ピンクや赤、オレンジ色などのあざやかな花色が美しいゼラニウム。
品種によって葉の色や形もさまざまで、香りが強くアロマオイルとして使用されるものもあります。
育てるのも比較的簡単で花壇にも寄せ植えにも人気ですが、花が咲かないというお話もよく聞きます。
この記事では、ゼラニウムの花が咲かない原因と咲かせるための対処法をくわしくご紹介します。
ゼラニウムの花が咲かない原因と咲かせるための対処法
ゼラニウムの開花時期は一季咲きの品種なら4~6月、四季咲きの品種なら4~7月と9~11月です。
この時期に花が咲かない場合は、以下の4つの原因が考えられます。
気温が適していない
ゼラニウムの花が咲かない原因の1つ目は、気温が適していないからです。
ゼラニウムは春先から晩秋まで長く花を楽しめますが、真夏の暑さと真冬の寒さは苦手です。
夏場に気温が25℃を超えると花つきが悪くなり、30℃になると生育が止まってしまいます。
真夏は強い直射日光が当たらない明るい日陰など、涼しい場所に置きましょう。
真冬は霜に当たったり根が凍ったりすると枯れてしまうので、防寒対策が必要です。
霜が当たらない軒下などに置くか、鉢植えごと発泡スチロールに入れて上から寒冷紗・不織布などをかぶせると保温できて安心です。
ゼラニウムの冬越し方法は、こちらの記事で詳しく解説しています。
肥料不足
ゼラニウムの花が咲かない原因の2つ目は、肥料不足です。
ゼラニウムは開花期間が長く、次々に花を咲かせるためにはたくさんの肥料を必要とします。
肥料切れをすると花が咲かなくなってしまうので、注意してください。
植え付け時に元肥として緩効性肥料を与えたら、春と秋に追肥をします。
それぞれ1回ずつ緩効性肥料を与えるか、週に1回の頻度で液肥を与えましょう。
ただし窒素が多く含まれる肥料だと葉ばかり茂って花が咲かなくなってしまうので、リンが多めのものを選んでください。
生育が止まる真夏と真冬には肥料もお休みします。
日照不足
ゼラニウムの花が咲かない原因の3つ目は、日照不足です。
ゼラニウムは日当たりのよい場所を好み、日陰だと株が弱って花つきが悪くなったり蕾が落ちたりします。
花色が薄い、まだら模様が入るはずの葉に模様が入らない場合も日照不足が考えられます。
鉢植えの場合、日当たりのよい場所に移しましょう。
真夏の強い直射日光や西日は苦手なので、夏場は風通しのよい明るい日陰など涼しい場所に置いてください。
剪定していない
ゼラニウムの花が咲かない原因の4つ目は、剪定していないからです。
ゼラニウムは茎を伸ばした先に花を咲かせますが、茎が古くなってくると花つきが悪くなります。
切り戻しすることで新しい芽が伸びて、その先に花を咲かせてくれます。
またゼラニウムの花が咲き終わったあとそのままにしておくと、種を作りはじめてしまい次の花が咲きません。
花がら摘みをすることで、次から次へと花を咲かせてくれるようになります。
- 切り戻し:初夏または秋に、花を咲かせたい位置より少し低いところをめやすにして脇芽の上で切ります。
- 花がら摘み:花房がすべて咲き終わったら、花茎の付け根で思い切ってカットしましょう。
まとめ
ゼラニウムの花が咲かない原因と対処法をご紹介しました。
花が咲かない原因としてまず考えられるのは、肥料不足です。
開花期間が長いぶん、肥料切れを起こしやすいので注意してくださいね。
それでも改善が見られない場合は、他の原因も探ってみてください。
色とりどりのゼラニウムがたくさん咲きますように!