パッとわかる!アンゲロニアの育て方
- 少し湿った場所や半日陰でもよく育つ
- 夏は乾燥させないようにこまめに水やりをする
- 花期が長いので肥料を定期的に施す
アンゲロニアは、小さく爽やかな色のお花を初夏から秋まで次々と咲かせてくれます。
日陰で少し湿った場所というと寂しくなりがちですが、アンゲロニアはそこで活躍する植物です。
この記事では、アンゲロニアの育て方と管理のコツをご紹介します。
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アンゲロニアの詳細情報
植物名 | アンゲロニア |
学名 | Angelonia |
英名 | Angelonia |
科名 | ゴマノハグサ科 |
属名 | アンゲロニア属 |
園芸分類 | 草花 |
形態 | 一年草、多年草 |
樹高 | 30~100cm |
原産地 | 中央アメリカや南アメリカの熱帯・亜熱帯 |
開花期 | 5~10月 |
花色 | 紫、ピンク、白など |
耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | 強い |
アンゲロニアは、可憐な花や葉を持つことからラテン語の「天使」のAngelos(アンゲロス)から名づけられています。
別視点で、一つの花の形が口を開けている姿がガイコツに似ているといわれています。
アンゲロニアは暑さに強く、半日陰でも丈夫に育ち、夏から秋は爽やかな花を穂のように咲かせます。
乾燥がとても苦手なので水やりをこまめに、花期が長いので肥料施しをこまめに、管理します。
耐寒性が弱く日本では冬越しができないと言われていますが、寒さ対策によっては翌年春に咲かせることがあります。
アンゲロニアは品種によって花色や背丈がことなり、たとえ日陰でも植えたい場所に合わせて選ぶことができます。
アンゲロニアの育て方|購入から植え付けまで
入手方法と販売時期
アンゲロニアは、園芸店やネット通販で苗と種子を購入できます。
苗は、4~9月ごろに多く流通します。
種は、年中販売されていますが、種まき時期は5~6月です。
アンゲロニアは、主に2種類の系統があります。
- アングスティフォリア系:耐寒性が強く、暖地では屋外で冬越し可能
- サリカリフォリア系:耐寒性が弱い
それらの交雑種もありますが、ほとんど店頭では系統を分けず販売されています。
育て方は同じなので、好みの背丈や花色を選んでみてください。
用土
鉢植えするなら、市販の培養土を使います。
地植えするなら、水はけのよい土壌であれば大丈夫です。
水はけの悪い土壌の場合は、掘り起こした土に腐葉土を混ぜておくとよいです。
植え付け・植え替え
アンゲロニアの苗は、5~7月に植え付けます。
アンゲロニアは一年草なので、基本的に植え替えの作業がありません。
温かい地域では、鉢植えしたものを室内に取り込むと冬越しできる場合があります。
その際、植え付けタイミングの5~7月に新しい土を替えてあげます。
日当たり・置き場所
アンゲロニアは日当たりでも育ちますが、1日1~2時間日が当たる日陰でも大丈夫です。
アンゲロニアは、乾燥がとても苦手なので少し湿った環境を好みます。
背丈のあるアンゲロニアは、花壇の中なら後ろの方に植えると立体感が出ます!
背の低いものはハンギングや花壇の縁取りに最適です。
アンゲロニアの育て方|日々のお世話
水やり
アンゲロニアは、乾燥に弱く、常に湿った状態を好みます。
鉢植えしたアンゲロニアには、土の表面が乾いたら鉢の下から水が流れるまで水やりします。
地植えした場合は、根付くまでは水やりしましょう。
根付いた後は土の表面が乾いた時だけ水やりをするだけでOKです。
降雨が少ない時期には乾燥しやすいので、注意してください。
肥料
アンゲロニアは、初夏から秋まで咲き続けるので、6~10月までは定期的に肥料をあげましょう。
鉢植えなら緩効性化成肥料、地植えなら緩効性化成肥料と液体肥料の併用で、週1で施します。
アンゲロニアは、肥料をあげるとお花をたくさん咲かせてくれますよ。
剪定・切り戻し
アンゲロニアは、花後の7~8月頃に花が落ちて花茎が目立つようになります。
花茎の半分ほど切り戻してあげると、わきめから芽を出し花を咲かせてくれます。
アンゲロニアの花は自然に落ちますので、花がら摘みはしなくてOKです。
夏越し
アンゲロニアは、暑さに強いため夏越しの作業はありません。
真夏など暑い日々が続くと、土が乾燥してしまいます。
アンゲロニアは乾燥を嫌うので、夏は特に水やりをしっかりと行いましょう。
冬越し
アンゲロニアは、耐寒温度は5℃前後なので日本では基本的に冬越しできません。
暖地では、地植えのままアンゲロニアの株元にわらを敷くなどして冬越しができる場合があります。
寒冷地では、鉢植えにして、9月頃に室内の日当たりのよい場所に移動させると冬越しできます。
工夫次第で冬越しできれば、翌年の春に新芽が出てきます。
病害虫
アンゲロニアは湿った場所を好むが、梅雨など長い雨によって灰色かび病にかかってしまいます。
雨が長く続く前に切ってあげると、風通しがよくなり病気予防に期待できます。
アンゲロニアにつきやすい害虫は、アブラムシとナメクジです。
アブラムシは新芽が出てくる時期に発生しやすくなりますので、市販のスプレーを吹きかけます。
ナメクジは、湿った場所を好み、梅雨の時期に多く発生します。
夜になると活動的になるので、そのすきを見て殺虫剤で駆除してみるとよいです。
アンゲロニアの増やし方
アンゲロニアは、挿し木と種まきで増やせます。
挿し木のタイミングは、春または秋ですが、春の方が成功率高いです。
2節のある茎をカットし、30分~1時間水に浸してから、挿し木用土に挿します。
種は、秋の花後に採ることができます。
採種したら、紙袋などに入れて冷暗所で保管します。
種まきは5~6月が適期ですが、発芽温度は25℃前後なので早まきは避けましょう。
まとめ
アンゲロニアは、夏の高温に強く半日陰でもよく育つので丈夫な植物です。
水切れや肥料切れに気を付ければ、花をきれいに咲き続けてくれるので楽しむことができます。
ぜひ、アンゲロニアを植えてみてくださいね!