夏にピンクや白の鮮やかな花を咲かせてくれる百日紅(サルスベリ)。
シンボルツリーとしても人気の植物ですが、「百日紅を植えてはいけない」という人もいます。
ほとんどが迷信なので、気にしなくて大丈夫。
百日紅は庭に植えても問題ない花木です。
この記事では、百日紅が庭に植えてはいけないと言われる理由についてくわしくまとめました。
サルスベリを植えてはいけない理由6つ
百日紅を植えてはいけない理由は以下のものが挙げられます。
- 名前が「滑る」を連想し縁起が悪いから
- 子どもが木登りするとツルツル滑って危ないから
- 人の生気を吸って育つという迷信があるから
- お寺や墓地に植えられているから
- 大きくなりすぎるから
- こぼれ種で増えるから
ほとんど迷信ですので、あまり気にしすぎずに読んでみてくださいね。
名前が「滑る」を連想し縁起が悪いから
「サルスベリ」の名前が「滑る」を連想し、縁起が悪い木と言われています。
「滑る」が
- 受験に落ちる
- 運気が落ちる
- 出世できない
- 商売がうまくいかない
という意味に捉えられてしまうのです。
単なる迷信ではありますが、気になる人もいるようです。
子どもが木登りするとツルツル滑って危ないから
百日紅は木肌がツルツルしているため、子どもが木登りすると滑って危ないから植えてはいけないと言われることがあります。
「サルスベリ」の名前の由来は、「木登りが得意なサルでも滑ってしまう木」ということ。
昔は木登りをして遊ぶ子どもが多かったから、言われるようになったのかもしれませんね。
もしお子さんがサルスベリで木登りをするなら、滑って怪我をしないよう気をつけてください。
人の生気を吸って成長するという迷信があるから
百日紅の樹皮は、ツルツルして人間の肌のようなので、人の生気を吸って成長するという迷信があります。
実際はそんなことはあり得ません。
普通の植物と同じで、日光を浴びて光合成をして成長します。
むしろ百日紅のツルツルした木肌はとても美しいですよ!
お寺や墓地に植えられているから
百日紅はお寺や墓地によく植えられているため、一般家庭の庭には植えない方がよいと考える人もいます。
お寺や墓地に植えられている理由は諸説ありますが、中国で仏教を勉強した僧が百日紅を日本に持ち帰ったことが知られています。
百日紅がお釈迦さまが誕生したときに咲いていた無憂樹(むゆうじゅ)に見立てられて、お寺に植えられるようになったという説もあります。
現代では、一般家庭の庭に植えてもまったく問題ありません。
大きくなりすぎるから
百日紅はとても強い植物で、大きく成長するため、植えてはいけないと言われることがあります。
3m程度であることが多いですが、最大で10mほどになる場合も。
百日紅が大きく成長しすぎると、他の植物の生育に影響が出ることがあります。
そのため、百日紅を植える場合は、しっかりとスペースを確保して植えるようにすることが重要です。
こぼれ種で増えるから
百日紅の花が咲いた後、そのままにしておくと、こぼれ種で小さな百日紅が生えてくることがあるため、植えてはいけないと言われることがあります。
こぼれ種育ちの百日紅が成長すると、木になってしまい、根が張ると抜けなくなることも。
私の実家でも、こぼれ種で百日紅が生えてきましたよ…!
よくよく見ていないと、気づいたら木が生えていたなんてことになりかねません。
百日紅を植える場合は、こぼれ種にも注意が必要です。
サルスベリは庭に植えても大丈夫!シンボルツリーにおすすめ
百日紅は庭に植えても問題なく、シンボルツリーにおすすめの花木です。
「百日紅を植えてはいけない」という理由のほとんどは迷信。
あまり気にしすぎなくて大丈夫ですよ!
百日紅がシンボルツリーにおすすめの理由は…
- 木肌が美しい
- 夏に咲く花が美しい
- 丈夫で育てやすい
- 強剪定をしても耐えられるくらい強い(=剪定で樹高をコントロールできる)
「縁起が悪い木」と言われることのある百日紅ですが、庭に植えるメリットが大きい木です。
現代ではあまり気にしすぎず、庭に植えて大丈夫です。
サルスベリの剪定に困ったら、プロに頼むのが安心です。
まとめ
百日紅が植えてはいけないと言われている理由について解説しました。
百日紅の木肌がツルツルしていることで、「縁起が悪い木」という迷信が複数あります。
でも、実際は植えてもまったく問題なく、シンボルツリーにおすすめの花木です。
暑い夏に鮮やかな花を咲かせてくれる貴重な存在の百日紅。
ぜひお庭に植えてみてくださいね!
百日紅の花が咲かない理由や対策について、こちらの記事でくわしく解説しています。
サルスベリの育て方は、こちらの記事で詳しく解説しています。