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桜の木を植えてはいけない理由は?縁起が悪い以外にも問題がすごい

桜の木を植えてはいけない理由は問題が多すぎるから!縁起や実害を解説

日本の春には欠かせない桜の木が、お庭にあれば素敵ですよね。

しかし、桜の木は植えてはいけないと言われます。

その理由は問題点が多いから。

縁起が悪いと言われたり、病害虫の被害を受けやすかったりと、たくさんあります。

結論を言えば、桜の木は植えても良い植物です。

ただし、注意しないといけない点が複数あり、育てるには覚悟も必要になります。

この記事では、桜の木を植えてはいけない理由と対処法を解説します。

運営者
みゆき

みゆ庭編集部

ガーデニングコーディネーター

元植物を枯らすタイプ…。
コツをつかんだら、うまく育てられるように!
ずぼらガーデニングくらいがちょうどいい♪

目次

桜の木を植えてはいけない理由

桜の木を庭に植えてはいけない理由

桜の木を植えてはいけない理由は、以下の5つ。

縁起が悪い

桜の木を庭に植えてはいけない理由

桜の木を植えてはいけない理由の1つ目は、縁起が悪いと言われるから。

桜の木は縁起が悪いと言われる主な理由は3つあります。

  • 不吉である
  • 「失敗」や「短命」を連想させる
  • 戦争や死をイメージさせる

桜の木が不吉とされるのは「桜の木の下に死体が埋まっている」「生き物の血を吸って花を咲かせる」と言われるからです。

この言い伝えが広まった理由の1つとして、梶井基次郎の「桜の樹の下には」という著書があります。

「桜の樹の下には屍体が埋まっている!」のインパクトのある冒頭文が有名な短編小説で、読み手に本当に桜の木の下に死体が埋まっているのではないかと想像させるような物語です。

言い伝えは物語の一文であるため、迷信であることがわかります。

しかし、桜の木が慰霊樹として実際に使われていることや、近くの植物を枯らしてしまうほど養分をよく吸う性質があることと相まって現実味のある言い伝えとして知られています。

次に、「失敗」は桜の花がぱっと散ってしまうことから連想された言葉で、試験に不合格だった時の表現に「桜散る」という言葉があります。

昔は桜の花の寿命が短く、枝を切ると枯れてしまうため「短命」を連想させる木でした。

また、戦場で命を落とすことを桜と重ねて「散る」と表現します。

「同期の桜」の有名な軍歌や、桜花という名の特攻兵器もあり、桜の木は戦争と切り離せない存在です。

これらのさまざまな理由が重なって桜の木は死の象徴とも言われ、縁起が悪いから植えてはいけないと言い伝えられるようになりましたが、桜の木を植えたからといって人体や生活に影響が出るわけではないので気にする必要はありません。

広大なスペースが必要になる

桜の木を庭に植えてはいけない理由

桜の木を植えてはいけない理由の2つ目は、広大なスペースが必要になること。

桜の根はとても強く、植えている場所の土の養分を吸い尽くしてしまうほどです。

近くに植えている植物に養分が行き渡らず、成長を阻害したり枯れてしまうことがあります。

更に、養分を吸って育った根は、年数が経つと根の浅い部分が発達して家の基礎を壊してしまう可能性もあります

桜の木が成長すると、幹周りだけで1m以上、樹高も枝張りも10m以上になるため植える場所を選びます。

落ちた花びらや葉が広範囲に散らかることも考えると桜の木の幅以上のスペースがほしいところです。

花びらや落ち葉の掃除が大変

桜の木を庭に植えてはいけない理由

桜の木を植えてはいけない理由の3つ目は、花びらや落ち葉の掃除が大変なこと。

掃除が大変なのは春の花びらだけではありません。

桜の木は落葉樹なので、冬になるといっせいに葉を落とします。

大きな木になるほど多量の花びらや枯れ葉が落ち、ゴミの量も増えるので掃除も処分も苦労します。

更に問題になるのは雨風が強い日の桜の花びら。

桜の花びらが敷地外の遠くにまで飛んでいってしまって、近くのお家の敷地に入り込んでしまうこともあります。

ご近所トラブルの原因になりかねないので、桜の木を植えるなら近くのお家や駐車場のことを考える必要があります。

桜の木の花びらや落ち葉はひたすら掃除するしか対処法がないのも難点で、枝垂れ桜や樹高が低めの品種でも悩まされます。

特に花びらは薄くて掃除がしにくく、車にくっついてしまうと剥がれなくて大変

砂利や平らでないコンクリートの路面に落ちた花びらや、雨を吸った桜の花びらも片付けにくいので、花びらや落ち葉のお掃除問題は桜の木を植えた後に後悔してしまう原因のひとつとなっています。

病害虫対策が大変

桜の木を庭に植えてはいけない理由

桜の木を植えてはいけない理由の4つ目は、病害虫対策が大変なこと。

桜の木は害虫がつきやすく、さまざまな病気にかかりやすい植物です。

桜の木にはチャドクガやイラガのように人体に害を及ぼす毛虫や、芋虫、アメリカシロヒトリなど厄介な害虫が大量にわきます。

特定外来生物であるクビアカツヤカミキリや、シロアリまでもが桜の木につく可能性があります。

更に、せん孔褐斑病・幼果菌核病・コブ病、がんしゅ病や薬剤で防ぐことができないてんぐ巣病という伝染病など多くの病気にかかりやすく、せっかく育てた桜の木が枯れないようにするには、病害虫予防のための薬の散布が必要です。

桜の木が小さなうちは薬剤にかかる費用も労力も少なくて済みますが、大きくなり手に追えなくなると薬剤散布のために業者に依頼しなくてはいけません。

剪定が難しい

桜の木を庭に植えてはいけない理由

桜の木を植えてはいけない理由の5つ目は、剪定が難しいこと。

桜の木は放っておくと屋根より高くなってしまうほど大きくなるため、小さく維持するためには剪定が欠かせません。

しかし、太くなった桜の枝を切ると桜の木が弱ったり、切り口から入った雑菌により桜の木が枯れてしまいます。

剪定を業者に頼まなければいけなくなるほど大きくなってしまうと、薬剤散布と同様に毎年剪定のための費用がかかります。

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桜の木を植える時の対処法

桜の木を庭に植えてはいけない理由

桜の木を植える時の対処法は以下の3つ。

良い意味もある

桜の木を庭に植えてはいけない理由

桜の木を植える時の対処法の1つ目は、縁起が良い木として植えること。

ネガティブなイメージのある桜ですが、良い意味もあります。

入学や卒業、結納や結婚のお祝いの時に使われる縁起が良い花です。

戦争に関しても「散る」だけではなく、第二次世界大戦後には平和や復興を願って植えられています

桜の花言葉は「精神美」「優美な女性」の2つで、不吉な花言葉もありません

桜の木を植える時はネガティブな言葉は気にしすぎないようにして、良い意味をイメージして植えましょう。

大きくなりにくい品種を選ぶ

桜の木を植える時の対処法の2つ目は、大きくなりにくい品種を選ぶこと。

敷地の広さを確保することは桜の木を植える時に、最も大事な点と言えます。

大きくなってしまうと場所をとるだけでなく、お手入れが大変になって病害虫が発生した時に発見が遅れてしまったり、薬剤や業者に依頼する時の費用が高額になるなどのデメリットがあります。

おかめ桜や小彼岸桜、鉢植えや盆栽に使われる旭山桜などの樹高が比較的低い品種を選んで植えると管理がしやすいです。

業者の利用を考える

桜の木を庭に植えてはいけない

桜の木を植える時の対処法の3つ目は、桜の木が大きくなってきた時の業者の利用を考えること。

桜の木を植える時は、害虫駆除や剪定に専門業者を呼ぶことを考慮しなければいけません。

樹高が低い品種を植えても、害虫に悩まされる可能性が高いからです。

桜の木を植える前に業者の情報や、費用を調べておくことが大切です。

桜の木の管理が難しく処分することになってしまった時も伐採や処分費用が大きな金額になりますので、本当に管理ができるのか経済面の負担も合わせてよく考えてから桜の木を植えましょう。

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まとめ

桜の木を植えてはいけないと言われるのは、縁起が悪いという点よりも管理が大変である点が大きな理由だとわかりました。

近隣の環境や維持費用、敷地のスペースと植える場所は特によく考える必要があります。

剪定や薬剤散布を業者に任せるとしても、毎日のお掃除や害虫が大量発生した時の対処をする覚悟も必要です。

桜の木は植えてみたいという気持ちだけで植えてはいけない植物と言えます。

桜の木を植えたいけれど問題点をクリアするのが難しい時は、省スペースで屋内でも楽しめる桜盆栽がおすすめですよ。

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