パッとわかる!ドドナエアの育て方
- 乾燥気味の環境を好むので、水はけのよい土を用意・土が乾いたときだけ水やり
- 肥料ほぼいらず!(弱っている様子が見られたら液体肥料を少なめに与える)
- 丈夫なので、好きな形にいくら剪定しても大丈夫
ドドナエアは、洋風のドライなお庭にはカッコよく映える花木です。
夏には細長い緑葉が美しく、冬になると紅葉するのに落葉しないのが魅力なところ!
生育が早いかつ丈夫で、管理は比較的に容易なので、初心者が挑戦しやすいです。
ここでは、ドドナエアの育て方と管理のコツをご紹介します。
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ドドナエアの詳細情報
植物名 | ドドナエア |
学名 | Dodonaea viscosa |
英名 | Hop Bush |
科名 | ムクロジ科 |
属名 | ハウチワノキ属 |
園芸分類 | 庭木・花木 |
形態 | 低木 |
樹高 | 1~3m |
原産地 | オーストラリア |
開花期 | 4~5月 |
花色 | ピンク |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 強い |
ドドナエアは、オーストラリア原産の常緑低木です。
オーストラリア原産の植物をオージープランツと呼ばれ、ドドナエアもその一つ。
夏には細長い緑葉、冬に近づくとワインレッドに紅葉するのに落葉しないのが魅力なところ。
春にピンク色の小花が咲き、雌木の場合花後にピンク色のサヤができます。
葉と花の美しさに魅了されて、これまでは低木や生垣としてよく仕立てられました。
近年は寄せ植えにも使われるようになり、後ろに配置することで立体感を出してくれます。
ドドナエアは、日本の関東以南なら屋外で、寒冷地なら鉢植えで管理します。
育て方には、原産の環境に基づき乾燥気味に管理するのがポイント。
また、日当たりのよい場所で管理するとより美しさを発揮してくれます。
水はけのよい土を用意し、水やりは土の表面が乾いたら水やりするだけでOKです。
肥料はほとんど必要としなく、剪定は好きな形にばっさりと仕立てても枯れません!
ドドナエアは手間のいらない生垣としても重宝されます。
ドドナエアの育て方|購入から植え付けまで
入手方法と販売時期
ドドナエアは、苗で園芸店やネット通販で入手します。
ドドナエアは雌雄異株(雌花と雄花をそれぞれ別の株につける)。
雌雄を区別して販売することは少なく、雌はサヤを付けます。
サヤのついたものを購入する場合は、春~初夏に現物チェックするとよいでしょう。
ドドナエアには種類がいくつかありますが、主に出回るものをまとめました。
- プルプレア:常緑、冬になると紅葉になる
- ビスコーサ:冬でも葉の色が緑のまま
用土
ドドナエアは、水はけのよい土が適しています。
鉢植えなら、市販の培養土でOK。
地植えなら、庭土の水はけが悪ければ予め川砂を混ぜ込みます。
植える前に元肥と腐葉土をすき込んでくださいね。
植え付け・植え替え
ドドナエアは、春か秋に植え付けます。
鉢植えなら、苗より1~2回り大きい鉢を用意して作業。
地植えなら、苗が3号ポットの場合はまず、鉢に植え付けて管理します。
6号サイズの大きさになってから地植えにしましょう。
ドドナエアはあまり根が広がらないので、浅植えにするのが植え付けポイント。
鉢植え、地植えとも植え付けたらたっぷりと水を与えてくださいね。
鉢植えの植え替えは1~2年に1回、春か秋に作業します。
一回り大きい鉢を用意して、古い土をなるべく根につけておくのが植え替えポイント。
日当たり・置き場所
ドドナエアは、日当たりと風通しの良い場所で育ちます。
ドドナエアは耐陰性が強いので、明るい日陰でも栽培可能。
ただし、あまり日に当てないと花つきが悪くなるので、気を付けてくださいね。
ドドナエアの育て方|日々のお世話
水やり
ドドナエアは、乾燥気味の環境を好みます。
鉢植えは、土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れるまで水やりです。
地植えは、雨水に任せるだけでOK!
肥料
ドドナエアは、ほとんど肥料がなくても育ちます。
鉢植えなら、株の生育状況を見て春と秋に少なめに液体肥料を与える程度でOK。
地植えは、追肥がなくても大体は育ちます。
枯れそうな様子が見られたら、液体肥料を少し与えるとよいでしょう。
剪定・切り戻し
ドドナエアは、真夏と真冬を避ければいつでも剪定可能。
自然樹形を楽しむなら、混みあった枝や古い枝をカットします。
生垣として仕立てるなら、形を整える・高さ調整するなど強い剪定してもOK。
ドドナエアは丈夫なので、いくら剪定しても枯れることがないので安心してください。
夏越し
ドドナエアは、暑さに強いので夏越しの作業はありません。
冬越し
ドドナエアは、耐寒性-5℃あるといわれています。
関東以南ならば、屋外で越冬できます。
冬越の作業は、腐葉土やわらなどで株にマルチング。
寒冷地は、鉢植えで管理するとして、冬に近づいたら室内に取り込みます。
日光が大好きな植物なので、冬の晴れた日の昼には屋外に移動してあげましょう。
ドドナエアは、寒さに当たると葉が緑からワインレッドに少しずつ変化していきます。
病害虫
ドドナエアは、目立った病害虫の被害はありません。
ドドナエアの増やし方
ドドナエアは、挿し木で増やします。
挿し木は、6月頃に作業しましょう。
新しい枝の先端から10cmほどの下をカットし、切り口側の葉を落として、葉を4枚にします。
カットした枝を挿し木用の土に挿して、明るい日陰で管理。
この時、乾燥させないようにこまめな水やりを行ってください。
発根したら、植えたい場所に定植します。
まとめ
ドドナエアは、あまり欠点が見つからない低木なのかもしれません!
乾燥気味で管理OK、紅葉するのに落葉せず、ピンクの花が可愛く、病害虫に強い、など優れた植物。
環境やお庭の雰囲気に合えば、心強い存在になってくれるでしょう。
ぜひドドナエアを育ててみてはいかがでしょうか。