リシマキアは葉が魅力的でグランドカバーに使われることの多い植物。
美しい黄金葉や、可愛い丸葉、シックな銅葉など、お庭に合わせて種類を選べます。
多くの品種が星のような形の黄色い花を咲かせるので、花の鑑賞も楽しめるのも魅力。
日当たりの悪い場所でも育つので、植物が育ちにくい場所に植えればお庭の見栄えがよくなります。
しかし、リシマキアは植えてはいけないと言われます。
結論を言えば、リシマキアはお庭に植えても大丈夫です。
ただ、増えやすい性質があるので植えっぱなしにはしないほうがよい植物です。
この記事ではリシマキアを植えてはいけない理由と対処法をお伝えします。
リシマキアを植えてはいけない理由
リシマキアを植えてはいけない理由は、以下の3つ。
増えすぎる
リシマキアを植えてはいけない理由の1つ目は、増えすぎること。
リシマキアは、立性の品種とほふく性の品種があります。
ファイヤークラッカーやプンクタータなど立性のリシマキアは地下茎で増え、リシマキアの中でも人気のあるヌンムラリアやミッドナイトサンなどほふく性のリシマキアはほふく茎で増えていきます。
どちらも増えやすい性質であるものの、増え方は穏やかなので定期的にお手入れができれば問題はありません。
もし必要以上に増えてしまった場合でも、根が浅いので抜きやすく、除草しやすいためお庭に植えても大丈夫です。
リシマキアの種類はこちらの記事で詳しく解説しています。
見た目が悪くなる
リシマキアを植えてはいけない理由の2つ目は、見た目が悪くなること。
リシマキアは耐暑性や耐寒性があり、霜にも強いので寒冷地でも育てられるのが魅力のひとつです。
しかし、真夏の蒸れや乾燥・冬の寒さや霜で葉が傷んだり、品種によっては枯れてしまうこともあります。
地上部が枯れても根が生きていれば春に新しい芽を出しますが、その間はせっかくの美しい葉を楽しめません。
また、リシマキアは強い日差しに弱く、葉焼けすることもあるため、強い日差しが当たる場所には植えない方がよいです。
ほふく性のリシマキアは放置していると株元がスカスカになって貧相な見た目になってしまうので、見た目を維持するためには株分けや植え替えが必要です。
寄植えに注意
リシマキアを植えてはいけない理由の3つ目は、寄植えに注意が必要なこと。
リシマキアは、やや湿った土壌を好み、水切れすると枯れてしまいます。
そのため、水持ちのよい土で、水を切らさないように育てます。
日当たりの悪い場所やお庭の隙間を埋めるのにも使いやすいリシマキアですが、お庭や花壇にリシマキアを植える時は植える場所に注意が必要です。
好む環境が違う植物が近くにある場合、リシマキアに合わせて水やりをしていると、近くの植物が根腐れで枯れてしまう可能性があるからです。
反対に、他の植物に合わせて水やりをするとリシマキアが水不足で元気がなくなったり、枯れてしまいます。
リシマキアを植えるときの対処法
リシマキアを植えるときの対処法は、以下の3つ。
繁殖対策をする
リシマキアを植えるときの対処法の1つ目は、繁殖対策をすること。
爆発的に増えることがないリシマキアでも、放置していれば広がりすぎてしまったり、根が張って抜くのが大変になります。
立性・ほふく性のどちらの品種も増え過ぎたら抜いて対処すれば大丈夫です。
地下茎をもつ立性のリシマキアも地植えして問題ないですが、地下茎が心配なら栽培スペースを根止めシートなどで区切って育てれば安心です。
ほふく性のリシマキアは、茎が伸びてきたら切り戻して増えすぎないようにしましょう。
剪定をする
リシマキアを植えるときの対処法の2つ目は、剪定をすること。
湿った場所を好むリシマキアでも、株が混み合って蒸れると中心部の葉が傷みやすくなるので、風通しがよくなるように間引き剪定をしてください。
リシマキアは増えすぎたり伸びすぎたタイミングで剪定すれば大丈夫です。
剪定する時は伸びすぎた部分の切り戻しもついでに行いましょう。
剪定した茎は挿し芽に使えるので、見栄えが悪くなってきた部分の植え替え用に新しい株を作っておくのもおすすめです。
リシマキアは4月~8月ごろに花を咲かせます。
終わった花は早めに刈り取ると株が長持ちします。
植える場所を選ぶ
リシマキアを植えるときの対処法の3つ目は、植える場所を選ぶこと。
リシマキアは湿り気のある場所を好むので、水持ちと水はけのよい土に植えるとよいですが、寄植えするときは周りの植物が好む環境も考えて植えましょう。
湿り気のある環境が好きな植物と合わせると失敗しにくいですよ。
葉焼けを防ぐため、強い日差しが当たる場所には植えないでください。
ただし、リシマキアの花を楽しみたい場合は日陰よりも日当たりのよい場所に植えます。
夏場に土が乾きすぎるようであれば、腐葉土などでマルチングを施し、乾燥を防ぎます。
まとめ
リシマキアは放置さえしなければ育てやすく、お庭に植えても問題ない植物です。
水切れには注意が必要ですが、丈夫で目立つ病害虫もないので管理がとても楽です。
品種がたくさんあるので、好みの種類のリシマキアを育ててくださいね。
リシマキアの育て方は、こちらの記事で詳しく解説しています。