パッとわかる!アリウムの育て方
- 極端な乾燥には弱いので、こまめに表土をチェック。
- 酸性の土では育たないのであらかじめ石灰を混ぜる必要。
- 小球は3年ほど植えっぱなしOK!
アリウムは、花をボール状にまとまって咲くユニークな植物。
秋植え球根植物として扱い、冬越の作業は必要ないのでとてもカンタンに育てられます!
この記事では、アリウムの育て方と管理のコツをご紹介します。
アリウムの詳細情報
植物名 | アリウム |
学名 | Allium |
英名 | Allium |
科名 | ユリ科 |
属名 | アリウム属 |
園芸分類 | 球根 |
形態 | 一年草 |
樹高 | 10~200cm |
原産地 | ヨーロッパ、アメリカ、中央アジアなど |
開花期 | 4~9月 |
花色 | 白、ピンク、紫など |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 弱い |
アリウムは、ユリ科の秋植え球根植物。
ラテン語でニンニクのにおいという意味があり、実際茎を切ると強い匂いがします!
アリウムの特徴は匂いを含めて、花がボール状にまとまって咲く姿もユニーク。
花もちがよいので、切り花やドライフラワーに利用されて人気があります。
背丈に大型、中型、小型があり植えたい場所によって選べます。
大型なら切り花用に、中型や小型は花壇用に。
アリウムは極端な乾燥には弱く、こまめに土の表面をチェックして必要なら水やり。
この管理方法に徹すればあとはカンタンに育てられます。
植え付ける土は酸性だと育たないことがあるので、あらかじめ土づくりして元肥も忘れずに。
小さい球根は3年ほど植えっぱなしOKで、大きい球根は年1回で初夏に掘り起こし。
掘り起こしの際に、分球すれば増やすことができますよ。
アリウムの育て方|購入から植え付けまで
入手方法と販売時期
アリウムは、球根を園芸店やネット通販で入手できます。
早いところでは、真夏から予約販売されているようです。
人気のある品種はすぐ売り切れてしまうこともあるので、お目当てのものは予約する方が賢明。
アリウムといえば代表的な品種は、大型種のギガンチウムです!
他の品種には中型や小型もあります。
花壇植えなら中型、鉢植えなら小型にするなど育てたい場所に合わせて選んでみてくださいね。
\巨大な花が印象的/
用土
アリウムは、水はけのよい土で育ちます。
鉢植えなら、市販の培養土でOK。
\おすすめの培養土/
地植えなら、アリウムは酸性土壌を嫌うので、土づくりが必要になります。
植え付ける2週間前に、有機石灰を混ぜ込んで土の酸度を調整します。
その後は、腐葉土や堆肥、元肥をすき込んでおきます。
球根の植え付け・植え替え
アリウムの球根は、10~12月に植え付けます。
草丈の低い品種は、深さ5cm、間隔7~8cmを目安にして植え付け。
草丈が高く大きな球根の品種は、深さ10cm、間隔20~30cmを目安にして植え付け。
品種によって植え付け方が異なるので、球根の袋に記載されている説明を確認してくださいね。
大輪種は、植え付けタイミングが遅れると花のサイズが小さくなるようです!
小輪種は、3年ほど植えっぱなしで大丈夫。
大輪種は掘り上げて管理するのが一般的。
品種によって、花後の管理方法が異なるのでチェックしましょう。
日当たり・置き場所
アリウムは、日当たりと風通しの良い場所で管理しましょう。
どの品種でも耐寒性があるので防寒対策は不要ですが、地面が凍ると土が持ち上がってきます。
その現象を凍上といいます。
凍上防止のために、冬の間は腐葉土をかぶせておくと安心!
アリウムの育て方|日々のお世話
水やり
アリウムは、極端な乾燥には弱いです。
鉢植えなら土の表面が乾いたら水やりしましょう。
完全に水切れを起こすと、花が咲かなくなることも…。
地植えなら、植え付け直後にたっぷりと水やりをします。
その後は雨水に任せてOKですが、極端な乾燥には注意して必要なら水やりを。
肥料
アリウムは、球根が大きければ大きいほど肥料を多く必要とします。
アリウムを植え付ける前には、元肥をしっかりすき込んでおきましょう。
大きい球根には、生育期の3月下旬に、液体肥料を追肥として与えます。
小さい球根は、元肥だけでOK。
ただ肥料が不足すると、花のサイズが小さくなったり葉色が薄かったりします。
様子を見ながら肥料を与えてもよいでしょう。
剪定・切り戻し
アリウムは、花が咲き終わったら茎を根元からカットしましょう。
葉だけ残した状態で光合成が行われるので、球根を太らせる効果があります!
夏越し
アリウムは、夏を迎える前に枯れ始めるので夏越しの作業はありません。
葉が黄色く枯れ始めたら、大球品種の場合は掘り起こしましょう。
大球品種は梅雨や真夏の高温多湿によって腐りやすいものが多いためです。
小・中球品種は枯れ葉を片付けて植えっぱなしOKです!
冬越し
アリウムは、耐寒性があるので見守るだけで大丈夫です。
特別に冬越の作業はありません。
病害虫
アリウムは、病害虫による被害はありません。
アリウムの増やし方
アリウムは、種まきと分球で増やせます。
種まきでは開花するのに5年ほど時間を要するので、分球がおすすめ。
分球のタイミングは、植え替えの作業と一緒に行うとよいので、10~11月が適期です。
親球から子球を切り分けて、すぐ植え付けると発芽率アップ!
まとめ
アリウムは、他の植物にはない咲き方が魅力的。
品種が豊富なので、好きなものを選んで植え付けてもよいでしょう。
小球であれば3年は植えっぱなしでOKなので、ぜひ育ててみてはいかがでしょうか。