ヤマボウシとハナミズキはどちらもミズキ科ミズキ属で、見た目がそっくりです。
違いを見分ける方法は、花・葉・実・樹皮の4つ!
この記事では、ヤマボウシとハナミズキの違いを見分ける方法を、画像付きで解説します。
ヤマボウシとハナミズキの違いを見分ける方法は4つ
ヤマボウシとハナミズキの違いを見分ける方法は、以下の4つです。
- 花と開花時期の違い
- 葉の違い
- 実の違い
- 樹皮の違い
ヤマボウシ | ハナミズキ | |
---|---|---|
科目・属名 | ミズキ科ミズキ属ヤマボウシ亜属 | ミズキ科ミズキ属ヤマボウシ亜属 |
花 開花期 | 白い花に見える部分(総苞片)が尖っている 5月下旬〜6月下旬 | 白い花に見える部分(総苞片)が凹状 4月下旬〜5月上旬 |
葉 | 小さめ | 大きい 葉の裏面が白っぽい |
実 | 球形 ボツボツした模様 | 複数個が集まってつく |
樹皮 | うろこ状 | 網目状 |
ハナミズキの別名は「アメリカヤマボウシ」。
その名の通り、ハナミズキはアメリカ原産で、ヤマボウシは日本に元々あった植物です。
ヤマボウシとハナミズキの花や開花時期の違い
ヤマボウシとハナミズキは、花(総苞片)の形や開花時期の違いで見分けられます。
花の違い | 開花期 | |
---|---|---|
ヤマボウシ | 白い花に見える部分(総苞片)が尖っている | 5月下旬〜6月下旬 |
ハナミズキ | 白い花に見える部分(総苞片)が凹状 | 4月下旬〜5月上旬 |
ヤマボウシとハナミズキの花のように見える白い部分は、総苞片といいます。ちなみに花は真ん中の緑の部分。
ぱっと見そっくりに見えるヤマボウシとハナミズキでも、花に見える部分(総苞片)の形が違います。
また、開花時期も異なります。
地域によって若干異なりますが、ヤマボウシは5月下旬ごろから咲き始めます。
一方、ハナミズキは4月下旬のゴールデンウィークごろに咲き始めます。
ヤマボウシとハナミズキの葉の違い
ヤマボウシとハナミズキは、葉の違いでも見分けられます。
葉の違い | |
---|---|
ヤマボウシ | ハナミズキよりも小さい |
ハナミズキ | ヤマボウシよりも大きい 葉の裏面が白っぽくなる |
ヤマボウシよりもハナミズキの方が、葉が大きいのが特徴です。
また、ハナミズキは葉の裏面が白っぽくなります。
ヤマボウシの葉は表面も裏面も緑です。
ヤマボウシとハナミズキの実の違い
ヤマボウシとハナミズキは、実の違いでも見分けられます。
実の違い | |
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ヤマボウシ | 球形で、ボコボコした模様 |
ハナミズキ | 複数個が集まっている |
ヤマボウシの実は1つなのに対し、ハナミズキは複数個が集まってふさ状になっています。
表面も異なっており、ヤマボウシはボコボコしていて、ハナミズキはツルッとしています。
ちなみに、ヤマボウシの実は食べられますが、ハナミズキの実は食べられません。
ヤマボウシとハナミズキの樹皮の違い
ヤマボウシとハナミズキは、樹皮の違いでも見分けられます。
樹皮の違い | |
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ヤマボウシ | うろこ状にはげる |
ハナミズキ | 網目状に裂ける |
ヤマボウシは大きくなるにつれて、樹皮がはげてくるのに対して、ハナミズキはゴツゴツと裂けるようになってきます。
花が咲いていない時期は、樹皮で見分けるのが便利です。
まとめ
ヤマボウシとハナミズキの違いを見分ける方法について解説しました。
以下の4つのポイントで、ぜひ見比べてみてくださいね!
- 花と開花時期の違い
- 葉の違い
- 実の違い
- 樹皮の違い
ヤマボウシの育て方は、こちらの記事で詳しく解説しています。
ハナミズキの育て方は、こちらの記事で詳しく解説しています。