葉色のグラデーションが美しいロータスブリムストーン。
草姿はもちろんのこと耐寒性、耐暑性どちらも強く一年中楽しめることもあり、人気のあるカラーリーフのひとつです。
単独で育てるのも可愛いですし、クリームイエローの新葉はガーデニングや寄せ植えの良いアクセントになってくれるでしょう。
ただし、夏の群れに弱いので注意が必要です。剪定して風通しを良くするのが管理のポイントですよ!
今回はロータスブリムストーンの魅力、育て方や増やし方をご紹介します。
ロータスブリムストーンの詳細情報
植物名 | ロータス・ブリムストーン |
学名 | Dorycnium hirsutum |
英名 | Hairy canary clover |
科名・属名 | マメ科 ドリグニウム属 |
園芸分類 | 常緑低木 |
草丈 | 20cm〜60cm |
原産地 | 地中海沿岸、ポルトガルなど |
開花期 | 5月〜7月 |
花色 | 白 |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 強い |
ロータスブリムストーンはマメ科の常緑低木、原産地は地中海沿岸でロータスヒルスタスの園芸種です。
耐暑性・耐寒性に優れ、特に寒さは-10℃まで耐えるので、冬のお庭で楽しめるのが嬉しいポイント。
初夏にはピンクがかった白いお花をつけます。
『ブリムストーン』は硫黄の意味があり、新芽の黄色い様子からその名がつけられたと言われています。
やや乾燥した環境を好み、生育旺盛でどんどん増えますが、蒸れには弱いのが難点。
特に梅雨時期〜夏は蒸れないように環境を整えてあげることが大切です。
ロータスブリムストーンの育て方
ロータスブリムストーンは生育旺盛で育てやすい反面、環境が合わないと一気に傷んでしまうこともあります。
蒸れに弱い性質があるので、『水はけ』と『風通し』には特に注意を払う必要があります。
日当たり・置き場所
ロータスブリムストーンを育てるのは、以下の場所が適しています。
- 日当たりが良い場所
- 風通しが良い場所
- 蒸れない場所
ロータスブリムストーンは日光が大好きなので、日当たりの良い場所で育ててあげてくださいね。
日光が不足すると葉色が悪くなるので注意しましょう。
また、ロータスブリムストーンは夏の暑さは大丈夫ですが、多湿が苦手。
風通しが悪い環境では蒸れて傷んでしまうことがあります。
鉢植えならば、梅雨などの雨の多い時期は軒下で管理すると良いでしょう。
用土
ロータスブリムストーンには水はけの良い土を使用します。
赤玉土6:腐葉土4の配合がおすすめです。
地植えする場所の水はけが気になる時は、川砂を混ぜても良いでしょう。
市販されている草花用の土でも大丈夫ですよ。
蒸れを防ぐためにも、水はけにはこだわりたいところです。
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植え付け・植え替え
植え付けや植え替えは、春(3月〜5月)か秋(10月)に行います。
根を傷つけないためにも根鉢を崩さずに植え付けましょう。
地植えの場合は事前に植える位置に穴を少し掘っておくと良いですよ。
植え付け後は、たっぷりと水をあげてくださいね。
ロータスブリムストーンは移植を嫌うマメ科の仲間。
一度植え付けたら植え替えはせずに育てます。
鉢植えは根詰まりしたら植え替えをしますが、その際にも根鉢を崩さずにひとまわり大きい鉢に植え替えましょう。
根の負担を減らすために、地上部を切り戻してから植え替えするのがおすすめです。
水やり
ロータスブリムストーンは多湿を嫌うため、根元に水をやるようにしましょう。
植えは植え付け時の水やりの後は降雨のみで大丈夫です。
鉢植えは土が乾いたら水やりをしましょう。
その時、蒸れないようにと少量ではなく、鉢底から流れ出るくらいたっぷりあげるのがポイント。
常に土が湿っている状況を作らず、水やりのメリハリをつけることが大切です。
肥料
ロータスブリムストーンは、春と秋に緩効性肥料(置き肥もしくは液肥)を与えます。
夏場は生育が衰えているため、肥料は根を傷める恐れがありますので控えめにしてくださいね。
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夏越し
ロータスブリムストーンは、夏の暑さは強いですが、多湿には弱いです。
蒸れないように風通しを意識しましょう。
対策としてまず行いたいのは切り戻し。
地植え、鉢植え共に半分ぐらいまで切り戻したり、混み合っている部分もカットして風通しを確保します。
地植えでは必要に応じて周りの植物も切り戻しをしておくと、風通しが良くなりますよ。
鉢植えは軒下など雨の当たらない場所で管理するのがおすすめです。
冬越し
ロータスブリムストーンは耐寒性が強いので、冬は特に対策は必要ありません。
気になる場合は地植えなら株元にマルチングをしたり、鉢植えは南向きで日のあたる場所に置いてあげると良いでしょう。
剪定・切り戻し
梅雨に入る前(5月〜6月頃)に切り戻しをしましょう。
ロータスブリムストーンは蒸れで傷んでしまいます。
梅雨前に剪定をして風通しを良くすることで、蒸れの被害を抑えることができますよ。
また、株元まで日が届くようになり、下葉の成長も促せます。
梅雨前だけでなく、秋雨の時期や草姿が乱れた時、葉が密集しすぎていると感じた時など、適宜剪定を行うと良いでしょう。
病害虫
ロータスブリムストーンは病害虫の心配はほとんどありません。
ロータスブリムストーンの増やし方
ロータスブリムストーンは、挿し木と種まきで増やせます。
挿し木
挿し木に最適なのは4月〜6月。
まず枝の先を15センチほどカットして下葉を取り除き、水揚げをします。
その後は用土に挿し、根付くまで半日陰の場所で管理しましょう。
発根を促したり根を育てるためには水分も必要です。
適度な水やりも忘れないでくださいね。
種まき
ロータスブリムストーンは、花後にできた種から増やすこともできます。
ロータスブリムストーンの発芽適温は20℃前後です。
4月頃に種まきをすると良いですよ。
ロータスブリムストーンの特徴
ロータスブリムストーンの人気のポイントは『葉の色』と『かわいい花』。
ふんわりとかわいい様子は、園芸店のカラーリーフコーナーで思わず手にとってしまうほどです。
葉の色がキレイ
ロータスブリムストーンの最大の魅力は、葉の色が新芽のクリームイエローから根元の緑へのグラデーションになっていることです。
成長した葉のグリーンも、葉に細かい毛が生えていることもありシルバーに近い柔らかな色味です。
常緑種なので、冬でも綺麗なグリーンが楽しめます。
草姿もふんわりした雰囲気で、寄せ植えやハンギングバスケットに植えても可愛いですよ。
ナチュラル好きの方には特におすすめです。
白い花がかわいい
ロータスブリムストーンは、白く可愛い花がナチュラルで可愛いです。
花が咲く頃には黄色い新芽も明るい黄緑になっていています。
花が咲くことでロータスブリムストーンはさらにふわふわと可愛らしい雰囲気になります。
花が終わると果実をつけ、熟した後に種を取ることもできます。
採取した種からさらに増やすこともできますよ。
まとめ
ロータスブリムストーンの育て方で注意することは『蒸れ』。
蒸れで傷めないように風通しと水はけには特にこだわりたいところです。
その他には根を傷つけないためにむやみにいじらないことも大切です。
不安な方は挿し木でいくつか増やしておくと良いでしょう。
蒸れに注意して、ふわっと可愛い姿を長く楽しんでくださいね!