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ウツギの育て方と管理のコツを初心者にもわかりやすく解説

ウツギの育て方と管理のコツを初心者にもわかりやすく解説

パッとわかる!ウツギの育て方

  • ウツギは大きくなるので、スペースをしっかり確保してから植える
  • 花後の剪定では間引くように枝を整理して、病害虫の発生を予防する
  • 乾燥と暑さに強くても、水切れには注意する

ウツギは北海道から九州まで、日本のあらゆる地域の山や野原で自生しています。

日本では生け垣や庭木として、昔から畑や庭によく植えられている植物のうちのひとつです。

ウツギは5月ごろから初夏にかけて、枝の先にいくつもの花を連ねて咲かせます。

開花期のピークには、枝の先が花の重みで枝垂れるほど多くの花を咲かせるので、とても見応えがありますよ。

ウツギは日本が原産地なので、トラブルの起きやすい夏や冬の期間も管理がしやすく、初心者にも育てやすい植木です。

この記事ではウツギの育て方と管理のコツをお伝えします。

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運営者
みゆき

みゆ庭編集部

ガーデニングコーディネーター

元植物を枯らすタイプ…。
コツをつかんだら、うまく育てられるように!
ずぼらガーデニングくらいがちょうどいい♪

目次

ウツギの詳細情報

ウツギの育て方
ウツギ
植物名ウツギ
学名Deutzia crenata
英名Deutzia
科名アジサイ科(ユキノシタ科)
属名ウツギ属
園芸分類庭木・花木
形態低木
樹高1m~3m
原産地日本、中国
開花期5月~7月
花色白、ピンク、赤
耐寒性強い
耐暑性強い

ウツギは樹高が平均して2mほどの高さの、庭木として管理しやすい植物です。

大きくなると3mほどの高さにもなりますが、剪定をしていれば2mまでの大きさに抑えられます。

ウツギは60~70種類と多くの種類があり、咲き方や花色のバリエーションが豊富です。

梅の花びらのように丸い花をつけるウツギや、斑入りの葉、丸い葉のウツギもあります。

その中でもヒメウツギと呼ばれる、樹高が1m前後の小さなウツギは、鉢植えでも育てられる人気品種です。

ほとんどのウツギが植える場所を問わず、日当たりの悪い場所でも育ちます。

ウツギの育て方|購入から植え付けまで

ウツギの育て方

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入手方法と販売時期

ウツギの苗木を入手しやすい時期は2月から6月の間です。

5月から6月の間が主な開花時期なので、開花苗がほしければ5月まで待ちます。

植え付け適期に購入するなら2~3月に購入します。

中には開花時期が1、2ヶ月前後する品種もあるので、購入時に必ず花色や開花時期を確認してください。

用土

ウツギは市販の花木・庭木用の培養土で育てられます。

水はけが良い腐植質の土を好むので、赤玉土5:腐葉土2:黒土3や、赤玉土5:腐葉土2:鹿沼土2:川砂1の割合で配合した土で育てるとよく育ちます。

植え付け・植え替え

ウツギの植え付けと植え替えは、落葉する12月から3月の間に行います。

寒冷地やあまりにも寒さが厳しいときは、2月を過ぎてから3月までの間に植え付けます。

ほとんどのウツギが1mを超えて大きくなるので、十分なスペースを確保できる場所に植えましょう。

鉢植えに使う鉢はウツギの根鉢より一回り大きなものを選びます。

地植えのウツギは植え替え不要ですが、鉢植えは2年に1度は植え替えが必要です。

ウツギは細かい根をたくさん生やす植物です。

購入した苗木やよく育った鉢植えの場合、ポットや鉢の中にびっしりと根が詰まっていることがあります。

根が詰まって固まっているときは、古い土と傷んだ根を取り除き、3分の1ほどほぐしてから植えます。

日当たり・置き場所

ウツギは半日陰でも問題なく育ちますが、日当たりの良い場所で育てると早く大きく育ちます。

湿り気のある土を好むので、育てる場所を選べるなら、土の乾きにくい直射日光を避けた場所で育てます。

ウツギの育て方|日々のお世話

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水やり

地植えのウツギの水やりは基本的に降雨に任せます。

乾燥しやすい真夏や直射日光の当たる場所では、土が完全に乾いてしまう前にたっぷり水を与えます。

鉢植えのウツギの水やりも、土が乾きかけてからたっぷり水やりをする程度で大丈夫です。

落葉する秋以降は、水やりを控えて乾かし気味に管理します。

肥料

ウツギに肥料を与える時期は、花後と12月から2月の間の2回です。

ウツギの花が終わった6月ごろと、12月から2月の間に1回ずつ、発酵油かすと緩効性化成肥料を施します。

ウツギは肥沃な土を好むので、発酵油かすのような有機肥料を与えるとよく育ちますが、においや虫が寄るのを避けたい場合は化成肥料のみでも生育可能です。

剪定・切り戻し

ウツギの剪定時期は、毎年、花後と冬の2回。

ウツギの花が終わった6月から7月までの間に行う剪定では、しっかりと間引くように剪定します

まず不要な枯枝や徒長枝を落とし、混み合っている部分の枝と、勢いの強い古い枝を株元から切り落とします。

12月から3月の間の剪定は伸びすぎた部分を軽く整える程度で大丈夫です。

ウツギの花芽まで落としてしまうので、7月中旬以降は剪定をしません

大きくなりすぎたウツギを小さく整えるには、2月ごろに切り戻しをします。

3~4年経ったころを目安に、全ての枝を株元まで切り詰めます。

強く切り戻したウツギはその年の花を咲かせられませんが、春には再び勢いよく芽吹く姿が見られますよ。

ウツギの剪定に困ったら、プロに頼むのが安心です。

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夏越し

ウツギは暑さに強いので、夏場の置き場や管理に気をつける必要はありません。

冬越し

ウツギは冬越しのための特別な寒さ対策は不要です。

秋以降になると葉を落としますが、病気ではありません。

病害虫

ウツギは風通しが悪いと、病気や害虫が発生します

アブラムシやハダニは、ウツギの新しい枝が伸びてくる春から初夏にかけて発生しやすく、新芽やつぼみの汁を吸います。

発生初期であれば薬剤散布での駆除が可能です。

梅雨の湿度が高い時期にはうどんこ病やさび病が発生します。

ウツギの葉に白い粉のようなカビや茶色いさびのような斑点が出始めたら病気のサインです。

症状の出ている枝葉を全て取り除き、薬剤を散布します。

剪定で枝葉の風通しをよくするだけでも、病害虫が発生しにくくなります。

ウツギの増やし方

ウツギの育て方

ウツギの挿し木は7月に行うのが簡単です。

剪定でできた枝をそのまま挿し木として使えます。

その年に伸びた丈夫そうな枝を選ぶのがポイント。

その中でも、わき芽がよく発達している枝が成功しやすいです。

10cm~15cmに切った枝を赤玉土に挿し、根が伸びて安定するまで、半日陰で水切れしないよう管理します。

3月から4月の間にも同じやり方で、古い枝を使った挿し木ができます。

まとめ

ウツギは置き場所を選ばず、夏越し・冬越しも対策不要なので、育てるのがとても簡単です。

地植えならほとんどお世話をしなくても育ちます。

剪定や追肥の回数も年に2回だけで済むので、こまめなお手入れも必要ありません。

種類もたくさんあるので、気に入ったウツギを見つけたら、ぜひ育ててみてくださいね。

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