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エリカの育て方と管理のコツを初心者にもわかりやすく解説

エリカの育て方と管理のコツを初心者にもわかりやすく解説

パッとわかる!エリカの育て方

  • エリカは暑さには強いけれど高温多湿が苦手です。
  • 弱酸性の土で育ち、日当たりと風通しの良い場所が大好きです。
  • やせ地を好むので肥料は控えめにします。

エリカには様々な品種があり、その数は700を超えます。

花色や形もバリエーションが豊かです。

スズランのように鈴なりに咲くエリカや、ラッパのような花を咲かせるエリカもあります。

どの花も一つ一つはとても小さいですが、房となってたくさん咲きます。

花の少ない秋冬の寂しい花壇を、賑やかにしてくれます。

エリカは常緑樹なので、一年を通して緑を楽しむことができます。

この記事では、エリカについて、ガーデニング初心者の方でもわかりやすく解説しました。

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運営者
みゆき

みゆ庭編集部

ガーデニングコーディネーター

元植物を枯らすタイプ…。
コツをつかんだら、うまく育てられるように!
ずぼらガーデニングくらいがちょうどいい♪

目次

エリカの詳細情報

エリカの育て方
エリカ
植物名エリカ
学名Erica
英名heath
科名ツツジ科
属名エリカ属
園芸分類庭木
形態低木
樹高15~300cm
原産地南アフリカ、ヨーロッパ、北アフリカ
開花期10月〜6月
花色赤、ピンク、オレンジ、黄、白、紫
耐寒性やや強い
耐暑性やや強い

エリカは種類が非常に多い植物です。

日本国内では40〜50種、南アフリカ、ヨーロッパ、北アフリカに約860種も存在しています。

その内690種は南アフリカの品種です。

ほんとんどのエリカは樹高1m以下の低木です。

わずかですが3mを超えるエリカも存在します。

日本国内では樹高1m程度のエリカがほとんどです。

花の咲く時期は種類によって違い、秋咲き・冬咲き・春咲きと色々です。

アフリカ種のジャノメエリカで丈夫で育てやすいです。

ジャノメエリカは寒さに強く、寒い冬から春にかけて花を咲かせます。

耐えられる寒さの目安は-5℃です。

関東より西側の地域であれば、庭植えで育てることもできます。

ヨーロッパ種は寒さに強いけれど高温多湿に弱いです。

南アフリカ種は暑さに強いけれど寒いのはあまり得意ではありません。

基本的には冬の寒い時期を得意としています。

高温多湿が苦手ですので夏の間はお花はお休みです。

ヨーロッパの土壌の悪いヒースランドで育つ、とても丈夫な植物です。

エリカの育て方|購入から植え付けまで

エリカの育て方
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入手方法と販売時期

エリカのお店に並ぶ時期はエリカの花の咲く時期です。

開花時期は種類によって異なりますが、9月~2月頃に出回ります。

苗元の葉が黄色くなっているものは、根詰まりを起こしている可能性があるので注意します。

エリカの葉がきれいな色をしているものを選びます。

エリカ以外にも秋に植えるおすすめの植物をこちらの記事で紹介しています。

用土

エリカがよく育つのは水はけのよい弱酸性の土です。

土を酸性にするために、酸度未調整ピートモスを使います。

エリカは高温多湿が苦手です。

ピートモスには土の水持ちをよくする働きもあるので、入れすぎないようにします。

庭に植える場合

庭の土に腐葉土をよく混ぜ合わせます。

土壌が酸性ではない場合は、中粒の鹿沼土やピートモスをそれぞれ1㎡あたり10ℓずつ混ぜこみます。

エリカを植え付けるときは、周囲より少し高くなるようにえになるようにします。

鉢植えの場合

市販の培養土でも問題なく育ちます。

自分で用土を配合する場合は、鹿沼土やピートモス(酸度未調整)を使います。

ピートモスは酸度未調整のものを使います。

エリカの鉢植えでのおすすめの配合を表にしました。

配合の割合
鹿沼土:ピートモス8:2
赤玉土:鹿沼土:ピートモス4:4:2

植え付け・植え替え

エリカは春か秋に植えつけます。

3月〜5月または9月〜10月に植えつけるのがおすすめです。

花が咲いている頃は避け、花が終わった頃に植え替えを行います。

夏の暑い時期の植え替えは、根に負担をかけるおそれがあるため避けましょう。

植え替えるときはポットからエリカを外し、根鉢の土を落とします。

根鉢の土を落とすときはエリカの根を軽く揉んであげましょう。

エリカがしっかり根づいてきてから肥料を与え始めてください。

庭に植える場合

庭植えの場合は、植え替えの必要はありません。

鉢植えの場合

鉢はもともと植えられていたポットよりも一回り大きなものにします。

素焼きやテラコッタ、駄温鉢(だおんばち)を使うと水はけがよくなるのでおすすめです。

エリカを鉢に植える場合は、根詰まり防止のために一年に一度植え替えます。

植え替える時は一回り大きな鉢に植え替えます。

エリカを植え替えた後は、1週間程度明るい日陰におきます。

日当たり・置き場所

エリカは日当たり・風通し・水はけの良い場所を好みます。

暑さには強いのですが、高温多湿が苦手です。

アフリカ種とヨーロッパ種はとくに多湿を嫌います。

アフリカ種とヨーロッパ種は鉢植えで育てるのがおすすめです。

庭に植える場合


ジャノメエリカは庭に植えることができます

庭に植える場合は夏の直射日光を避けられる、明るい日陰を確保します。

鉢植えの場合

アフリカ種は春と秋に、ヨーロッパ種は春なったら日当たりのよい場所に移動させます。

雨が降っている時は雨に当たらないよう移動させます。

エリカの育て方|日々のお世話

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水やり

多湿が苦手ですが乾燥も苦手なので、葉が萎れないよう見てあげてください。

水をあげるときは葉や枝に水がかからないよう気をつけます。

庭に植える場合

庭植えのエリカは自然の雨水で大丈夫です。

真夏の炎天下が続くようであれば早朝や夕方に水やりをします。

鉢に植える場合

表面の土が乾いてから、鉢の底から流れ出るまでたっぷり水をあげます。

肥料

エリカはやせた土質を好むため、肥料はあまり必要ありません。

与えるのであれば3月〜4月と9月〜10月の2回です。

エリカを育てるときは緩効性化成肥料または有機肥料を使います。

春先の肥料のあげすぎに気をつけます。

高温多湿の夏の時期に肥料が土に残っていると根が傷みます。

夏に肥料が残ってしまうのが心配な場合の対策が2つあります。

  • 肥料は全て液体肥料に切り替える
  • 夏になったら肥料を与えるのをやめる

液体肥料に切り替える場合は3月下旬〜5月、9月下旬〜11月に与えます。

液体肥料を2000倍に希釈したものを2週間に1回与えます。

濃度が濃いと根を痛めるので注意してください。

剪定・切り戻し

エリカの剪定に適しているのは5月〜7月です。

剪定するときはエリカの枝を、半分の長さに切りつめます。

エリカの枝葉が茂っていると、株の中が蒸れて枯れてくることがあります。

花がらもこまめに取り除き、風通しをよくします。

夏越し

エリカは高温多湿が苦手です。

夏は根を動かさないよう休ませます。

ヨーロッパ種のエリカは、暖かい地域での栽培が少し難しいです。

暖かい地域でエリカを育てる場合は、夏は明るい日陰に移動させます。

移動できない場合は遮光してエリカを守ります。

庭に植える場合

ヨーロッパ種のエリカは特に高温多湿が苦手です。

可能であればエリカを鉢に植え替えます。

雨のかからない明るさのある日陰に移し、高温多湿から避難させます。

夏が終わる頃にエリカを庭に戻します。

暑さに強いアフリカ種のジャノメエリカなどは、地植えのままで大丈夫です。

鉢に植える場合

直射日光と雨を避け、風通しの良い場所に移動させます。

アフリカ種のジャノメエリカなどは暑さに強いため、特に注意する必要はありません。

冬越し

ジャノメエリカなどのアフリカ種は、暖かい地域で育てていれば戸外で冬越し可能です。

ヨーロッパ種は、耐寒性は高く、特に対策の必要はありません。

庭に植える場合

冬の寒さが厳しい地域の庭植えのエリカは、可能であれば鉢に植え替えます。

冷たい風が当たらない暖かい日向に移動させます。

寒さが緩み霜の心配がなくなった頃、エリカを庭に戻してあげます。

鉢に植える場合

寒い地域では霜の避けられる日当たりの良い場所に置きます。

冷え込みが心配な場合は、室内に取り込み日の当たる場所に置きます。

病害虫

エリカには特別かかりやすい病気はありません。

エリカの根が多湿状態になっていたり、エリカの苗が濡れたままになっていると傷むことがあります。

水やりをするときは土に直接注ぎます。

エリカの枝葉に水がかからないよう気を付けてください。

アブラムシ

アブラムシが発生するのは3月頃です。

鉢植えは3月頃アブラムシの予防のために、エリカの根元にオルトランを撒いておきます。

アブラムシは2〜4mm程度の小さな虫です。

大量発生したアブラムシは植物の養分を吸い取り、植物を弱らせてしまいます。

アブラムシを見つけたらすぐに割りばしなどで落とします。

アブラムシが発生してしまったら

牛乳や食器用洗剤、木酢液を水で薄めたものを霧吹きでふきかけます。

アブラムシを窒息させる効果があります。

アブラムシが大量発生してしまったら、市販の殺虫剤を使って駆除します。

土に混ぜ込むタイプのアブラムシ用の粒状薬剤も販売されています。

カイガラムシ

カイガラムシはほとんどの木に発生する害虫です。

枝や幹などから樹液を吸い、木を弱らせていきます。

カイガラムシの成虫の体は硬いロウ質に覆われており、薬剤の効果がほとんどありません。

カイガラムシの成虫はブラシなどを使って、物理的な方法で落とします。

カイガラムシの幼虫はロウ質に覆われていないため農薬散布をします。

ハダニ

乾燥が続き風通しが悪くなると発生します。

ハダニはクモの仲間で、葉の裏に住みつき養分を吸い取ります。

ハダニが発生してしまったら

ハダニは水が苦手です。

葉の裏にいるハダニ目がけて強い勢いのシャワーをかけて落とします。

大量発生した場合は、ハダニ駆除の殺虫剤を使用します。

エリカの増やし方

剪定した枝を使って挿し木で株を殖やすこともできます。

挿し木の適期は5月〜7月と9月〜10月です。

新しい元気な枝を10cmほど切ります。

吸水面積を広くするため、切るときは枝を斜めに切ります。

枝の先の葉は残し、下2/3の葉は取ってしまいます。

1時間程度、挿し穂を水につけます。

肥料を入れていない土か、挿し木用の土に挿しておきます。

挿し木がうまく行けば1か月〜2ヶ月で根が出ます。

葉が出てきたら鉢などに植え替えます。

挿し木する場合は土を乾かさず、明るい日陰に置きます。

鉢に穴を開けたビニールを被せて密封し、保湿して発根させる方法もあります。

まとめ

エリカの育て方を紹介しました。

エリカの花は一度植えれば毎年花を楽しむことが出来ます。

エリカは種類がたくさんあり色や形も違いますが、どの花もとても見応えがありますよ。

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