オレンジ色のビタミンカラーで、南国ムードあふれるノウゼンカズラ。
ノウゼンカズラは、「植えてはいけない」と言われることがあります。
1番の理由は、繁殖力が強いからということ。
他にも毒性があるとも言われています。
この記事では、
- ノウゼンカズラを植えてはいけないと言われる理由
- ノウゼンカズラの駆除方法
についてまとめました。
ノウゼンカズラを植えてはいけないと言われる理由
ノウゼンカズラを植えてはいけないと言われる理由は主に4つ。
繁殖力がすごい
ノウゼンカズラは予想以上に繁殖することが、植えてはいけないと言われる理由の1つめです。
つる植物のノウゼンカズラは、周囲にある樹木や塀に茎を絡ませながら成長していきます。
ノウゼンカズラは、茎から気根という空気中に伸びる根をはやしながら3〜10mも伸びて、上や横に伸ばしながら大きく成長します。
地上だけでなく、根の成長も旺盛で、境界を越えて隣家の庭にひょっこり芽を出すこともあるほどです。
ノウゼンカズラが他の植物に絡まり、枯らしてしまうこともあるんだとか。
外壁を傷める
ノウゼンカズラの繁殖力はすさまじく、外壁を傷めることもあるので要注意です。
これが植えてはいけない理由の2つめです。
ノウゼンカズラを家の近くに植えていると、茎が伸びて気根が外壁に吸い付くように成長します。
繁殖力がすごいので、あっという間に外壁を広範囲で覆ってしまうこともあります。
気根は壁にしっかり絡みついているので、つるを取り除いても跡が外壁に残ってしまいます。
この跡がなかなか取れず、ひどい場合は外壁を削るか、上から塗装しなおす必要が出てくるそうです。
外から目立たないブロック塀なら跡が残ってもさほど気になりませんが、家に絡みつかれては外壁を痛めることになって大変です。
毒性があるという噂
ノウゼンカズラの花には、毒性があると言われていることが、植えてはいけない理由の3つ目です。
ノウゼンカズラには、ラパコールと呼ばれる成分が含まれています。
ノウゼンカズラの毒性について調べてみましたが、「有毒」と書かれているもの、「無毒」と書かれているもの両方出てきます。
ノウゼンカズラに毒性があるのかどうかは、本当のところわかりません。
「犬がノウゼンカズラの花を食べてしまいました」という書き込みを見つけましたが、その後体調が悪くなったという情報はありませんでした。
このことから、ノウゼンカズラの毒性はないか、毒性があるけど強くないかのどちらかであると考えられます。
とは言え、肌が弱い方はかぶれる可能性もあります。
ノウゼンカズラの毒性は迷信とするのではなく、花や密に直接触れたときは水で洗い流すなど、気を付けてください。
小さなお子さんやペットのいるご家庭は、口に入れないように気を付けてくださいね。
ちなみに昔は、ノウゼンカズラの花を触った手で目をこすると、失明するとまで言われていました。
現在のところ、ノウゼンカズラが原因で失明事故が起こったという情報はありません。
年配の方の中には、毒があると信じている方もいて、「ノウゼンカズラは毒があるから切ってくれ!」とご近所トラブルになる場合もあるんだとか…。
縁起が悪いという迷信
古くから庭木として植えられていたノウゼンカズラですが、縁起が悪いと言われてきました。
これが植えてはいけない理由の4つ目です。
なぜノウゼンカズラは縁起が悪いと言われるようになったかというと…
- 家の外壁を痛める
- 絡みついたノウセンカズラの影響で日が当たらなくなって近くの樹木が枯れてしまう
- 毒がある
- 花やつぼみがボトっと落ちてしまう
ということが理由のようです。
花がボトっと落ちるのは、生首を連想させるため、昔から縁起が悪いと言われてきました。
ノウゼンカズラが縁起が悪いと言われる理由は、「植えてはいけない理由」に直結しますね。
ノウゼンカズラの管理のコツ
ノウゼンカズラは、繁殖力や毒性が問題になるため、管理に注意が必要です。
- 増えすぎる前に切る
- 扱うときは手袋をつける
- 子どもやペットが届く位置に植えない
最低限、3つのことに気をつけましょう。
ノウゼンカズラを放置しておくと、ご近所トラブルにもなりかねません。
増やしすぎには注意してくださいね。
大きくなりすぎて手に負えない場合は、プロに頼んだ方が手っ取り早いです。
ノウゼンカズラについてよくある質問
ノウゼンカズラの危険性は?
ノウゼンカズラは毒があるという情報、ないという情報があり、結局どちらなのかがはっきりしていません。
- 扱うときには手袋をする
- 子供やペットが届く位置に植えない
など配慮しておくのが無難です。
ノウゼンカズラの花を犬が食べてしまいました。大丈夫でしょうか?
様子を見て、獣医に相談してください。
まとめ
ノウゼンカズラが植えてはいけないと言われる理由についてまとめました。
繁殖力や毒性が主な理由です。
放っておくとどんどん増えていくので、注意が必要な植物であることには間違いありません。
気をつけて栽培してくださいね。
ノウゼンカズラの育て方は、こちらの記事で詳しく解説しています。