葉っぱが花のように美しく冬の定番植物として人気のハボタン(葉牡丹)。
葉牡丹は大きな葉っぱで存在感がありながらも寄せ植えにもピッタリの植物です。
また、葉牡丹はたくさん種類がある上に育てやすい植物なので初心者にもおすすめです。
この記事では、葉牡丹の育て方についてご紹介していきます。
葉牡丹の詳細情報
植物名 | ハボタン(葉牡丹) |
学名 | Brassica oleracea L. var. acephala DC |
英名 | Flowering cabbage・Flowering kale・Decorative kale |
科名・属名 | アブラナ科 アブラナ属(ブラシカ属) |
園芸分類 | 草花 |
草丈 | 5〜100cm程度 |
原産地 | ヨーロッパ |
開花期 | 3月〜5月 |
葉色 | 複色(緑・白・紫・ピンク・黒など) |
花色 | 黄色 |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 普通 |
葉牡丹はアブラナ科の植物で、野菜のキャベツの仲間でもあります。
原産地はヨーロッパで多年草の植物です。
葉牡丹の特徴
葉牡丹は葉を楽しむリーフプランツ。
花の少ない冬に重宝する存在です。
葉牡丹は一年草ではなく多年草
葉牡丹は一年草だと思われがちですが、実は多年草です。
なかには葉牡丹を5年以上育てている方もいるくらいですよ!
花が咲き終わった後に花茎を切ると、次の秋に枝の先に再び葉牡丹ができます。
これを「踊り葉牡丹」といいます。
暖かくなってくると青虫がつきやすいので、いかに害虫対策できるかが長く育てる鍵です。
見た目が花っぽい
葉牡丹は見た目が花っぽいという特徴があります。
葉牡丹は上から見てみると牡丹の花のようにたくさんの花びらが重なっています。
この花びらのようなものは葉っぱで、緑だけでなく紫や白などの色がグラデーションになっていて美しいです。
寄せ植えに重宝する
葉牡丹は寄せ植えに重宝するという特徴もあります。
葉牡丹は大きくて存在感があるので1つ植えても華やかですが、オシャレで主張しすぎない色合いなので寄せ植えにも向いています。
また、寄せ植えするときに詰めて植えても大丈夫なのが葉牡丹の良いところです。
種類が豊富
葉牡丹は、種類も豊富で、ここ数年でどんどん品種が増えています。
葉牡丹の主な種類には
- 丸葉系
- ちりめん系
- サンゴ系など
があり、その他にも様々なものが存在します。
葉牡丹の丸葉系はその名の通り葉っぱが丸い形をしていて、ちりめん系はフリルのような形、サンゴ系はサンゴのように枝が伸びたような形をしています。
葉牡丹の育て方
日当たり・置き場所
葉牡丹は屋外の日当たりと風通しの良い場所を選ぶようにしましょう。
葉牡丹は耐寒性が強く、気温が低くなってくると葉っぱが色付き始めます。
葉牡丹は室内などの暖かい環境に置いてしまうと、葉っぱの色が緑のまま色付かない状態になってしまうので注意しましょう。
用土
地植え
葉牡丹を地植えする場合は、植え付けの1週間くらい前に堆肥や腐葉土をすき込んでおきます。
この時、赤玉土を混ぜると、水はけが良くなります。
鉢植え
葉牡丹の鉢植えの用土は、市販の園芸用培養土で大丈夫です。
培養土に赤玉土を混ぜて使うと、水はけが良くなり、葉牡丹の生育にもよいです。
培養土や赤玉土はホームセンターや園芸店で購入できます。
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植え付け・植え替え
葉牡丹の植え付け・植え替えをする時期は、秋頃(11月あたり)が適しています。
葉牡丹の苗を植える時には、少し根をほぐすことで根付きやすくなります。
また、寄せ植えをする際には、ポット苗の土を少し落としてからびっしり詰めて植えても大丈夫です。
水やり
葉牡丹の水やりについては、鉢植えの場合は土が乾いたらたっぷりと与えます。
庭植えの場合は、植え付けから根つくまでは水やりに気を配りますが、その後は特に水やりをしなくても大丈夫です。
葉牡丹の葉の上に水が残り続けていると、腐る原因に。
水やりするときは、株元にやるようにしてくださいね!
肥料
葉牡丹の肥料については、植え付け時の元肥とその後の追肥として化成肥料を与えます。
ただし、10月以降は葉牡丹の葉っぱを美しく保つために肥料は与えないようにします。
\元肥におすすめ/
\追肥におすすめ/
夏越し
葉牡丹の夏越しをする時には、直射日光が当たらない半日陰で風通しの良い場所に置きます。
葉牡丹に直射日光が当たると葉焼けを起こしてしまうので注意しましょう。
夏場は青虫がつきやすいです。
害虫対策をしっかりすることがとても大切です。
市販のスプレーを常備しておくことをおすすめします。
冬越し
葉牡丹は耐寒性に優れていて丈夫な植物なので、屋外で冬越しすることができます。
ただし、寒風が当たり続けると葉っぱが痛む恐れがあるので、その場合は玄関先など風が当たらないところに置くとよいです。
剪定・切り戻し
葉牡丹は花が終わった春(4〜5月頃)に剪定します。
種をとりたいなら、種ができた後に切ります。
葉牡丹の花が咲いた後に切っておくと、次の秋に枝の先に再び葉牡丹ができて「踊り葉牡丹」になります。
病害虫
葉牡丹はキャベツの仲間の植物なので、病害虫も寄ってきやすいです。
特にアブラムシ・ヨトウムシ・アオムシなどが寄ってきやすいので専用の薬剤を使用して対策をしましょう。
葉牡丹の増やし方は種まきと挿し木
葉牡丹の増やし方には種まきと挿し木の方法があります。
葉牡丹は春になると、とう立ちして上にぐんぐん伸び、菜の花のような花を咲かせます。
花が咲いた後、そのまま放置しておくと、種がとれます。
発芽適温は20℃前後。秋頃に種まきをします。
一般的に葉牡丹は種で増やしますが、挿し木の場合でも切り取った茎を土に挿して根付くというやり方で簡単なので初心者の方にもおすすめです。
種まきよりも挿し木の方が、成長が早く、親株と同じ見た目になります。
葉牡丹の育て方でよくある質問
葉牡丹は北海道でも育てることはできますか?育て方はどうしたらよいですか?
葉牡丹は北海道でも育てることができます。
雪の下で越冬できたという情報もありました。(ただし、絶対に大丈夫とは言い切れません)
心配であれば、鉢植えにし、雪が降る間は風除室や屋内に入れることも検討するとよいです。
葉牡丹は食べられる?
食べることはできますが、園芸用に作られていて、農薬がかかっている場合があるので、食べないでください。
ちなみに葉牡丹は江戸時代に「食用」として渡来しました。
その後、「観賞用」として品種改良されてきています。
まとめ
今回は葉牡丹の特徴や育て方についてご紹介しました。
葉牡丹は冬の定番として、とても人気のある植物です。
葉牡丹は寒さに強く丈夫で初心者でも育てやすく、最近は様々な品種のものも生れています。
葉牡丹は葉っぱが大きな花のように美しく、和風に合う色合いでお正月にリースや寄せ植えにして飾るのにもピッタリです。
自分の好きな葉牡丹を見つけて他の植物と組み合わせるのも楽しいですね。
お好みの葉牡丹を育てて冬の庭をオシャレに飾ってみてくださいね!