冬のベランダやお庭に可愛い花を咲かせてくれるガーデンシクラメン。
寒い季節の代表的な花で、冬の寄せ植えとしても大変人気があります。
また、ガーデンシクラメンは寒さに強く丈夫で初心者にも育てやすい植物です。
この記事では、ガーデンシクラメンの育て方についてご紹介します。
ガーデンシクラメンの詳細情報
植物名 | ガーデンシクラメン |
学名 | Cyclamen |
英名 | Garden cyclamen |
科名・属名 | サクラソウ科 シクラメン属 |
園芸分類 | 球根 |
草丈 | 15〜20cm程度 |
原産地 | 地中海沿岸 |
開花期 | 10月〜4月 |
花色 | ピンク・白・赤など |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 弱い |
ガーデンシクラメンは、シクラメンを品種改良したもので、耐寒性があるのが特徴です。
一般的なシクラメンは耐寒性が弱く、屋内で育てますが、ガーデンシクラメンなら屋外でも育てることができます。
ただし、ガーデンシクラメンに耐寒性があると言っても、耐寒温度は0度程度です。
雪が降り積もってしまえば、意外とあたたかくなるため、耐えられます。
寒風と霜には気をつけてくださいね!
鉢植えに植えて、霜に当たらない軒下などで育てることをおすすめします。
ガーデンシクラメンは、ピンクや赤、白などとても華やかな花を咲かせるので、冬枯れのお庭に重宝する存在です。
ガーデンシクラメンだけで植えるのはもちろん、寄せ植えにしても楽しむことができます。
ガーデンシクラメンは、とても育てやすいです!
屋内用のシクラメンを育てるのを失敗した人にも、ぜひチャレンジしてもらいたいです。
ガーデンシクラメンの育て方
日当たり・置き場所
季節 | 置く場所 |
---|---|
春・秋 | 日当たりの良い屋外 |
夏 | 半日陰の屋外 |
冬 | 霜が当たらない軒下 |
ガーデンシクラメンは日当たりを好みます。
日当たりが悪いところで育てると、徒長し、葉っぱがスカスカになってきます。
寒さにも強いので、日当たりの良い屋外に置いてくださいね。
ガーデンシクラメンに適しているのは10℃〜20℃の温度帯です。
夏の暑さには弱いので、夏は直射日光の当たらない半日陰で育てるのが良いです。
暖房の効いた暖かい室内では上手く育たないので屋外に置くようにしましょう。
用土
ガーデンシクラメンにはホームセンターや園芸店でも手に入る草花用の培養土を使用します。
小粒の赤玉土を1割くらい混ぜると、水はけが良くなりますよ!
土はネットで買うと高いので、ホームセンターで買うのがおすすめです。
植え付け・植え替え
ガーデンシクラメンは、気温が下がってきた10月〜11月くらいに植え付けと植え替えをします。
9月ぐらいから出回っていますが、9月はまだまだ日中の暑さが続き、苗が傷んでしまうこともあります。
日中の暑さが残っているうちは、購入を控えた方がよいです。
植え替える場合の鉢は、一回り大きいサイズを選びます。
また、ガーデンシクラメンを植える時に株の根元が盛り上がるように土をかぶせて整えると、株元が腐りにくくなります。
水やり
ガーデンシクラメンの水やりをする時には、土が乾いてからたっぷりと与えるようにしましょう。
水やりの目安のポイントとしては、ガーデンシクラメンの葉っぱの張りがなくなってきたら水を与えるというのも良いでしょう。
肥料
ガーデンシクラメンの花をたくさん咲かせるためには肥料が重要です。
ガーデンシクラメンを植える時に、元肥として緩効性肥料(効き目が緩やかな肥料)を混ぜます。
また、秋から冬の花が咲く時期には、ガーデンシクラメンに週に1回液体肥料を与えることで土に栄養分が早く溶けて効くので、花をたくさん咲かせることができます。
\元肥におすすめ/
\追肥におすすめ/
夏越し
ガーデンシクラメンの夏越しをする時には、置き場所を屋外の北側など、日陰で涼しい場所を選ぶと良いでしょう。
ガーデンシクラメンは、夏場の高温多湿で弱りやすいので、直射日光を避けて風通しの良い場所でないと上手く夏越しできません。
また、ガーデンシクラメンのもう一つの夏越し方法に、水やりを止めて乾燥させ、葉や茎を取り除き球根だけを残した状態で夏を越すというやり方もあります。
シクラメンの夏越しのやり方はドライタイプとウェットタイプの2通りあります。詳しい方法は、以下の記事を参考にしてみてください。
冬越し
ガーデンシクラメンの冬越しは特に心配入りませんが、霜と寒風には注意が必要です。
ガーデンシクラメンの耐寒温度は0度程度で、根や球根が凍ってしまうと枯れてしまう恐れがあります。
雪が積もると、案外あたたかくなるので、耐えられます。
ただし、冬の間ずっと雪の下に埋もれている状態だと、日照不足で弱ってしまう原因に。
暖房の効いた屋内には入れないでくださいね!
ガーデンシクラメンの耐寒性を最大限にするには、以下の3点を心がけると良いです。
- 11月中旬くらいに植え付けをしてしっかり根を張らせる
- 真冬になる前に、寒さに当てて慣れさせておく
- ガーデンシクラメンの株元にバークチップなどを敷き、マルチングする
ガーデンシクラメンをしっかり成長させて、たくさん花を咲かせたいですね!
ガーデンシクラメンの花が咲かない場合は、以下の記事を参考にしてみてください。
花が終わったら花がら摘み
ガーデンシクラメンの花が枯れたら、茎の根元をひねって花がら摘みをします。
ガーデンシクラメンの花が咲いた後、そのままにしておくと種ができ、養分が種にいってしまいます。
シクラメンの花を長く楽しみたいなら、花がら摘みは忘れずに行ってください。
茎を残しておくと、病気になりかねませんので、必ず茎は根元から取ってくださいね。
病害虫
ガーデンシクラメンは高温多湿の梅雨時期に、病気が発生しやすいです。
以下の病気に注意しましょう。
- 灰色カビ病(傷んだ茎元から株全体にカビが広がり弱ってしまう病気)
- 萎凋病-いちょうびょう-(草や茎が黄色く変色して枯れてしまう病気)
ガーデンシクラメンが病気にならないように、日頃から茎元をチェックして傷んだ茎は取り除くようにして予防しましょう。
ジメジメする季節は、直射日光が当たらない風通しの良い場所に置くようにしてくださいね。
ガーデンシクラメンは、特に害虫の影響を受けません。
ガーデンシクラメンの増やし方
ガーデンシクラメンは種から増やすという方法がありますが、自分で育てたガーデンシクラメンから種を採るには長い年月をかける必要があります。
私は今までガーデンシクラメンを育ててきましたが、種が採れたことはありません。
ガーデンシクラメンを増やしたいと思ったら、秋ごろに園芸店やホームセンターで新しい品種を買ってくるのが確実です。
ガーデンシクラメンの育て方でよくある質問
ガーデンシクラメンは地植えとプランターどちらがいいですか?
移動のしやすさを考えて、プランターに植えるのがおすすめです。
夏の暑さや冬の寒風を避けるためです。
ガーデンシクラメンを室内で育てることはできますか?
ガーデンシクラメンは、15℃〜18℃くらいの環境で育てるのが適しています。
暖房が効いた部屋で育てるのは辞めましょう。
15℃〜18℃で、日当たりが確保できる場所なら、室内でも育てることができます。
ガーデンシクラメンの特徴
ガーデンシクラメンには魅力的な特徴があります。
ここからは、その特徴について主に3つお話していきます。
初心者にも育てやすい
ガーデンシクラメンは初心者にも育てやすい植物です。
寒い冬は植物の管理が難しく、寒さにやられて枯れてしまった…ということが起こりがちですが、ガーデンシクラメンは寒さに、強く次々に花が咲きます。
初めて園芸にチャレンジされる方にもおすすめです。
霜に当たらないように、鉢植えで軒下に置いて育てるのがおすすめです。
ただし、夏の暑さには弱いので、日陰の涼しいところに移すと、毎年冬に咲いてくれますよ!
放置しても育つ
ガーデンシクラメンは屋外で放置していてもよく育つ植物。
ガーデンシクラメンは比較的丈夫なので、環境が整っていればあまり手をかけなくても良く育ちます。
逆に、水のやりすぎ、肥料のやりすぎ等が原因で上手く育たないこともあります。
花のバリエーションが豊富
ガーデンシクラメンはバリエーションが豊かな花も魅力的な特徴です。
ガーデンシクラメンはピンク、赤、白、紫など色がたくさんあるだけでなく、スラっとしているもの、フリルのように可愛らしいものなど、花の形も様々なので選ぶ楽しみもあります。
まとめ
今回は、ガーデンシクラメンの特徴と育て方についてご紹介しました。
ガーデンシクラメンはたくさんの種類がある上に特別な手間もかからず初心者にも育てやすい植物です。
また、ガーデンシクラメンは上手く夏越しできれば毎年花を咲かせてくれます。
花の少ない寒い時期に、屋外でも様々な種類の花を咲かせてくれるガーデンシクラメンはとても貴重な存在です。
ぜひ皆さんも、寒い季節にベランダやお庭で可愛いガーデンシクラメンを育ててみてくださいね!