パッとわかる!アルテルナンテラの育て方
- 庭植えの場合は水やり不要、鉢植えなら土が乾燥したらたっぷりお水をあげます。
- 暑さにとても強く真夏の太陽の下でもよく育ちます。
アルテルナンテラは葉っぱの色が魅力的な植物で、寄せ植えやグランドカバーにカラーリーフプランツとして利用されます。
花を観賞するよりも葉っぱを観賞する植物です。
寒さに弱いので冬越しは難しいですが、挿し芽や水挿しで増やしたり、品種によってはこぼれ種で増えることもあります。
この記事では、アルテルナンテラの育て方について、ガーデニング初心者の方でもわかりやすく解説しました。
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アルテルナンテラの詳細情報
植物名 | アルテルナンテラ |
学名 | Alternanthera ficoidea |
英名 | Joseph’s coat |
科名 | ヒユ科 |
属名 | ツルノゲイトウ属 |
園芸分類 | 草花 |
形態 | 多年草(一年草) |
樹高 | 10cm〜100cm |
原産地 | 熱帯〜亜熱帯の中南米 |
開花期 | 10月〜11月頃 |
花色 | 赤、白、紫など |
耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | 強い |
アルテルナンテラは熱帯〜亜熱帯の中南米が原産の植物で、200種類ほどの品種が存在しています。
アルテルナンテラは葉っぱの色が美しいため、葉っぱを楽しむ目的で栽培されることが多いです。
アクアプランツとして水の中でも栽培できる品種があり、リラチナやレインキーなど水中でも葉の模様や色彩を楽しむことができます。
アルテルナンテラは多年草ですが熱帯地域の植物のため寒さに弱く、日本では冬越しが難しく一年草として育てます。
アルテルナンテラのおもな園芸品種には以下のような品種があります。
種類 | 品種名 | |
---|---|---|
アカバセンニチコウ | リトルロマンス | 四季を通して葉っぱの色が変化する |
アキランサス | エンジェルレース | 白い若葉を楽しめる |
ブラジリアーナ種 | パープルプリンス | 矮性品種で紫の葉が美しいパープルプリンス |
ポリゲンス種 | 千日小坊 | 花色が赤や紫の可愛らしい |
アルテルナンテラの育て方|購入から植え付けまで
入手方法と販売時期
アルテルナンテラの苗は園芸店やホームセンター、インターネット通販で購入することができます。
アルテルナンテラの苗は4月~5月頃と9月~10月頃に店頭に並ぶので、葉の色がきれいなものを選んで購入しましょう。
アルテルナンテラは一般的に苗から育てるため、種はほとんど流通していません。
用土
アルテルナンテラは水はけのよい土で育てます。
庭植えにする場合は他の植物が健康に育っている土なら、特に問題はありません。
水はけをよくする場合は、植え付け場所に腐葉土や赤玉土をよく混ぜ合わせましょう。
鉢植えの場合は市販の草花用培養土がオススメです。
自分で配合する場合は、赤玉土:腐葉土=7:3を目安に配合してください。
植え付け・植え替え
アルテルナンテラの植え付けと植え替えの適期は6月〜10月頃の暖かい時期に行います。
植え付け
購入してきたアルテルナンテラの苗をポットから取り出します。
アルテルナンテラの根っこを傷つけないよう、根鉢の下1/3の土を軽く棒などでつついて落とします。
苗の根元の土も棒などで軽くつついて落としましょう。
庭植えの場合は日当たりと水はけのよい場所に植え付けます。
鉢に植える場合は、もともと植わっていた鉢の2回り大きい物、または30cm程度の大きさの鉢を使いましょう。
植え替え
庭植えのアルテルナンテラは植え替えの必要はありません。
鉢植えのアルテルナンテラは根詰り防止の為、2年に1回植え替えましょう。
日当たり・置き場所
アルテルナンテラは熱帯の暑い地域で自生する植物なので、暑さに強く日当たりを好みます。
強い直射日光も大好きなのでたっぷり太陽の光にあてましょう。
明るさのある日陰でも育ちますが、葉の色が悪くなるので注意してください。
アルテルナンテラは短日植物のため、日照時間が短くなると花が咲きます。
アルテルナンテラの育て方|日々のお世話
水やり
アルテルナンテラは水はけと水もちのよい環境を好むので、やや乾燥ぎみに育てます。
乾燥しすぎると下の葉が変色してくるので注意してください。
庭植えのアルテルナンテラは水やりしなくても自然の雨で大丈夫です。
鉢植えのアルテルナンテラは土が乾燥したら、たっぷりお水をあげましょう。
肥料
アルテルナンテラの肥料はやや少なめで育てます。
庭植えの場合
庭植えのアルテルナンテラはほぼ肥料はなくて大丈夫です。
7月〜8月の夏の暑い時期に、化成肥料や液体肥料を与えると大きく育ちます。
鉢植えの場合
鉢植えの場合は植え付けの時に化成肥料などの元肥を与えます。
6月〜10月の期間は毎月1回くらいの頻度で化成肥料を株元に置いておくか、20日に1回くらいの頻度で液体肥料を与えましょう。
剪定・切り戻し
アルテルナンテラはほったらかしても形良くまとまるので、剪定しなくてもほとんど大丈夫です。
植え付けた場所によって伸びすぎたり茂りすぎたりした枝を間引くようにカットします。
花壇や寄植えなどで横に広がらせる場合は、伸びた枝を切り戻して摘芯して枝数の多い株に育てます。
夏越し
アルテルナンテラは暑さにかなり強いため、夏越しで気をつけることは特にありません
冬越し
アルテルナンテラは寒さに弱く、耐寒温度は5℃です。
冬には枯れてしまうので、日本では一年草として育てることが多いです。
アルテルナンテラは多年草なので、冬が来る前に掘り起こすなどして室内に取り込めば、冬越しすることができます。
別の方法として庭植えのアルテルナンテラを挿し木しておいて、暖かくなったら庭に戻すこともできます。
病害虫
アルテルナンテラは病害虫の被害に遭うことはほとんどありませんが、まれにナメクジがつくことがあります。
ナメクジを見つけたらすぐに取り除き駆除しましょう。
アルテルナンテラの増やし方
アルテルナンテラは品種によって増やしやすい方法に違いがあります。
挿し木 | 株分け | 種の採取 | |
---|---|---|---|
アカバセンニチコウ | ○ | ○ | ○ |
アキランサス | ○ | ○ | |
ブラジリアーナ種 | ○ | ○ | ○ |
ポリゲンス種 | ○ |
挿し木
アルテルナンテラの挿し木は冬以外はいつでも可能ですが、5月〜9月頃がオススメです。
土挿しと水挿しが可能で、暑い夏の頃は発根も早く成功しやすいです。
挿し穂は節の下で5cm〜10cmくらいになるよう、斜めにカットします。
土や水に挿す部分の葉っぱは取り除きます。
土挿しの場合は1時間程度水上げして挿し床に挿し、水挿しの場合は水を入れたコップなどに挿しておきます。
挿し木後は日陰に置いて管理し、土挿しは土が乾燥しないよう水をあげましょう。
株分け
アルテルナンテラの株分けは6月〜9月頃が適期です。
アルテルナンテラの苗を土から出し、根っこについた土を落とします。
黒っぽくなった傷んだ根っこがあれば取り除いてください。
分けた時に根っこと芽がしっかり付くようイメージし、ナイフなどで根っこを2つ程度に分けましょう。
分けた後は鉢やプランターや花壇などに植え付けます。
種の採取
アルテルナンテラの一部の品種は種の採取やこぼれ種で増やすことができます。
種の採取ができる品種は以下の品種です。
- アカバセンニチコウ
- アキランサス
- ブラジリアーナ種
まとめ
アルテルナンテラの育て方を紹介しました。
アルテルナンテラは葉っぱの色が豊富で、雰囲気をナチュラルにもシックにもすることができます。
冬以外は葉っぱを観賞することができるので、寄植えなどにぜひ使ってみてくださいね!