榊(サカキ)は神社の神事に用いられる植物です。
一般家庭でも神棚にお供えする植物として用いられます。
そのため、榊は神の植物と考えられていて、庭木として植えてはいけないと言い伝えられてきました。
(現代はあまり気にしなくて大丈夫です。)
この記事では、
- 榊を植えてはいけないと言われる理由
- 榊を植える場所は半日陰が良い理由
について解説しました。
榊を植えてはいけないと言われる理由
榊を植えてはいけないと言われる理由は、2つあります。
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神仏のものを庭に植えてはいけないという言い伝えから
榊を植えてはいけないと言われる理由の1つは、神仏のものを庭に植えてはいけないという言い伝えがあることです。
現代は、「榊を植えてはいけない」という言い伝えを気にしなくても大丈夫!
榊は本来は縁起の良い木です。
榊の語源は、「栄える木」「(神域と人間の域の)境の木」。
一般家庭では植えることが遠慮されてきました。
それが転じて「榊は縁起が悪い」と考えられるようになりました。
榊は神社の神事や神棚のお供え物などに用いられる植物で、古くから多くの人々から大切にされてきました。
榊は神話にも登場するほど神様との関係が深く、榊には神様が宿ると言われています。
そのため、大昔には榊は高貴な方の邸宅にのみ植えられ、「一般庶民の家には植えてはいけない」と言い伝えられました。
しかし、現代の日本ではそのような決まりはありませんので、どのご家庭でも榊の木を植えて育てることができます。
カイガラムシが付きすす病になりやすいから
榊を植えてはいけない理由のもう1つは、カイガラムシが付きすす病になりやすいことです。
榊はすす病にかかると、葉っぱに黒いすすのような粉が広がっていき、放っておくと葉っぱや茎全体を覆い見た目が悪くなる他、上手く光合成や蒸散ができずに弱ってしまいます。
榊がなりやすいすす病は、カイガラムシという白くて小さい綿毛のような虫が葉っぱや茎に付き、そのカイガラムシの排泄物に菌が繁殖することが原因で起こる病気です。
榊がすす病になってしまったら、黒ずんだ葉っぱを取り除き専用の薬剤を散布するなどの対応をします。
榊を上手に育てるためには、風通しをよくすることがポイントです。
榊を植える場所は半日陰がおすすめ
榊を植えるなら、半日陰の場所をおすすめします。
榊は日に当たり続けると、葉っぱが焼けて赤く変色してしまいます。
また、日が当たらない日陰で育てると、白藻病という病気にかかり葉っぱに白い斑点のようなものが付いてしまいます。
そのため、榊を育てる際には半日陰の場所を選ぶと良いでしょう。
半日陰で育てることで、榊の葉っぱを美しい緑色に保つことができます。
まとめ
今回は、榊を植えてはいけない理由や植える場所についてお話しました。
榊を植えてはいけないと言われるのには、以下の理由がありました。
- 榊を古くからの神仏として大切にするための言い伝えや
- 榊がカイガラムシによるすす病の被害に合いやすいこと
今は昔と違い、家庭の庭で榊を植えてはいけないという決まりはありません。
サカキの育て方は、こちらの記事で詳しく解説しています。