11月は紅葉が進んで秋本番。
11月は二十四節気でいうと、「立冬(11月7日頃)」と「小雪(11月22日頃)」があります。
暦の上では冬となり、日も短く気温も下がってきます。
この記事では11月のガーデニング作業を紹介します。
11月のガーデニングは以下の3つがポイント。
- 今を楽しむ
- 冬の準備をする
- 春の準備をする
9月と10月と同じですが、少し異なるところもあるのでまとめました。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
11月の庭仕事|今を楽しむ編
11月は、秋の終わり。
バラの花を楽しむ
初心者でも育てやすいバラを買うと、失敗が少ないですよ!
11月の庭仕事|冬の準備編
11月後半になると、だいぶ気温が下がってきます。
霜が降りる前に、寒さ対策をしておきましょう。
温室を用意しておく
11月はまだ温室が必要ではありませんが、早いうちに買っておくことをおすすめします。
というのも、真冬になると温室が売り切れて、手に入らない場合があるからです。
棚にビニールをかけるタイプの温室なら、一年中使うことができて便利ですよ。
私は3段を使っています。収納力がありますよ!
鉢植えの数が少ない方には、2段もあります。
ビニール袋でも簡易温室を作ることができます。
11月の庭仕事|春の準備編
球根の植え付け
春に咲く球根は、本格的に寒くなる前の11月中に植えておきましょう。
宿根草の植え付け
11月は、宿根草の植え付けに適した時期です。
秋のうちに根をはらしておくと、丈夫な株になってたくさん咲くようになりますよ!
宿根草の株分け
11月は宿根草の株分けをすることもできます。
大きく育った宿根草は、根が混み合って成長しづらくなってきます。
宿根草を一度抜いて、分割して植え直す作業が「株分け」です。
株分けをすると、
落ち葉そうじ
11月は落葉樹の葉が落ちてくる時期でもあります。
庭に落ちた葉は、すべて取ってきれいにしておきましょう。
落ち葉が残ったままだと、病害虫の温床になります。
バラの落ち葉をそのままにしていると、黒点病(黒星病)の原因になるよ。
病害虫が発生してしまうと、せっかく大切に育ててきた植物の生育が悪くなってしまいます。
そうならないためにも、落ち葉はしっかりと取り除きたいです。
草取り
春や夏に暴れまくっていた雑草は、11月になるとだんだんと勢いがダウンしてきます。
「草取りしなくて済む、ラッキー!」と思いたいところですが、ここでしっかり雑草を取っておくことが大切です。
雑草は、1株で数十万粒もの種をつけます。そのままにしておくと、来年は雑草の海と化します。
そのため11月のうちに、元気な雑草から枯れた雑草まで、できるだけ全部取っておくとよいです。
そうすることで、翌年の春に雑草が生えるのが少し遅くなりますよ。
また、雑草を取っていないと、寒肥(かんごえ=冬に施す肥料)が、雑草を育てるためのものになってしまいます。
雑草は枯れていても抜いておくべきだね!
雑草を生やさないコツは、こちらの記事にまとめています。
ガーデニングで11月に植えられる花
11月に草花や球根を植えるなら、お早めに!
霜が降りてから植えると、根っこへのダメージが大きいです。そのため、せっかく植えたのに枯れてしまったなんてことになりかねません。
秋に植える花は以下の記事でも紹介しています。
11月に咲く花
11月は気温は下がりますが、まだまだ花が咲く時期です。
この時期に咲いているのは、強い植物ばかり。
ほっといても育つものばかりなので、ガーデニング初心者におすすめの植物ですよ。
どんな花が咲くのかを紹介します。
パンジー・ビオラ
9月ごろから流通し始めるビオラとパンジーは、11月にたくさん花をつけてくれます。
冬を越えて、春まで咲き続けてくれるのが魅力です。秋冬に、寂しくなってきたお庭に重宝します。
花壇にも寄せ植えにも使える万能選手です。
パンジーの育て方は、こちらの記事で詳しく解説しています。
チョコレートコスモス
チョコレートコスモスは、コスモスに似た宿根草です。
チョコレートのような色合いが秋らしいです。なんと、チョコレートのにおいがするんですよ。
騙されたと思って、一度育ててみてくださいね。
サルビア・アズレア
宿根タイプのサルビア、アズレアです。青い花色が咲き誇ると、とても爽やかな印象になります。まるで秋晴れの空のよう。
かわいい花色に反して、背丈が高くなりすぎて、暴れがち。短く切るなど、対策が必要です。
シュウメイギク(秋明菊)
シュウメイギクの花色は白とピンク、花びらは一重と八重のものがあります。写真のものは、ピンクの八重タイプです。
シュウメイギクはかなり剛健です。完全放置でも、育てられます。地下茎で増えすぎるのが、たまにキズ。増えすぎたら抜きましょう。
他の植物を駆逐する勢いがあるので、バラやクレマチスの近くに植えない方がよいです。
皇帝ダリア
皇帝ダリアは、「皇帝」という名にふさわしい植物です。
なんと、背丈が5~6mになるんです。2階の窓から花を楽しめるようになりますよ。そのため、庭植えに向いています。
そこまで大きくしたくない場合は、何回かに分けて切り戻すと、それほどまで大きくなりません。
日が短くなってから花芽ができるのが特徴で、11月下旬ごろから咲きだします。
マリーゴールド
学校の花壇に植わっているイメージのマリーゴールド。夏の花ですが、すごいことに11月でも咲き続けるほど、強いんですよ。
しかも、花がらをそのままにしておくと、種ができ、こぼれ種で毎年ふえていきます。
オレンジの花色は、夏は元気な印象ですが、秋の紅葉にもよく馴染みます。
ガウラ
ガウラも剛健です。年がら年中咲いています。11月にもたくさん花を咲かせてくれるので、うれしい存在です。まるでちょうちょのような花は、どんな植物とも相性抜群!
花が終わってきたら、切り戻してあげると、すぐにぐんぐん伸び始め、再び花をつけるようになります。
宿根草で年々株が大きくなっていきます。こぼれ種でも増えます。
ガウラの育て方は、こちらの記事で詳しく解説しています。
ミューレンベルギア
ミューレンベルギアは、穂が美しい宿根草です。
赤みがかったフワフワの穂が風に揺れる姿は、とても秋らしく趣があります。
ナチュラルガーデンにぴったりな植物の一つです。自然な感じを演出してくれます。
ガーデニング、11月の種まき
11月は気温が低くなるので、種まきをして発芽しても、生育不良になる可能性が高まります。
種を選ぶ場合は、裏側に書いている説明書をよく読んでから買いましょう。
野菜に関しては、不織布やマルチを使ったり、トンネルがけをすることで保温効果を高めて、栽培することができます。
ガーデニング、11月でも育てられるハーブ
ガーデニングしていると、ハーブも気になるところです。
寒くなってくる11月でも育てられるハーブがあるんですよ。
寒さに強いものを選べば大丈夫です。この時期に苗を植えることもできますよ。
寒さに強いのは、セージやローズマリー、ミント、レモンバーム、パセリなどです。
それぞれの効能も紹介します。
セージ
【効能】解熱、健胃、消化促進、更年期障害、デオドラント効果
ローズマリー
【効能】強肝、健胃、強壮
ミント
【効能】健胃、鎮静、強壮、殺菌、デオドラント効果
レモンバーム
【効能】沈静、抑うつ、消化促進、健胃、強壮
パセリ
【効能】健胃
11月のガーデニングまとめ
11月は日に日に気温も落ち、植物にも変化が見られる時期です。
少しずつ変わっていくお庭の色の変化を楽しみながら、寒い冬に備えて、お庭の大掃除をがんばりましょう。
ガーデニングに夢中になりすぎて、風邪をひかないようにしてくださいね。