パッとわかる!グラジオラスの育て方
- 葉の背丈が高いので支柱をしっかり立てる
- 連作障害の防止に毎年植える場所を変える
- 秋に球根を掘り上げると良いが、温かい地域では球根を植えっぱなしにしてもOK!
グラジオラスは、夏花壇でゴージャスに咲いてくれる球根植物です。
葉も剣のように硬く伸びるので見栄えがよく、お盆の仏花にも親しまれています。
この記事では、グラジオラスの育て方と管理のコツをご紹介します。
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グラジオラスの詳細情報
植物名 | グラジオラス |
別名 | 段咲菖蒲・昇り菖蒲・流星・流星花 |
学名 | Gladiolus hybridus |
英名 | Gladiolus |
科名 | アヤメ科 |
属名 | グラジオラス属 |
園芸分類 | 球根 |
形態 | 一年草 |
樹高 | 30~1mほど |
原産地 | 南アフリカ、南ヨーロッパ |
開花期 | 6~9月 |
花色 | ピンク、白、黄、赤など |
耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | 強い |
グラジオラスは、アヤメ科の球根植物です。
剣のようにまっすぐ硬い葉が生えてくることから、ラテン語の「小さな剣」のGladiorusと名付けられました。
夏になると穂のように花が咲き、花の形は大輪や小輪があり花色のバリエーションが豊富です。
肥料が少なくてもお花を咲かせるので、ほとんど手間はかかりません。
グラジオラスの見栄えを良くするには、支柱をしっかり立てるのがカギです!
秋に球根を掘り上げると、新球や豆粒のような木子がついているので採種します。
採種して翌年春に植え付ける際、連作障害の防止のために、植える場所を適宜変える必要があります。
グラジオラスの育て方|購入から植え付けまで
入手方法と販売時期
グラジオラスは、球根で、一年中園芸店やネットで販売されています。
春植え夏咲きタイプ(開花:6~10月)、秋植え春咲きタイプ(開花:3~5月)があります。
多くの場合は、春植え夏咲きタイプをよく見かけます。
お盆の仏花用に植えているご家庭が多いので、お盆前には売り切れてしまうことがあります!
球根の選び方のポイントは、小柄でもよいのでにんにくのように太った形を選ぶことです。
大きくても平たい形はあまり大きく育ちませんので、気を付けてください。
用土
グラジオラスは、水はけのよい土壌を好みます。
鉢植えなら、市販の培養土または自分でブレンドした土(赤玉土:腐葉土=7:3)を用意してあげます。
地植えなら、植え付け前にリン酸、カリ分の多い緩効性肥料を施しておきます。
グラジオラスは、同じ場所に毎年植えるとあまり育たないことがあります。
これを連作障害といい、土壌の成分バランスが崩れてしまうのが原因です。
植える場所が限られているなら、連作障害の予防として土壌診断をして土を整える方法があります。
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植え付け・植え替え
グラジオラスの植え付けのタイミングは、夏咲きの場合3~6月、春咲きの場合10~12月です。
植え付け時期をずらすことによって、開花を調整できるので長く楽しめます。
鉢植えなら、直径6号鉢に3球を目安にして植えます。
地植えなら、大球は深さ10cmで15cm間隔、小球は深さ3~5cmで3cm間隔で植え付けます。
グラジオラスの球根は、玉ねぎに似てとがった部分から芽が出ます。
とがった部分を上向きに植えてくださいね!
日当たり・置き場所
グラジオラスは、日当たり・水はけのよい場所を好みます。
葉が高く伸びるので、強い風にあおられると曲がって倒れたりしまいます。
葉が4枚出てきたら、支柱を立ててヒモ等で結んであげます。
たくさん植えた場合、葉が小さいうちにネットを水面に張って支柱の代わりにするのもいいでしょう。
グラジオラスは背丈が高いので、花壇の中で植えるなら後ろの方に植えるとよいです。
グラジオラスの育て方|日々のお世話
水やり
グラジオラスは、多湿を苦手とします。
ジメジメと湿った場所だと球根が腐ってしまいます。
地植え・鉢植えともに、土の中が乾いた時にだけ水を与えてください。
肥料
グラジオラスは、やせた土壌でも育ちます。
きれいに花をつけたいなら、開花まで月1回にリン酸を含む化学肥料を少しまいてあげます。
剪定・切り戻し
グラジオラスは、花から種を取ることもできますが、球根から育てることが一般的です。
そのため花に種が付く前に、咲き終わったら花がら摘み・花茎の元を切り取ります。
次の開花に向けて、株のスタミナをつける効果があります。
夏越し
グラジオラスは、夏に元気に咲く植物なのでこのまま夏越しします。
夏にやることは、土の中が乾いたら水やりをしてあげることだけです!
冬越し
グラジオラスは、秋ごろに地上部が枯れたら球根を掘り上げます。
寒さにあまり強くないので、掘り上げた球根を室内で保管します。
温かい地域では、土の中で冬越しできたという報告があり、掘り上げる必要はなさそうです。
病害虫
グラジオラスは、5月ごろ天気がよい日が続くと、葉の裏にハダニがつきやすくなります。
早めに、市販のスプレーを吹きかけてあげるといいです。
グラジオラスの増やし方
グラジオラスの増やし方は、秋に球根を掘り上げて翌年春に植えればOKです。
掘り起こした球根(古球)のまわりには、新球、木子(小球)がついています。
古球は処分して、新球と木子を採種して翌年春に植え付けます。
木子はあまり小さいと、その年には花が咲かないことがあります。
なるべく大きい方が育ちやすいので、木子の大きさに吟味して選ぶとよいです。
新球と木子は、掘り上げた後1か月間陰干しさせてから、紙袋に入れて室内で保管します。
まとめ
グラジオラスは肥料が少なくても、夏に剣のような葉と壮大な花を咲かせます。
毎年球根で増やしていき、自家製のお盆の仏花ができるとご家族やご親戚に喜ばれるでしょう。
ぜひグラジオラスを育ててみてくださいね。