パッとわかる!カレックスの育て方
- 根付いた後は、乾いた時だけ水やりor雨水に任せる
- 春の芽吹きに備えて、冬頃に思い切って切り戻し
- 肥料はほとんど不要
カレックスは、病害虫に比較的強く年中常緑で大変育てやすいことから人気があります。
糸のような細長い葉や美しい葉色など観賞価値が高く、風になびく姿が気持ちよさそうです。
この記事では、カレックスの育て方と管理のコツをご紹介します。
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カレックスの詳細情報
植物名 | カレックス |
学名 | Calex |
英名 | Calex |
科名 | カヤツリグサ科 |
属名 | スゲ属 |
園芸分類 | グラス |
形態 | 多年草 |
樹高 | 10~30cm程度 |
原産地 | 東アジア |
開花期 | 4~6月 |
花色 | 茶色、白など |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 強い |
カレックスは、カヤツリグサ科スゲ属の植物で、品種が2000ほど全世界に広く分布しています。
年中常緑なので、ドライガーデンやロックガーデンの下草やグラウンドカバーとして利用されています。
寄せ植えにも重宝され、ほかの植物に合わせやすいので素敵に仕上がってくれます!
カレックスは、水やりほぼ不要で、植え付け時に元肥をすき込めば肥料施しはなくてもOKです。
夏の暑さや冬の寒さにも強いので、ほぼ放任で育ちます。
生長するにつれて中心部に葉がたまるようになるので、春の芽吹き前に思い切って切り戻しします。
カレックスは大きくなるので好みのサイズでカットして、株分けすると数を増やせます。
カレックスの育て方|購入から植え付けまで
入手方法と販売時期
カレックスは、園芸店やネットで苗や種を入手できます。
苗は、春になるとたくさんの品種が出回ります。
苗を購入する際は、株元から葉がしっかり立ち上がっているものを選ぶとよいです。
種は年中販売されていますが、種まき時期は3~5月または9~10月です。
カレックスの種類が豊富で、よく見られる品種を簡単にまとめてみました。
- シマカンスゲ:白い斑入り、カレックスの中で最も普及
- エバーゴールド:黄色い斑入り、ベアグラスとも呼ぶ
- コマンス:糸のような茶色い葉をもち、柔らかく垂れる
- ブキャナニー:細くて赤褐色の葉をもつ
- アウバウム:硬めの銅葉をもち、立ち上がりが丈夫
など種類が豊富なので、好みのカレックスを探してみてくださいね!
用土
カレックスは、水はけのよい土を好みます。
鉢植えにするなら、市販の培養土で育ちます。
地植えにするなら、水はけのよい土であれば基本的には育ちます。
土の水はけが悪ければ、土を掘り起こして腐葉土や元肥をすき込んでおきましょう。
植え付け・植え替え
カレックスの植え付けは、鉢植えと地植えともに、3~6月または9~10月に作業します。
鉢植えの植え替えは、根が詰まっていた時に一回り大きい鉢に替えてあげましょう。
または大きくなり過ぎたら株分けして、小さいサイズに植え替えることも可能です。
日当たり・置き場所
カレックスは、日当たりのよい場所でも半日陰でも育ちます。
葉に白い斑が入る品種は、日差しに当たると葉が傷みやすいので半日陰がよいでしょう。
銅葉や黄色葉の品種は、しっかり日を当ててあげると葉を美しく保ちます。
カレックスの育て方|日々のお世話
水やり
鉢植えなら、土の表面が乾いたら鉢の下から水が流れるまで水やりをします。
地植えなら、植え付け時にしっかり水やりを行い、根付くまで水を与えてください。
根付いた後は水やりはほとんど不要になり、雨水に任せるのみです。
肥料
カレックスを植え付ける時に市販の培養土や元肥をすき込んだら、追肥は不要です。
カレックスを早く大きくしたい場合、肥料を使いながら管理します。
春~秋に液体肥料を施すか、春に置き肥します。
剪定・切り戻し
カレックスは、春には芽吹くので冬あたりに思い切って切り戻しておくと良いです。
カレックスが大株になると、古い葉が中心部に溜まるようになります。
そのままだと風通しが悪くなり、枯れてしまいます。
地上部が3~5cmほど残すくらいでOKです。
草丈や株姿を整えたいときも、適宜にカットしてもかまいません。
夏越し
カレックスは、耐暑性が強いのでとくに夏越しの作業はありません。
カレックスは、極度の乾燥にはひどく苦手です。
乾燥させすぎると葉の先から枯れていくので、真夏の乾燥には注意して水やりをしましょう。
冬越し
カレックスは、耐寒性が強いのでとくに冬越しの作業はありません。
病害虫
病害虫の被害は、あまり発生しません。
カレックスの増やし方
カレックスは、株分けで増やせます。
株分けのタイミングは、春ごろに新芽が上がってきた頃や株が元気そうな時期に行います。
株を掘り上げて切りたいところをはさみでカットして、別の場所に植えるだけでOKです。
増やし方とは別に、下の場合によって株分けをする必要があります。
斑入り品種のカレックスは、先祖帰りで緑葉が生えてくることがあります。
先祖帰りとは、品種改良された植物が野生種に戻ってしまう現象です。
緑葉が出た場合は、株分けして緑葉の部分を処分します。
そのままにしておくと、緑葉ばかりになってしまいます。
まとめ
カレックスは、水やりや肥料施しをほとんどしなくてもよく茂るので、初心者には育てやすいです。
カラーリーフプランツとしても観賞価値が高いので、ぜひカレックスを育ててみてくださいね!