パッとわかる!ケイトウの育て方
- 日当たり・水はけのよい場所で花色を美しく保つ
- 夏は水切れを起こさないように朝夕に水やりをする
- こぼれ種で育つので、枯れたらそのままでOK!
ケイトウは、暑さに強く日当たりがよい場所ほど彩ってくれるので、夏に育てたい植物です。
ニワトリの頭(鶏頭)のような形の花を咲かす姿がケイトウの特徴です。
近年では、品種改良によって花の形にバリエーションが増えてきました。
この記事では、ケイトウの育て方と管理のコツをご紹介します。
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ケイトウの詳細情報
植物名 | ケイトウ(鶏頭) |
別名 | セロシア |
学名 | Celosia |
英名 | Cockscomb |
科名 | ヒユ科 |
属名 | ケイトウ(セロシア)属 |
園芸分類 | 草花 |
形態 | 一年草 |
樹高 | 10~200cm程度 |
原産地 | アジア、アフリカ、アメリカの熱帯域 |
開花期 | 7~11月ごろ |
花色 | 赤、黄、オレンジ、ピンクなど |
耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | 強い |
ケイトウは、世界各地で暖かくて日当たりがよい熱帯域で自生するヒユ科ケイトウ属です。
ケイトウの花形がニワトリの頭(鶏頭)に似ていることから、名づけられました。
日本は真夏に美しく花を保ち、工夫次第ではクリスマスまで育てることができます。
乾燥が苦手なうえに蒸れに弱いので、水やりのタイミングを見計らう必要あります。
ケイトウはこぼれ種で育つので、ほとんど手間をかけずお庭をユニークに彩ってくれます。
ケイトウの育て方|購入から植え付けまで
入手方法と販売時期
ケイトウは、園芸店やネット通販で苗と種子を購入できます。
苗は、初夏~秋に多く出回るようになります。
種は、年中販売されていますが、種まき時期は5~8月です。
ケイトウの種類が50以上あり、お花の形により大きく4つ分けられています。
- トサカケイトウ→ニワトリの頭のトサカのような形
- 久留米ケイトウ→丸くて小さい波を打ったような形
- フサゲイトウ →燃え上がる炎のよう形
- ヤリゲイトウ →細長い槍のような形
お気に入りの花形によって、ケイトウを選べるのでユニークなお庭が作れそうです!
用土
地植えなら、植え付け前に腐葉土と堆肥をすき込み、水はけのよい土にします。
鉢植えなら、市販の培養土で問題ありません。
水はけが悪いと、蒸れが起こりやすいので根腐れしてしまいます。
植え付け・植え替え
ケイトウの植え付けは、苗なら6~7月または9月ごろです。
ケイトウは、根を傷めると根付きにくい性質があるので、移植をきらいます。
苗から育てる際、根を傷つけないように慎重に扱ってあげてくださいね!
種まきは5月~8月ごろですが、発芽適温は25℃前後なので地域の気温によって決めましょう。
ケイトウは、一年草なので植え替えの必要はありません。
日当たり・置き場所
ケイトウは、暖かくて日当たりのよい場所を好みます。
熱帯地域の植物なので、日照不足になるときれいな花色になりません。
ケイトウの育て方|日々のお世話
水やり
地植えと鉢植えともに、ケイトウが土に根を張るまでは、土が乾いたら十分に水をあげます。
お花が咲いてきたら、水やりは根元にあげてください。
お花に水がかかると、花色があせて美しく保つことができなくなります。
肥料
地植えの場合は、植え付けのときに元肥をあげます。
その後は、肥料をあげなくても育ちます。
鉢植えの場合は、本葉が3~4枚になったのちに、蕾が出るまでに月3回ほど液体肥料を施します。
肥料をあげすぎると、茎が太くなり葉が茂って、花が咲かなくなることがあります。
剪定・切り戻し
秋に入る前に、夏に咲いてくれたお花を少し短めに切ってあげます。
わきから芽が出てくるので、次の開花に期待できます。
ケイトウは蒸れが苦手なので、傷んだ葉や茎を見つけたら切ってあげると風通しがよくなります。
夏越し
ケイトウは、夏に水切れを起こすと衰えてしまいます。
土の表面が乾いたらたっぷりと水をあげましょう。
気温が高い時間帯に水やりをすると、蒸れの原因になります。
夏は、朝また涼しい夕方に水やりをしましょう。
冬越し
ケイトウは、気温10℃以下になると枯れてしまいます。
日本の冬に弱いですが、下の方法3つをやればクリスマスまでケイトウのお花を楽しめます。
- 秋に出回るケイトウの苗を入手する
- 苗を鉢植えで育てる
- 最低気温10℃以下になる前に、室内に取り込む
室内では、暖房器具の付近を避け、日当たりのよい場所に置くようにします。
室内でも土の表面が乾いたら水やり、花が咲いていれば肥料を少しあげましょう。
病害虫
ケイトウは日当たり・水はけが悪いと、立ち枯れ病にかかりやすくなります。
植え付け時に場所と土づくりを整えていれば、元気に育ってくれるはずです。
花期が長いのでアブラムシに注意して、定期的に市販スプレーを吹きかけてあげるとよいです。
ケイトウの増やし方
ケイトウは、こぼれ種から育ちます。
秋までに咲いてくれた花を花がら摘みをせずに、このまま植えっぱなしにします。
地面にこぼれ種が落ちて、翌年夏に芽を出します。
ケイトウの種を採りたい場合は、開花後のケイトウが乾燥して茶色くなったときに作業します。
枯れたお花をやさしく叩くと、種が落ちてきます。
採種したら、紙袋など入れて冷暗所で保管します。
種まきは、5~8月ごろに行ってください。
まとめ
夏に強くカラフルに咲いてくれるケイトウですが、植える場所と水やりにコツが必要です。
コツさえ分かればあとはこぼれ種で増えてくれるので、毎年夏~秋にケイトウを楽しめます。
個性的なお庭を作ってみたい方には、ぜひケイトウを育ててみてくださいね!