ゴツゴツとした見た目と、食べたときのさわやかな苦みが特徴的なゴーヤ。
つるがぐんぐん伸びて葉がたくさん出るので、真夏のグリーンカーテンとしても人気です。
夏の暑さに強く初心者でも比較的育てやすいのですが、花が咲かないというお話もよく聞きます。
この記事では、ゴーヤの花が咲かない原因と咲かせるための対処法をくわしくご紹介します。
ゴーヤの花が咲かない原因と咲かせるための対処法
ゴーヤの開花時期は7~9月です。
ゴーヤは雌雄同株(しゆうどうしゅ)といって、ひとつの株に雄花と雌花が咲きます。
特に「雌花が咲かない」という声をよく聞きますが、ゴーヤは雄花10~20に対して雌花は1くらいの割合でしか咲きません。
雄花より雌花のほうが少ないのは正常なので、心配しないでくださいね。
6月下旬の夏至を過ぎて夜の時間が長くなってくると雄花から咲きはじめ、雌花は株が充分に成長した8月以降に咲くことが多いです。
もし花が全く咲かない、花つきが悪いという場合は以下の5つの原因が考えられます。
日照不足
ゴーヤの花が咲かない原因の1つ目は、日照不足です。
ゴーヤは熱帯アジアが原産で気温が高く日当たりのよい場所を好むため、日照不足になると生育が悪くなり花が咲きません。
ゴーヤは真夏の直射日光でも枯れる心配がなく、西日でも元気に育ちます。
南向きや東向きなど、1日を通して日当たりのよい場所で育てましょう。
水やりが足りない
ゴーヤの花が咲かない原因の2つ目は、水やりが足りないからです。
ゴーヤはグリーンカーテンとしても人気で、葉がたくさん茂る植物です。
そのぶん水を多く必要とするため、水切れに注意してください。
水が足りていないと葉がしおれたり茶色く変色してきて、特に雌花のつきが悪くなってしまいます。
プランターの場合、土の表面が乾燥したら鉢底から流れ出るまでたっぷり水やりをします。
真夏で土が乾きやすいようであれば、朝夕2回あげましょう。
地植えの場合は雨にまかせますが、日照りが続くようであれば水やりをしてください。
肥料が足りない
ゴーヤの花が咲かない原因の3つ目は、肥料が足りないからです。
ゴーヤは生育期間が長く、つるをたくさん伸ばして1株にいくつも実をつけるため肥料を多く必要とします。
特にプランターでは肥料切れを起こしやすく、花が咲かなくなってしまうので注意しましょう。
肥料切れを起こすと葉が黄色っぽく変色してきます。
2週間に1回の頻度で、追肥として緩効性肥料か液肥を与えます。
肥料を与えすぎると葉ばかりが茂って花を咲かせなくなってしまうので、過剰にならないよう頻度と量に注意してください。
摘心していない
ゴーヤの花が咲かない原因の4つ目は、摘心していないからです。
ゴーヤは親づるよりも、摘心して伸びた子づるや孫づるに花をたくさんつけます。
本葉が6~7枚になったら、つるの先端をカットして摘心します。
摘心したところから脇芽が出て子づるが伸びてくるので、今度は子づるの本葉が6~7枚になったところで同じように摘心しましょう。
根詰まりしている
ゴーヤの花が咲かない原因の5つ目は、根詰まりしているからです。
ゴーヤは広い範囲に根を広げる植物なので、プランターが小さいと根詰まりを起こし花が咲きにくくなってしまいます。
通常の草木用プランターよりも大きさと深さが必要になります。
幅60cm×深さ30cm×奥行30cmほどのプランターに1株が理想です。
ゴーヤは植え替えができないので、植え付け時に注意するようにしてください。
まとめ
ゴーヤの花が咲かない原因と咲かせるための対処法をご紹介しました。
花が咲かない原因として最も多いのは日照不足です。
沖縄や南九州などの温暖で日照時間の長い地域で多く栽培されている植物なので、たくさん太陽に当ててあげてください。
それでもなかなか咲かないようであれば、他の原因も探ってみてくださいね。
おいしいゴーヤが収穫できますように!