、直射日光が当たる場所での栽培に向きません。
夏場の乾燥には特に注意してください。
野生種で斑がないオオバギボウシやイワギボウシなどは、日向に耐えられる可能性が高いです。
とは言っても、ホスタを日向で育てるなら、大きめの樹木の木陰になるところがおすすめです。
斑入り品種は特に葉焼けしやすいです。
まとめ
たくさん品種があるホスタからおすすめの種類を厳選して紹介しました。
日本の気候にあったホスタは、初心者の方でも育てやすい植物ですが、植える場所で成長するサイズが異なります。
一般的なサイズで分類させていただきましたので、お気に入りを選ぶ参考にしてくださいね。