オレガノは、イタリア料理やスペイン料理など、地中海料理の風味添えによく利用されるハーブです。
栽培が簡単で、ガーデニング初心者向きのハーブとして紹介されることも多い植物です。
その一方で、「オレガノは庭に植えてはいけない」と言われることもあります。
オレガノを植えてはいけないと言われる理由は、繁殖力が強く、地植えにすると増えすぎてしまうから。
しかし、オレガノは、絶対に植えてはいけない植物ではありません。
注意点はありますが、上手に管理をすれば、オレガノの栽培を楽しむことができます。
この記事では、オレガノを植えてはいけない理由と、対処法を解説します。
オレガノを植えてはいけない理由
オレガノを植えてはいけない理由は以下の3つ。
繁殖力が強くて増えすぎる
オレガノを植えてはいけない理由の1つ目は、繁殖力が強すぎるから。
オレガノは、株分けや挿し芽だけでなく、こぼれ種や地下茎からも増えていく植物です。
丈夫で放っていても育つとされるオレガノですが、何もしないでいるとあちらこちらから芽を出して増えてしまいます。
根の生育も旺盛なため、植える時にきちんと対策をしておかないと、どんどん広がって対処が大変です。
他の植物の養分を奪ってしまう
オレガノを植えてはいけない理由の2つ目は、根張りが強くて、近くにある植物の養分まで奪ってしまうから。
オレガノは根張りが強く、ひとつの鉢に寄せ植えにしたり、違う植物の近くに植える時は注意が必要です。
他の植物の分まで養分を吸って、オレガノばかりが大きくなってしまうと、せっかくの寄植えやお庭のデザインが崩れて台無しになってしまいます。
収穫が追いつかない
オレガノを植えてはいけない理由の3つ目は、収穫が大変だから。
オレガノを地植えにした場合、よく育つので収穫量が増えます。
たくさん採れることは一見メリットに思えますが、オレガノは香りが強いので、ひとつの料理に大量に使うのは難しいハーブです。
たくさん採れても、使いきれずに持て余してしまうようになると、収穫も追いつかなくなります。
そのため、せっかく地植えにしても鉢植えに戻したり、引き抜いて処分する結末になる可能性があります。
オレガノを上手に管理する方法
オレガノを上手に管理する方法は以下の3つ。
広がらないようにする
オレガノを上手に管理する1つ目の方法は、地上部や根が広がらないようにすること。
伸びすぎた茎や、混み合っている部分はこまめに剪定しましょう。
オレガノの剪定は花後の秋から春の間に行います。
根や地下茎が広がらないようにするには根止めを施します。
ただし、根止めをしただけでは繁殖を防ぎきれない場合があります。
寄植えにする場合は、鉢の中に仕切りをしたり寄せ鉢にすることで、オレガノの根が他の植物の生育を阻害するのを防ぐことが可能です。
種ができるのを防ぐ
オレガノを上手に管理する2つ目の方法は、種ができる前に花を摘むこと。
オレガノはこぼれ種でも増える植物です。
そのため、花がらを放置していると、できた種が落ちて新しい芽が出てきてしまいます。
こぼれ種で増えるのを防ぐためには、花がらを早めに摘むのが1番です。
鉢植えでオレガノを育てている場合も、周りに土がある場合は花がら摘みをしておくと、種が落ちて勝手に増えることがなくなるので安心です。
鉢植えで育てる
オレガノを上手に管理する3つ目の方法は、鉢植えで育てることです。
食用目的で育てたり、オレガノをコンパクトに管理したい場合には、鉢植えがおすすめです。
鉢植えにすると根の成長に限界があるので、収穫が追いつかなくなるほど増えてしまうのを予防することができます。
ただし、オレガノを鉢植えで育てる場合は、根詰まりを起こしやすいので注意してください。
鉢底から根が出ていたり、水はけが悪くなってきたら、4月から5月の間か10月ごろに植え替え作業を行いましょう。
まとめ
オレガノを地植えにする時の注意点と、対処方法をお伝えしました。
たくさん収穫をしたいからといって安易に地植えにすると、使い切れないほどに増えてしまうため、まずは鉢植えで育ててみましょう。
剪定したオレガノの枝は束ねた後、そのまま吊るしてドライフラワーにすることができます。
収穫したオレガノが使い切れずに余った時は、完全に乾燥させて密封容器に入れることで長期保存も可能です。
オレガノはいろいろな方法で楽しめるので、上手に育てて、クラフトや料理を楽しんでくださいね。