バコパはステラの名前でも親しまれている、グランドカバーや寄植えにぴったりの植物です。
小さな花が可愛いバコパですが、庭に植えてはいけないとも言われます。
結論を言えば、バコパはお庭に植えても問題ありません。
きちんと対処法を知っておけばお庭でもバコパを育てることができます。
この記事では、バコパを植えてはいけない理由と対処法を解説します。
バコパを植えてはいけない理由
バコパを植えてはいけない理由は、以下の3つです。
植えても枯れてしまう
バコパを植えてはいけない理由の2つ目は、植えても枯れてしまうから。
バコパは這性で、グランドカバーに向いています。
しかし、高温多湿や極端な寒さに弱く、やや育てにくい傾向がある植物です。
そのため、日本では一般的に一年草として扱います。
多年草だから長く育てられると思って植えても、暑さや寒さにやられて全滅してしまう場合があります。
地植えにした場合、夏や冬の間もバコパの株を維持するには暑さや霜などの対策が必要です。
屋外の夏・冬越しが難しい地域は鉢上げして屋内で管理する必要があるので、植えてはいけないというよりも、住んでいる地域によっては地植えにしない方が良い植物と言えます。
広がりすぎる
バコパを植えてはいけない理由の1つ目は、広がりすぎてしまうから。
寄植えやグランドカバーに向いている花ですが、バコパの茎はよく分岐するので、環境が良ければどんどん広がっていきます。
あまり大きくしたくない場合、バコパの繁殖力はデメリットです。
寄植えではバランスが悪くなってしまったり、地植えでは後悔してしまうほど広がることがあります。
病気の原因になる害虫が発生しやすい
バコパを植えてはいけない理由の3つ目は、害虫が発生しやすいから。
バコパは、大発生しやすいアブラムシやオンシツコナジラミがつきやすい植物です。
アブラムシとオンシツコナジラミは、4月から11月ごろの間、特に気温が上がってきたころにつく虫です。
薬剤で予防や対処ができますが、大きく広がったバコパに大量発生してしまうと対処も大変になります。
どちらの虫も病気の発生源になるので注意が必要です。
バコパを上手に管理するための対処法
バコパを上手に管理するための対処法は、以下の3つです。
環境に合わせて管理をする
バコパは、グランドカバーにできる多年草ではあるものの、実際には環境が合っていないと年を越すのが難しい植物です。
バコパは暑さや蒸れに弱いので、夏越しが難しく、気温が上がると一気に枯れ込んでしまいます。
夏場にバコパが枯れないようにするには、6月ごろに株を切り戻して、できる限り株が蒸れないようにします。
冬場も寒冷地や、霜が降りたり凍結の可能性がある場所ではバコパが枯れてしまいます。
バコパの耐寒温度は0℃です。
寒さの厳しい場所でバコパを育てる場合は、あらかじめ鉢植えで育てるか、気温が下がる前に鉢上げをして暖かい場所で冬越しさせましょう。
広がりすぎないようにする
バコパは少しの工夫で広がりすぎないように管理できる植物です。
バコパを地植えにする時は、広がっても良い範囲を決めて育てましょう。
レンガや根止め・防草シートなどを利用して、必要以上に広がらないようにします。
伸ばしっぱなしにすると見た目も悪くなる上、花も咲きにくくなります。
定期的に切り戻しをして株を整えることで、広がりすぎを抑えることが可能です。
病害虫予防をする
アブラムシやオンシツコナジラミの大発生は病気の発生にも繋がります。
バコパに虫がつきやすい4月から11月の間は、特に注意して管理します。
特に地植えにしている場合は大発生しないように気をつけましょう。
オルトラン粒剤や、ベニカXネクストスプレーなどの薬剤を利用して予防対策をします。
切り戻しをしてバコパの株の風通しをよくすることも大切です。
\まくだけで簡単な害虫対策/
\よく効くスプレー/
まとめ
バコパは、日本の気候ではやや育てにくいですが、植えてはいけない植物ではありません。
バコパが枯れやすい夏場や冬場は、住んでいる地域の気候を考えて管理方法を工夫しましょう。
夏や冬に枯れてしまう懸念があるなら、グランドカバーに使う前に、鉢植えや小さな範囲で一度育ててみるのもおすすめです。
バコパの育て方は、こちらの記事で詳しく解説しています。