パッとわかる!ダリアの育て方
- 根が横に広がるので、場所に余裕をもって植え付ける
- 球根植物なので、やや乾燥気味に管理する
- 寒さ対策しながら植えっぱなしでOK
ダリアは、大輪や小輪、シンプルな咲き方やダイナミックな咲き方など種類があります!
一見鮮やかな植物だが、お手入れが比較的容易なのでぜひおすすめしたいものです。
この記事では、ダリアの育て方と管理のコツをご紹介します。
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ダリアの詳細情報
植物名 | ダリア |
学名 | Dahlia |
英名 | Dahlia |
科名 | キク科 |
属名 | テンジクボタン属 |
園芸分類 | 球根 |
形態 | 多年草 |
樹高 | 20~150cm |
原産地 | メキシコ、グアテマラ |
開花期 | 7月~10月頃 |
花色 | 赤、白、黄、オレンジ、ピンク、紫、黒など |
耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | 強い |
ダリアは、キク科の春植え球根の植物です。
ダイナミックに咲く大輪、優雅に咲く中輪、シンプルに咲く小輪など品種が多いです。
花色も豊富で、今では3万品種ほどあります。
お庭で育てて楽しむ人もいれば、切り花としてカットする人もいます。
ダリアは、日当たり・水はけ・風通しの良い場所で育ちます。
用土は水はけのよい土を用いて、元肥をすき込みます。
肥料は、植え付け時と開花前9月頃の2回ほど施します。
ダリアは、やや乾燥気味を好むので、水やりは土の表面が乾いた時にします。
ダリアは、初夏に一度咲きます。
真夏は高温多湿のため、花が咲きにくくなります。
真夏には、風通しを良くするための切り戻しをします。
切り戻すことで、秋ごろに再び花が咲きます。
ダリアは、寒さの対策をしながら植えっぱなしOKです。
また球根を掘り起こして、おがくずなどに埋めて保管してもよいです。
春ごろに分球して植え付ければ、増やせます。
ダリアの育て方|購入から植え付けまで
入手方法と販売時期
ダリアは、園芸店やネット通販で球根を購入できます。
春ごろになると、球根が多く出回るようになります。
球根の先端にクラウンがあり、小さな発芽点です。
そのクラウンを見つけれたら芽を出すので、球根選びのポイントです。
外側がきれいな状態であれば、なおさらよいです。
苗でも販売しているので、生き生きとした緑の葉がついているものを選びます。
用土
ダリアは、水はけのよい土を好みます。
鉢植えなら、市販の園芸用培養土を用意します。
地植えなら、掘った土に腐葉土や元肥をすき込みます。
大輪のダリアは養分をより必要とします。
大きさに応じて、石灰も混ぜておくとより効果的です。
植え付け・植え替え
ダリアは、3~4月頃に球根を植え付けます。
植え付けは、20℃前後が適期なので7月までOKです!
ダリアは球根の根が横に広がるので、1つの鉢には1個にしましょう。
地植えは、間隔30cmほど空けて植えます。
鉢植えと地植えともに、植え付けの深さは10cmほどです。
大型のダリアには、支柱が必要なので植え付けの時に用意します。
植え替えは、春ごろに球根を整理して、新しい用土に替えます。
日当たり・置き場所
ダリアは、日当たり・水はけ・風通しの良い場所で育ちます。
生育中は日当たりを確保してあげるとよいです。
しかし、真夏の強い日差しや高温が苦手です。
鉢植えなら、日陰へ移動させます。
地植えなら、遮光ネットなど用いて日よけします。
ダリアの育て方|日々のお世話
水やり
ダリアは、高温多湿の状態だと弱ってしまいます。
鉢植えなら、土の表面が乾いたら水やりをします。
地植えなら、雨水に任せるので基本的には水やり不要です。
ダリアに水やりするときは、花やつぼみには水がかからないようにして、株元に注ぎます。
水の勢いによって花やつぼみが傷み、病気が発生しやすくなるからです。
球根植物は乾燥に強いですが、極端に乾燥していたら水を与えてください。
肥料
ダリアの植え付け時に元肥をすき込み、9月ごろには追肥です。
真夏の間は花が休みがちになるので、夏は肥料を与えないようにしましょう。
秋ごろは、ダリアが本領を発揮して花が咲く時期なので9月に追肥します。
剪定・切り戻し
ダリアは、涼しく乾燥した気候(原産地メキシコ)で自生していました。
そのため日本の夏は高温多湿なので、真夏は花が咲きにくいです。
真夏の8月上旬に切り戻しましょう。
風通しがよくなって秋ごろに花が咲きます。
切り方は、株元の下から3~4節を残して切り戻します。
切り口をみると、茎が空洞になっています。
切ったままだと、その空洞に水がたまって腐敗します。
対策としては、切り口をよく乾燥させてからアルミホイルなどで覆います。
空洞は葉の節ごとに閉じていて、竹のような構造をしています。
閉じている部分(葉の節)で茎を切ると、水がたまりにくくなるのでその方法もあります!
花が咲くと、ひとつひとつ枯れるので花がら摘みをします。
花がら摘みは、次の開花につなげるのに大切な作業です。
夏越し
ダリアは、暑さに強いので夏越しの作業はありません。
注意するのは、真夏の高温多湿です。
この時期は日陰を作り、水やりを控えめにします!
冬越し
ダリアは、冬に弱いので冬越しの作業が必要です。
冬越し方法が2つあります。
- 球根を植えっぱなしするなら、球根が凍らないようにマルチング
- 球根を掘り上げて、おがくずなどの中で乾燥させて保管
冬越しをしたら、翌年春ごろに球根を分球します。
分球したら、植え付けて前年と同様に育てます。
病害虫
ダリアは、高温多湿の状態になると灰色かび病にかかります。
病気の部分を見つけたらすぐ取り除きます。
日頃から枯れた花や葉を取り除きます。
風通しの良い状態になるので、病気を予防できます。
ダリアの増やし方
ダリアは、分球して増やします。
球根は、一つの茎を共有しています。
分球する際は、茎を折らないようにします。
茎が折れると芽が出なくなります。
茎には気をつけて、ナイフなどを用いて分球します。
まとめ
ダリアは力強く鮮やかで育てやすい球根植物です。
お庭を鮮やかにしてくれますが、切り花としても親しまれています!
ぜひダリアを育てて、おうちの花瓶に挿してみてはいかがでしょうか。