秋冬から春まで開花し、長く活躍してくれるアリッサムとスイートアリッサム。
アリッサムとスイートアリッサムは名前が似ているけど、違いはあるの?と思ったことはありませんか。
アリッサムとスイートアリッサムは、とても似ていますが、実際は異なる植物です。
この記事では、アリッサムとスイートアリッサムの違いを詳しく解説しました。
アリッサムとスイートアリッサムの違いは?
アリッサムとスイートアリッサムにはどのような違いがあるのかを、学名や分類、花色、性質、香りの5つの観点から見ていきましょう。
学名の違い
アリッサムとスイートアリッサムは、学名が異なります。それぞれ以下の通りです。
- アリッサム:アリッサム・モンタナ(Alyssum montanum)
- スイートアリッサム:ロブラリア・マリティマ(Lobularia maritima)
アリッサムの学名「Alyssum」は、古代ギリシャ語の「alyssos」が起源で、「狂気を防ぐ」という意味を持ちます。
一方、スイートアリッサムは「Lobularia maritima」が学名で、海岸に生息する植物を指す「maritima」という語が付けられています。
この学名からも、それぞれの植物が異なる起源を持っていることがわかります。
分類の違い
アリッサムとスイートアリッサムは、分類上も異なります。
アリッサムはアブラナ科アレチナズナ属に属し、スイートアリッサムはアブラナ科ニワナズナ属に属します。
アリッサムは宿根草です。
スイートアリッサムは本来は多年草で、日本では夏越しが難しいため、一年草として扱われることが多いです。
近年では、品種改良が進み、夏越しできる宿根タイプのスイートアリッサムも出てきました。
花色の違い
アリッサムとスイートアリッサムは、花色も異なります。
アリッサムの花色は黄色が一般的ですが、スイートアリッサムは白、ピンク、紫、クリーム色など、さまざまな色があります。
色彩豊かなスイートアリッサムは、お庭や花壇、寄せ植えのアレンジに彩りを添えるのに重宝しますよ。
性質の違い
アリッサムとスイートアリッサムは、性質も異なります。
アリッサムは耐寒性があり、日当たりの良い場所を好みます。
スイートアリッサムは耐寒性はありますが、日照時間が長くないと十分に成長しないことがあります。
また、アリッサムは標高の高い場所での生育に適していますが、スイートアリッサムは海岸沿いでも育つという特性を持っています。
香りの違い
アリッサムとスイートアリッサムは、香りも異なります。
スイートアリッサムはその名前の通り、香りがあります。
「スイートアリッサム」と名付けられたのは、ほのかに香りがあるからです。
まとめ
アリッサムとスイートアリッサムの主な違いは、学名、分類、花色、性質、香りです。
アリッサムは、黄色の花が咲く多年草です。
スイートアリッサムは、白やピンク、紫など、さまざまな色の花が咲く一年草です。
どちらの植物も、小さな花が密集して咲く姿がかわいらしいので、ガーデニングや花壇におすすめですよ!
ぜひ育ててみてくださいね。
スイートアリッサムの育て方は、こちらの記事で詳しく解説しています。