冬の定番の花・シクラメン。
うまく育てれば毎年咲いてくれるのですが、夏に枯れてしまうことも多いですよね。
シクラメンの夏越しには2通りのやり方があります。
この記事では、シクラメンの夏越しのコツについて解説します。
コツをおさえて、シクラメンの夏越しを成功させましょう!
シクラメンの失敗しない夏越し方法
シクラメンは多年草の球根植物であるため、上手に夏越しができれば次の年もまた花を咲かせます。
シクラメンの失敗しない夏越し方法には、2つのやり方があります。
ここからは、シクラメンのドライタイプとウェットタイプのやり方についてお話します。
ドライタイプ(シクラメンを休眠させるやり方)
ドライタイプの夏越し方法は、水やりなどが不要なので、管理が楽で失敗も少ないです.
ウェットタイプよりも遅い時期(年明けの1月から2月)に花を咲かせます。
- 梅雨の時期に、枯れて残った葉っぱや茎を全て取り除く。
- 風通しのよい日陰に置いておく。
- 9月の中旬の時期まで、全く水を与えないようにする。
葉っぱを取り除く時期を逃してしまうとドライタイプの方法にできないため、タイミングを逃さないようにしましょう。
ウェットタイプ(シクラメンを休眠させないやり方)
ウエットタイプの休眠方法は、水やりなどの日ごろの管理が必要です。
ドライタイプよりも早い時期(年内)に花を咲かせることができます。
- 花が終わった時期に、傷んだり枯れている葉や茎をきれいに取り除く。
- 風通しが良く直射日光が当たらないベランダや軒下などに置く。
- 土が乾いたら、鉢底から流れるくらいしっかりと水をやる。
底面給水鉢(鉢の下から水を吸い上げるタイプの鉢)の場合、夏場は受け皿には水は溜めず、土の上から水をかけるようにしましょう。
これは、暑い夏の時期に受け皿に水が溜まったままの状態だと、水の温度が上がり球根が蒸れて腐ってしまうからです。
また、球根にばい菌が入るのを防ぐために、傷んだ茎や葉っぱはこまめに取り除くようにしましょう。
シクラメンの夏越しは難しい?
一般的に「シクラメンの夏越しは難しい」と言われています。
それは、日本が梅雨から夏に高温多湿になりやすいからです。
もともとシクラメンは乾燥した環境に適していて、高温多湿がとても苦手な植物です。
ですが、高温多湿にならないような環境で管理すれば、シクラメンの夏越しはそれほど難しくはありません。
まとめ
今回は、シクラメンの夏越しについて、ドライタイプとウェットタイプの2つの方法をご紹介しました。
今まで「シクラメンは夏越しが難しい」と思われていた方も多くいらっしゃるかもしれません。
ですが、今回ご紹介したやり方で夏も適切に管理することができれば、きっと冬には美しい花を咲かせてくれることでしょう。
大事に育てたシクラメンの花が咲いたときには喜びもひとしおなので、より園芸の素晴らしさを実感することができると思います。
ぜひ、初心者の方も今まで失敗した経験がある方も、ドライタイプとウェットタイプのどちらか自分に合ったやり方を選んで、シクラメンの夏越しに挑戦されてみてはいかがでしょうか?